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あなたの歌に耳を傾ける

しがらみっていうと、「しがらみから自由になりたい」とか「しがらみのない人生」とかそういう自分の足を引っ張るもの、束縛してくるものっていうイメージがあるけれど、しがらみ、漢字にすると、「柵」である。
当時は、川の流れを堰き止めるために、川の中に杭を打ち、そして竹や柴を横に編み込んで、水が通らないようにしていた。それを、「しがらみ」と呼んでいたらしい。

百人一首という感情/最果タヒ

はじめて知りました。
言葉も移ろっていくのですね。
それも自然というか、抗わない姿勢を持っていたいな、と思いました。

いや、きっと、「言葉も移ろっていく」、そのことに救われる自分がいるのだと思います。
何かを伝えたくて生まれた言葉も、いつしか移ろっていく。
ずっとずっと同じままで残るわけではないこと。
それは、悲しいことなのかもしれません。
でも、そこには「想像」が顔を出してくれます。
千年前の歌を今、よんでみようとすれば、「これはどういうことだろう?」と想像しながら進んでいくことになります。
今とは違う使われ方をする言葉もあるし、時代も違う。
言葉の移ろいがあって、完璧に理解することはできないかもしれない。
そんな中、想像と一緒に歌をよんでいってくれる。
そこには、やさしさがあるように感じます。
そのやさしさに救われます。

これは、もしかすると、千年前の歌に限ったことではないのかもしれませんね。
今、目の前の人の歌に耳を傾けるときも同じなのかもしれません。

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