ふみ
詩、詩のようなもの、をまとめています。
種々の想いをのせて、私はこれからも、考えていく。
主に短編ですが、ひとまずのところ、書いたものをまとめています。
福祉系の仕事をしております。 その中で考えたもの、感じたもの、教えられたもの、等々、その言葉を残していけたら、と思います。
風景描写の記事をまとめました。
わたしは なにを きたい していたの だろう わたしは なにを おもい わずらいて いたか こうして みれば たいしたこと なんて ない こうして いれば たいしたこと なんて ない そんなことに とらわれて そんなことに いらついて むだに ちからを うしないて むだに つかれを いざないて なにも みえて いなかった なにも みえず あきらめて ひとり なげき かなしんで ひとり なやみ おちていて じぶん
今――それとも、この瞬間……それは過ぎて忘れてしまった過去かもしれない、もしかしたら遠い遠い未だ見えない未来、なの、だろう、か。 私は何かを、求めている。求めている? 何か、では、ない。きっと、そう 救いを 赦しを 癒しを 悟りを 求めて――いる? 違う、違う。 ただ、ただ、 きっかけがほしい、だけ。 その一歩がほしい、だけ。 こんな私を導いてくれるような、そっと、寄り添ってくれる、ような。 そんな出会いを、言葉を、縁を、待っている。
言葉を 探している わたしに 今 必要な 言葉を 探している それは どんな ものだろう 誰か が 与えて くれるもの 世間 が 認めて くれるもの 知らない 誰かの 知っている 誰かの 言葉 や 顔色 や 反応 や 感情 そんな もの では なくて そんな こと では なくて わたしは 今 わたしが 必要な 言葉を 探している 人に 疲れ 人に 絶望し 本当に 嫌気が さして 気にしなくても 反応して しまって
あなたの かたる 常識も あなたの かたる 普通も それは どこから きたもの なのか 口々に そろえて かたる それが まるで 正しい みたいに 誰もが みんなで かたる それが まるで 正しい みたいに いつ どこから きたのか わからずに 初めから 当たり前に 存在していたように あのとき おかしい ものが 今では 正しい ものに なって あのとき 正しい ものが 今では おかしい ものに なって そんな 曖昧で 不
いま わたしが できること それは きっと 祈りに ちかい かも しれない いま わたしが できること それは きっと 願いに ちかい かも しれない かたちに ならない もの かたちに できない もの めには うつらず みみに のこらず 儚いように 大切なものみたいに 美しいもの 綺麗なものみたいに 信じて 疑わず だれも なにも おもうこと なんて なくて それは まるで そう できること なんて はじめから
初めて、あなたの小説を読んだときから、どのくらいの月日が経つでしょうか。小説、エッセイ、さまざまな作品を、読ませていただいております。 『西の魔女が死んだ』を読んでから、世界がまるで変わったかのような、思考の広がりが見えてきました。 魔女修行、意志の力、自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力、生活をする、ということ。 私の中の魔女修行、それを意識していく中で、生きることそのものを、大切にしていられるような、そんな気持ちになります。 これまで、どれだけ、
あぁ、気がつけば、また、ここにいる。 薄らいでいく意識がかろうじて見せる、安らぎの場所。それはどこにあるのかはわからない。意識しようにも、はっきりとしない感覚がすべてを鈍らせているような。突然、機能不全を起こしたみたいに麻痺した私の存在そのものが、どこか遠く、別のところ、それこそ、夢幻の地を訪れてでもいるのかも、しれない。 あぁ、わたしは今、どこに、いるのだろう。 ときおり、不安が波打ってはどうしようもない気持ちになる。発散しようにも、浅瀬に立つ足は少しも動かな
伝わるものは なんだろう 何が 伝わった のだろう 届いたものは 何? 届いたものは ある? 想いを 募り 時間を かけて 紡がれていく 想いが あるのなら 紡がれていく 言葉が あるのなら あなたの 心に 描いた 糸は どんな 色を 灯すの だろう それが もしも うたかたに 溶けて しまうなら 儚く 消えてしまう くらいなら 勢いよく フレッシュに 弾けて 飛んで しまえ その 純なる 力強さに その 無垢なる 快
すべては つながっている 人は みんな つながっている とどまること なく 流れて いく もの 私の失態は あなたに つながり あなたの失態は 私に つながり だからこそ 助け合い 支え合い チームで みんなで 動いている それも わからず ひとり よがりに 自分の 価値観 だけで 自分の 優越感 だけで 自分の 承認欲 だけで 自分の 自尊心 だけで 勝手に 進めて しまう のは どうなの だろう かくいう
このたびは、今回の創作大賞で書かせていただきました『糸』の感想をいただきまして、ありがとうございます。 とても、うれしく思います。 遅ればせながら、私も、それぞれの感想を書かせていただきたい、と思います。 単なる感想で、本当に申し訳ないことではありますが……。 どうぞ、よろしくお願い致します。 ※ 『夢見るようなあたたかな日々』 それぞれの視点で進められていく文章は、それこそ、客観、というものからは遠く、各々が各々の視点、主張
あれからもう、四年経つ。姉のいなくなったあの日から、もう。しみじみとそんなことを思いながら、色褪せていく姉の顔や声を鮮明に映し出そうとする。姉のことはとても印象的で、いろんなことを覚えているけれども、それでも月日がぽろぽろと細かく抜け落としている。不規則に消えていく記憶たちはかえって全体をぼやけさせ、細部まではっきりとは思い出せない。 最後に会話をしたのはどんなことだったろう。どれが、最後だったんだろう。わからない。けれども、そんなこと考えても仕方ない。 ただ、妙に
「さぁ、行きましょうか」 姉はそう言うと、涼しげな顔で外に出た。汗を拭う。私は空を見上げると、ためらいつつも一歩踏み出した。 日差しは、すべての生き物を殺したい、と願っているのかと思うほど、その身を熱く震わせていた。それでも姉はどこか楽しそうに、今に鼻歌でも歌いそうな様子で歩いていた。後姿からでも、容易にわかるほど。足の重い私とは違って軽やかに、顔を沈みがちな私とは違って上機嫌に、歩いていた。何をそんなに浮かれているのだろう。わからない。今日は、あぁ、そうだ。今日は、
「雨がすごいわねぇ」 窓に指を滑らせる所作に何とも言えないなまめかしさを感じながらそのつぶやきを聞いたのはもうかれこれ何分、何十分前のことだろう。部屋から眺めていてさえ陰鬱を感じさせるあまたの糸に絡まれながら、当てもなく外を歩いている。いや、当てもないのは私だけかもしれない。 足元どころか、衣服までもが雨色に染められていくようで、所在なさげに傘が電波を探し求めるように くるりくるり 動いていたが、ついに諦めて停止した。 気持ち、ほんの少し空を見上げるようにして歩く
「ねぇ、容子は幽霊がいるって信じてる?」 唐突に姉はそんなことを聞いてきた。何の前触れもなく、本当に突然。それまで何を話していたかなんて関係なく、ただその場にあるだけのよう。姉はいつもそうやって話しかけてくる。まるで突風のようだ、避けようもない。 頭の中では、通り過ぎた姉の言葉を追いかけるように、再び声が聞こえてくる。改めて聞こえた質問の意図がわからず、立ち止まる。ひとまず避けようもない風を身に受けながら、その流れを見つめてみた。どこに向かっていくのか、辿っていけるの
【あらすじ】 #オールカテゴリ部門 あのころ、私は中学生だった。 当時は、何もかも不思議だった。特に、姉のこと。 何を考えているのかわからなくて、何もかもが不安だった。 その夏、姉との、日々。 姉を通して世界を見つめていても、わからないことばかりが増えていく。 様々な糸――光、雨、蜘蛛、つながり、それは心や想いまで広がっていく。 それは、本当に、私の思うものと、一緒なのかしら。 姉には、何が見えて、どうしていったのだろう。 その心は―― 様々な糸を通して
下書きを見ていると、メモのように二言三言残されているものや本当に途中まで書かれているものなどなど、様々なものが残されている。 どうして、ここまで書いて、途中で辞めてしまったのだろう。 どうして、そのあとこのまま放置して、残されてしまっているのだろう。 それはどことなく、手紙のようにも思えるし、過去からの通信にも思える。けれど、それは中途半端な、もの。それでも、残しておきたかったに、違いないもの。 それは、誰に向けて、伝えたかったものだろう。 それは、誰に向け