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心の回復とは、具体的にどうやって進むのか。 現在進行形でまとめます。
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「オタク」のお囃子。

「オタク」のお囃子。

最近、ときどき着物を着て出かける。
袷という冬物(洋服で例えるとセーターのような)を、暑くなる前に大慌てで着てしまって風を通してキチンとしまっておかないと、
最近は、春なんて瞬足ですぐに去ってしまうから、暑くてすぐに着れなくなってしまう。
春秋物の単衣(洋服でいうとシャツ)にはまだ余裕がある。夏が過ぎて、秋にもう一度着るチャンスが来るからだ。
しかし単衣の次に控える夏物の、絽や紗のスケスケ超絶可愛

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その声は何処から。

その声は何処から。

今年も楽しみにしていた梅花が、年始の温かさであっという間に咲いてしまった。
その日、たまたま人に会う予定があり、お天気が許せば着物で行こうと決めていた。
少し早めに家を出ればお気に入りの公園に立ち寄って、梅を鑑賞する時間がある。
最近着物を少しずつ生活に取り入れ始めたばかりの私は、まだコーディネートを組むのに右往左往、時間がかかる。
それで、次にお天気がよくて「今日は着物を着よう」と思い立った時の

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手のひらの記憶

手のひらの記憶

毎年1月7日には、七草粥を食べる。
一年の豊年を祈願し、無病息災を叶えるという。
実は私の七草粥は、お餅入りのオリジナルレシピで、
毎年子供たちが密かに楽しみにしてくれている自信作だ。

それで今年も、と勇んでスーパーに七草セットを摘みに出かけたのだが、帰り道から急に身体がぞくぞくとし始めた。
ちょうど去年の無病息災から今年の無病息災までの期限が切れる僅かな隙間に、魔に入られたのか。
仕込みを始め

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アインシュタインは見ている。

アインシュタインは見ている。

カウンセリングに通って6年目になる。
今年は事情があって、通っていたカウンセラーの先生を卒業し、
その先生のお師匠にあたる先生に、お世話になるようになった。

カウンセリングを継続すると決めたとき、自分の中でなんとなく決めていたことがある。
それは、この道程について、事前に余分な知識をつけないということ。
本やネットから最先端らしき情報を頭に入れて、
今、カウンセラーが何をしているのか、これから何

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「モテる」自分なんてもう、捨ててしまえよ。

「モテる」自分なんてもう、捨ててしまえよ。

モテる、とはキレイとかカッコいいということではない。
可愛い、ということでもないし、性格がいい、感じがいい、ということでもない。
それは、次々にターゲットを変えて後妻業なんかで名を馳せた稀代の悪女たちを見れば「なるほど」となるだろうし、
日本を代表するような美しい女優さんやタレントさんが必ずしも「モテる」わけではないことを見ても明らかだ。

誰かに、「なんかモテそう」とか「モテるでしょ」と言われた

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「信じている。あなたにはきっと出来る。」

「信じている。あなたにはきっと出来る。」

ラジオの人生相談コーナーを聞いていた。
この世にはどうやら、「わかっている人」というのがいる。
まるで何もわからないまま苦しみに飲み込まれてしまった相談者の、
言葉に潜むわずかな言葉やヒントから、問題点を瞬時に解析する。
「現状こうなっているのなら、過去にこんなことがありましたか?」
「あなたのお母さんはこのような人で、お父さんはこんなタイプ?」
それはまるで、因数分解の数式を解くように正確に。

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大きな分岐と大きな別れ。

大きな分岐と大きな別れ。

何度も通いなれたカウンセリングの帰り道、見慣れた車窓をぼんやり眺めながら、泣かないのが精一杯だった。
今日はこれからカウンセリングに行って、何を話すんだっけ。
先生に報告したいこと、相談したいこと、質問したいことはたくさんあったはずなのに、なぜか頭がぼーっとしてしまって、働かない。
それで行く道すがら、携帯を取り出してメモ帳を開いたのだった。
なに気なく、電車の中で自分がさっき備忘録的に書き込んだ

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新時代、この波に乗るための切符はどこに売っていた。

新時代、この波に乗るための切符はどこに売っていた。

どこまでも同じ、無機質で真っ黒なトンネルを背景に揺れる地下鉄。
空いている席に座る。
ふと向かいに座った女性に目を惹かれた。
まだ大学生か、新卒の社会人ぐらいの年齢なのに、どこか老けて見える。
キレイにメイクして、服装だってオシャレにしているのに、この印象はどこから来るのか。
彼女の表情を何気なく見た瞬間、
「あ、この子、いじめられてる」
というイメージが入ってきて、一気に胸が苦しくなる。
目はギ

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他力本願へリープ!!5次元世界をドリフトする。

他力本願へリープ!!5次元世界をドリフトする。

先日、カウンセリングで面白い体験をした。

昨年だったか。
東大の学生が、東京大学を相手取って訴訟を起こした。
コロナにかかり、病気の療養と待機期間など変則的な決まりに振り回されるうち、取れるはずの単位を取りこぼし、留年が決まった。
大学に事情を説明し、考慮して欲しいと訴えたが却下されたのだという。
コロナのこの時期に、新しく中学や高校、大学、就職という節目を迎え通過してきた子供たちは、一体どんな

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その螺旋の先の、黒幕が知る結末。

その螺旋の先の、黒幕が知る結末。

これを書くのは少し恥ずかしい。
恥ずかしいが、別に誰が読むわけでもなし、しかし書いて自分の頭を整理してこの辿った道に一つ一つマイルストンをおく、
そしてそれがいつか必要な誰かに届くかも知れないので、ここに記載しておくことにする。

去年の夏頃だったか。
私はずっと隠していた自分の恋愛についての記事を書いた。

何年も忘れられなかったこの感情と、とうとう決別する、という自分的にはかなり盛大な決意のn

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さよなら22年。

さよなら22年。

あっという間に今年もあと少しで終わろうとしている。
ここ数年、一年間を頑張ったご褒美として、年末にヒプノセラピーの前世療法を受けることが恒例になっていた。
ヒプノには、退行催眠や前世療法、願望実現、亡くなった人やアカシックレコードにアクセスするなど、いろんな種類があるらしい。
私も一度、退行催眠を選択したことがあるが、そのあと継続して受けるようになった前世療法の楽しさ、癒しの深さには、すっかりのめ

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水面に写るあれは。

水面に写るあれは。

こんなことを、noteに書いて、本当に大丈夫なんだろうか。
今も体が震えている。

昨日、親に絶縁された。

きっかけは、あるYouTubeの動画に、コメントを書いたこと。
そのYouTuberの方の配信が以前から好きで、時々感動するとコメントを書いていた。
その際に私が使った、家族にしか言ってないある独特の単語と私のハンドルネームから、母はその書き込み主が自分の娘なのではないかと疑って、ずっと追

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これまで隠してきたこと、お詫びと、そしてお別れのご挨拶と

これまで隠してきたこと、お詫びと、そしてお別れのご挨拶と

恋愛感情とは、なんなのだろうか。
ただの娯楽、私たちの人生にちょっと刺激や快楽やドキドキを与えるための、スパイスのようなものか。

初めてカウンセリングに行った時、私は思い切って先生に言った。
「離婚したいんです。だけどそのことを話そうとするだけで、別に誰にも見せる訳でもないノートにそれについて書こうとするだけで、
喉が詰まって硬直してしまって、身動きできないんです。それがなぜなのかがわからない」

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誰かの本当が見たいなら、まずは自分から

誰かの本当が見たいなら、まずは自分から

今日は不思議な日で。
あれやらなきゃ、これやらなきゃ、というのが何もない日。
誰かのために何かをしなければならなかったり、
明日や明後日のために何かを買ってこなければならなかったり、
そんなものも何もなくて、
誰からも必要とされてない日。

あなたのために自由に使っていいですよ、と突然ポンとふってわいた数時間。
こんなことは、実は十数年ぶりのことで。

逆に不安になるようなこのふわふわした時間に、

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