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ひどく内向的な私の海外出張携行品

年間10回ぐらいは海外出張に行きますが、私はドがつくほど内向的で、静寂を愛していて、友人には「人嫌い」と言われています。
それでも日本を飛び出して色んな人と話すことが大好きで、出張の予定が出来ると毎回ウキウキします。
でも、毎日一人の時間が必要です。

慣れないうちは朝から晩まで人といることが苦しくて、出張中は疲弊しきってストレスを溜めてしまうことが多かったのですが、最近自分のペースを保てる過ごし方がわかってきたので、それを支えてくれるわたしの相棒たちをご紹介します。

マグカップ、インスタントコーヒー、コースター

刺激に弱い私は、よく知った味の飲み物がないと落ち着くことすらできません。
カフェオレ飲みたい、と全く知らない国で適当なカフェを求めて炎天下をふらふら歩き回った挙句、ようやっと入ったカフェでも、目の前でウェブ会議を始められた途端、仕事のにおいに怯え、置かれたばかりのカフェオレをがぶがぶと飲み干し、逃げるように飛び出してしまいます。

家にも馴染みの静かなカフェにも長く帰れないと、わたしは見知らぬ都会の真ん中で絶望して泣きたくなります。
1人でいるのは変わらないのに、場所が違うだけでこんなにも寂しくて不安になるのがおかし、くない。冗談じゃない!

困ったわたしはホテルの中に家を見出すことに決めました。

それを助けてくれるのが適当なプラスチックのマグカップと、お湯で溶かすだけの甘い飲み物と、家で使っているコースター。
「いつもの」があると、無機質に黒く光るホテルの机も、途端にちょっと落ち着ける場所になるのです。
お気に入りは、ドトールのはちみつラテです。

カロリーメイト

朝から人と会うなんて、絶対にいや。
顔すら洗わず、寝ぼけた口で食べるトーストしか私の目を覚ますことはできません。

そんな私の出張の朝のお供は、部屋で食べるカロリーメイトとインスタントコーヒー。
もちろん、ホテルの朝食会場で出てくるとろとろのオムレツも、季節のフルーツも、全部全部食べたい。
ただ、朝も早よから同僚に鉢合わせるリスクがメニューに加わると、朝日と静寂を浴びながらぼけーっと味気ない塊をかじる方が魅力的な選択肢に感じます。

いくつかの味を混ぜて、滞在日数分を持っていっています。

袋ラーメンと湯沸かし器

わたしは「意に反して部屋を出るリスク」を徹底的に排除しています。こちらは夕食編です。
袋ラーメンは、持っていく時に重くない、かさばらない、重くない、水だけで作れる、安い、美味い、という点で日本の味がするインスタント食品の中で、出張の味方ナンバーワンです。
現地調査でへとへとになって帰った時、味噌ラーメンのスープが胃をゆっくり満たすのを感じると、五臓六腑のうち二臓三腑ぐらいはとりあえず一時帰国できます。

作るとき、わたしはこれを使っています。
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Kindleと日記帳

私の偏見かもしれませんが、海外の現地コンサルって仕事のメールのレスポンスが遅いことが多いです。
それをカバーするために、わたしが勤めている会社も、協力会社も、みながみなSNSでやりとりします。
せっかくホテルの自室に帰っても、絶え間ない通知がわたしの部屋までずかずかと入り込んでくることが本当に許せないので、扉をバタリと閉めてしまうことに決めました。
まず、スマホの通知をオフにして、玄関に置いておきます。
そして、Kindleの端末を開いて本の世界に出かければいいのです。
外の世界は休みもせずにカオスが渦巻いているので、出ない方がいいです。
本を読み疲れたら、あたたかい飲み物でも口にしながら、その日あったこと、感じたことを日記に聞いてもらえばいいのです。きっと明日のわたしの糧になる、と祈りながら。

AirPodsとSpotifyのプレイリスト

外の世界はうるさい。本当にうるさい。
ただ、大きな町を黙らせることは難しいので、文明の利器にキャンセルしてもらいましょう。
静かな空間を作って、いつものピアノのプレイリストを流せば。
ほら、いつもの静かな夜です。

今日も疲れたね、ゆっくり休もうね。

わたしのお気に入りです。

知らないことを知りたい、という好奇心はあれど、動物たるもの夜はひっそりと眠りたいものではないでしょうか。

内向的なわたしは、人より静かな時間が多く必要なのです。

一人でも多くの人が、無理せず楽しく毎日を送れますように。


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