井わもと

開発コンサル3年→大学院。 仕事や読書、旅行を通して見るわたしの世界を文字に残していま…

井わもと

開発コンサル3年→大学院。 仕事や読書、旅行を通して見るわたしの世界を文字に残しています。

記事一覧

固定された記事

2024年はお金より、美しくまじめな時間を

2024年からは大学院に進学する予定です。 社会人時代に得た教訓や苦い思い出を胸に、以下の10個のことを成し遂げます! 1. 早晨希望に起き、深夜感謝に眠る 本多清六が「…

井わもと
5か月前
11

出戻り工学にっき(1) はじめての春は私を変えた

前に勤めていた会社を辞めて約半年。修士課程の学生として大学に入学してから、もうすぐ3か月が経とうとしています。試行錯誤の毎日の中で、変わっていく自分と、変わらな…

井わもと
5日前
5

まじめ散らかす

この前、研究室の同期に「周り(私含む)がまじめすぎて、つらい」と言われました。冗談混じりではありましたが、「まじめ」という一見よい言葉を使えば、ほかの人に面と向…

井わもと
3週間前
14

大学に出戻りして毎日がサイコー

3年勤めていた会社を辞め、この春から国立大学の大学院の修士課程に進学しました。 一度会社員を経ると、大学がいかに恵まれた環境であるかを十二分に感じることができる…

井わもと
2か月前
17

わかりやすい文章の書き方

毎日使っているはずの日本語が、こんなにもままならない。 いつまで経ってもわかりやすい文章が書けない自分に嫌気がさし、ここ数年は書籍をいろいろ読みながら、文章の書…

井わもと
2か月前
25

デジタルデトックスはいいぞ

デジタルデトックスをはじめてから、全ての調子がよい。 ただ、少し気を抜くとすぐリバウンドしてしまうので、今後の自分のためにも、これまで自分が感じたデジタルデトッ…

井わもと
3か月前
19

心にひきこもる

浮世離れなんて言葉では、もはや足りない。 最近の私は、浮世に背を向け、逃げ、隠れ、戸に鍵をかけ、家の一番奥にある自室に閉じこもっている。 11月中旬に会社を辞めて…

井わもと
5か月前
5

国際協力3年目 忘れたくない笑顔、思い出したくもない笑顔

あなたがだれてしまった時、腹の奥からがつんと突き動かしてくれるような原体験が、あなたにはあるだろうか。 民間企業のコンサルタントとして国際協力に携わって3年目の…

井わもと
9か月前
47

ひどく内向的な私の海外出張携行品

年間10回ぐらいは海外出張に行きますが、私はドがつくほど内向的で、静寂を愛していて、友人には「人嫌い」と言われています。 それでも日本を飛び出して色んな人と話すこ…

井わもと
9か月前
9

文化の激流 阿波踊り

今年、大人になってからはじめて徳島県の祖父母の家に帰省した。 そして、物心ついてからはじめて阿波踊りを見に行くことになった。 当日、もちろん私もわくわくしていた…

井わもと
10か月前
3

「あの夏」の追体験は甘く穏やかで、苦しかった

私が小学生の頃、父母は私と妹を連れて、毎年夏休みが始まると同時に徳島にある母方の実家に帰省した。 そして、1か月半ある夏休みのほとんどをそこで過ごした。 しかし、…

井わもと
10か月前
7

小さい子ばかりのくもん教室に通い続けた

小学校5年生からくもん教室に通い始め、英語の勉強を始めた。 私は「何やら英語を勉強しなければいけないらしいぞ!」というふんわりとした世論がちょうど日本に台頭し始…

井わもと
10か月前
9

覚えるための努力

わたしは人より記憶力がよくない、と思っている。 うれしいこと、かなしいこと、腹が立つこと。 全て、すぐに忘れてしまう。 感情も決意も、放っておくとその日に置き去り…

井わもと
11か月前
4

苦しさに向き合え、わたし

小学生の頃から自然が大好きで、木々の緑と空の青と揺れる風の音だけに囲まれていつも生きていたいと考えていた。 そう思わせたのは、子どものころ毎年真夏に訪れていた、…

井わもと
11か月前
5

トルコ旅行記1:カッパドキアは岩の王国

飛行機を乗り継いで乗り継いで、ネヴシェヒル空港に到着した。 レゴブロックで建てたみたいな1階建てのちいさな空港で、職員さんが到着した人の名前をひとりひとり追いかけ…

井わもと
1年前
19

トルコ旅行記0:イスタンブール空港に到着しても、一息つけなかった

今回のトルコ旅行プランは、7泊10日。 まずカッパドキアに2泊、パムッカレにも2泊、そしてイスタンブールに3泊して帰国。調べに調べたこのプランに、一切の穴はないはず(…

井わもと
1年前
3
2024年はお金より、美しくまじめな時間を

2024年はお金より、美しくまじめな時間を

2024年からは大学院に進学する予定です。
社会人時代に得た教訓や苦い思い出を胸に、以下の10個のことを成し遂げます!

1. 早晨希望に起き、深夜感謝に眠る

本多清六が「私の生活流儀」という本の中に残した、大好きな言葉です。
起きている間は懸命に学び、働き、毎日気持ちよくご飯を食べ、眠りにつくことを何よりの目標とします。

2. 人付き合いで贅沢を

今年は、時間の貴重さを忘れず、尊敬できる人

もっとみる
出戻り工学にっき(1) はじめての春は私を変えた

出戻り工学にっき(1) はじめての春は私を変えた

前に勤めていた会社を辞めて約半年。修士課程の学生として大学に入学してから、もうすぐ3か月が経とうとしています。試行錯誤の毎日の中で、変わっていく自分と、変わらない自分の両方を感じます。日記がてら、これまでの振り返りを残しておきます。

英語で論文を読めるようになった

学期始めはDeepLなどで翻訳しながら英語の論文を読んでいましたが、次第に英語と日本語を行き来するのが面倒になり、ここ最近は最初か

もっとみる
まじめ散らかす

まじめ散らかす

この前、研究室の同期に「周り(私含む)がまじめすぎて、つらい」と言われました。冗談混じりではありましたが、「まじめ」という一見よい言葉を使えば、ほかの人に面と向かって「あなたが自分のつらさの原因です」と言ってもいいのでしょうか?
あなたにはあなたなりの苦しさがあるのかもしれないけど、私にもまじめに頑張りたい強い理由がある、と言えなかった話です。

私の毎日

大学院生になった今でも、私は会社員時代

もっとみる
大学に出戻りして毎日がサイコー

大学に出戻りして毎日がサイコー

3年勤めていた会社を辞め、この春から国立大学の大学院の修士課程に進学しました。

一度会社員を経ると、大学がいかに恵まれた環境であるかを十二分に感じることができるため、いまは毎日目が覚めるとウキウキしながら身支度を整えています。
この興奮が冷めぬうちに、「大学のこういうところが最高!」という気持ちを文字に起こしておきます。

論文読み放題

会社員の時には、面白そう!と思った論文は1本5000円ぐ

もっとみる
わかりやすい文章の書き方

わかりやすい文章の書き方

毎日使っているはずの日本語が、こんなにもままならない。

いつまで経ってもわかりやすい文章が書けない自分に嫌気がさし、ここ数年は書籍をいろいろ読みながら、文章の書き方を試行錯誤してきました。

これまで勤めていたコンサルタント会社を辞め、時間に余裕が出来たため、今の自分が考える「わかりやすい文章の書き方」をまとめてみました。誰かのためになれば、と思いこちらでも共有します。

わかりやすい文章とは伝

もっとみる
デジタルデトックスはいいぞ

デジタルデトックスはいいぞ

デジタルデトックスをはじめてから、全ての調子がよい。
ただ、少し気を抜くとすぐリバウンドしてしまうので、今後の自分のためにも、これまで自分が感じたデジタルデトックスの利点と、自分に合っていたやり方を整理してみた。

利点質の低い情報に触れる時間が減った

 現代ではスマホとインターネットが広く広く普及して、誰もが発信者となれる。ある人にはそれがメリットとなる一方で、私にとってインターネットは「質の

もっとみる
心にひきこもる

心にひきこもる

浮世離れなんて言葉では、もはや足りない。
最近の私は、浮世に背を向け、逃げ、隠れ、戸に鍵をかけ、家の一番奥にある自室に閉じこもっている。

11月中旬に会社を辞めてからの約2か月間、ほぼ誰とも会わず、文字通り朝起きてから夜眠るまで勉強しかしていない。

数少ない友人からの誘いも、試験が終わってからね、と断った。
出来るだけ外出しなくて済むように、毎日の食事内容を揃えた。
SNSは、見たくないものば

もっとみる
国際協力3年目 忘れたくない笑顔、思い出したくもない笑顔

国際協力3年目 忘れたくない笑顔、思い出したくもない笑顔

あなたがだれてしまった時、腹の奥からがつんと突き動かしてくれるような原体験が、あなたにはあるだろうか。

民間企業のコンサルタントとして国際協力に携わって3年目の私には、辛い時に心に現れてあたたかく私を叱ってくれる記憶と、思い出すだけで吐き気がしてしまうような苦しい記憶がある。

今の私を正しい方向に導いてくれるのは、高山地域の農村で過ごしたあの日の記憶だ。

急な山道の合間を数時間ミニバスに揺ら

もっとみる
ひどく内向的な私の海外出張携行品

ひどく内向的な私の海外出張携行品

年間10回ぐらいは海外出張に行きますが、私はドがつくほど内向的で、静寂を愛していて、友人には「人嫌い」と言われています。
それでも日本を飛び出して色んな人と話すことが大好きで、出張の予定が出来ると毎回ウキウキします。
でも、毎日一人の時間が必要です。

慣れないうちは朝から晩まで人といることが苦しくて、出張中は疲弊しきってストレスを溜めてしまうことが多かったのですが、最近自分のペースを保てる過ごし

もっとみる
文化の激流 阿波踊り

文化の激流 阿波踊り

今年、大人になってからはじめて徳島県の祖父母の家に帰省した。
そして、物心ついてからはじめて阿波踊りを見に行くことになった。

当日、もちろん私もわくわくしていたが、生粋の徳島県民である母、伯母、祖父母の方がもっと浮足立っていた。

私なりにとても楽しみにしていたが、母いわく私はまだまだ「阿波踊りを軽んじている」らしい。

母が運転する車の中で、家族みんなで耳を澄ませ、ラジオで近くの駐車場の混雑情

もっとみる
「あの夏」の追体験は甘く穏やかで、苦しかった

「あの夏」の追体験は甘く穏やかで、苦しかった

私が小学生の頃、父母は私と妹を連れて、毎年夏休みが始まると同時に徳島にある母方の実家に帰省した。
そして、1か月半ある夏休みのほとんどをそこで過ごした。

しかし、私が小学6年生の時に訪れたのを最後に、私たち家族はたくさんの事情にがんじがらめになってしまった。
結果、今回の帰省は13年ぶりのひと家族での帰省となった。

一足先に着いていた父の車から降り、カラカラと玄関の戸を開けると、顔いっぱいに笑

もっとみる
小さい子ばかりのくもん教室に通い続けた

小さい子ばかりのくもん教室に通い続けた

小学校5年生からくもん教室に通い始め、英語の勉強を始めた。

私は「何やら英語を勉強しなければいけないらしいぞ!」というふんわりとした世論がちょうど日本に台頭し始めた時期に子ども時代を過ごし、うちの親もとりあえず入れておくか、ぐらいの軽いノリで娘の私を近所のくもん教室に突っ込んだのだった。

柔らかくて古いにおいがする先生のお家の一階には広間があって、そこに幼稚園から小学校低学年ぐらいの子たちが長

もっとみる
覚えるための努力

覚えるための努力

わたしは人より記憶力がよくない、と思っている。

うれしいこと、かなしいこと、腹が立つこと。
全て、すぐに忘れてしまう。
感情も決意も、放っておくとその日に置き去りになって、気づかないうちに視界の外で死んでいる。

だから、何もかも文字に残しておいて、一緒に生きたい。

6月に入ってから、農業に従事している複数の友人の「梅をとった」「梅を漬けた」「たけのこを煮た」といった話題が初夏のSNSのタイム

もっとみる
苦しさに向き合え、わたし

苦しさに向き合え、わたし

小学生の頃から自然が大好きで、木々の緑と空の青と揺れる風の音だけに囲まれていつも生きていたいと考えていた。
そう思わせたのは、子どものころ毎年真夏に訪れていた、素朴な農村地域にある祖父母の家での思い出だった。

コンクリートだらけの首都高を抜けて、両親が運転する車でもうひと眠りすれば、徐々に道路の幅が広くなり、空が開けて、道行く車がまばらになる。
そして、遠くに山が見え始め、田んぼの脇の細いあぜ道

もっとみる
トルコ旅行記1:カッパドキアは岩の王国

トルコ旅行記1:カッパドキアは岩の王国

飛行機を乗り継いで乗り継いで、ネヴシェヒル空港に到着した。
レゴブロックで建てたみたいな1階建てのちいさな空港で、職員さんが到着した人の名前をひとりひとり追いかけて確認していた。
手荷物受取所も田舎のスーパーぐらいの大きさ。

空港からは事前に予約したミニバンでホテルまで移動。車の速さは、今まで訪ねたことある9カ国の中でダントツ。そしてマリオカートばりに他の車を抜かす。もちろんゴリゴリに揺れる。な

もっとみる
トルコ旅行記0:イスタンブール空港に到着しても、一息つけなかった

トルコ旅行記0:イスタンブール空港に到着しても、一息つけなかった

今回のトルコ旅行プランは、7泊10日。

まずカッパドキアに2泊、パムッカレにも2泊、そしてイスタンブールに3泊して帰国。調べに調べたこのプランに、一切の穴はないはず(詳細は以降の旅行記で)。
身軽に動いて思い出を体に詰め込むべく、スーツケースではなく買いたてのバックパックに最低限の洋服とカメラを詰めて、いざ出発!

成田空港からの出国はなんなくクリア。
手元のメモには「パスポート審査が2秒で終わ

もっとみる