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色白なベーシストが加入。SAMSUNGⅤとNOW OR NEVERとの出会い【ネガティブリアクションズ④】

自分の全てを詰め込んだPUNKとは...?それを胸に2005年時点での出来る限りをぶちかまそうと、奮闘するネガティブリアクションズの2人。

俺たち以外は仲良しなメロディックパンクバンド達が集まった、アメ村のライブハウスでのブッキングイベント。
そこに改名を決めたばかりの、ネガティブリアクションズに出演の声がかかった。

ドラムとギターの2人組バンド。

いろんな想いを込め、多くの小道具を用意して、世界を変えてやろうと意気込んで舞台へ飛び出す。

その時の様子↓↓↓
(YouTube動画)


ここまでが前回のお話。


今回はそこでの出会い、そして新メンバーと知り合うまでを書いていく。


前回まで↓↓↓


まとめマガジン↓↓↓


2回目のライブ終わり、画伯ちゃんの顔には紐

全身汗だく。
ステージには用意した小道具の残骸。

顔にへばりついた紐。背中にはギター。
腕の中で眠る、巨大てるてる坊主。


呼吸もうまく整えられないまま、舞台から楽屋へ戻っていく。

大量の荷物を抱える画伯ちゃんを、バーカウンターにいた人達がすごい目で見ていた。

俺たち、演出系PUNKロックバンド。

演出上、先にステージからハケた画伯ちゃん。

終わりがどうなったのかわからないけど、楽屋でドラムの鼻でか君の帰りを待ちながらタバコを吸おうとしていた。

すると、すぐにいろんな人が戻ってくる音。

あっ、終わってみんな帰ってくる。
緊張するし逃げよかな。

でも鼻でか待たなあかん気もするし...
ちゃんと待つか...


続々と戻ってくる、対バンや、お客さんだと思っていた対バン。
そして、お客さんだと思っていたライブハウスのスタッフさんたち。

お客さんは入れないエリアだし、スタッフルームに戻っていく姿を見て気づいた。


みんなめちゃくちゃニコニコしていた。

途中でフロアから抜けた人や、次のバンドさんはここに居ないだろうから、いま目の前にいるのはライブを見てくれた人たちなはず。

笑ってくれてるってことは...

初めて他人に認めてもらえた日

出番前は、楽屋でも肩身の狭い思いをしていた画伯ちゃん。
ライブ終わりには周りに人が集まり、多くの人に褒めてもらえた。

全く予期せぬ状況。

褒められ慣れていない画伯ちゃんは、愛想笑いをして外に逃げようかと思った。
でも、まだドラムの鼻でか君が帰ってきてないし、嬉しさと申し訳なさも相まって、うまく去れずに話をし続けた。

その中で

SAMSUNGⅤ


NOW OR NEVER


今後の人生を大きく変えることになる、上記2つのバンドと、急接近することになる。

NOW OR NEVER

以前、別バンドで対バンしたことがあったが、向こうは記憶になかったらしい。

今回のライブに衝撃を受けてくれて、楽屋の奥にいた画伯ちゃんの元に、いの一番に話しかけに来てくれた。

NOW OR NEVERというバンドのドラム、COCK SUCK RECORDSというレーベルを運営している人らしい。


いつも他人に距離を置かれる画伯ちゃんにとって、心のすぐそばまで近寄って、ズバズバとライブの感想を述べていく彼の姿に驚きを隠せなかった。

"本当の気持ちで、本当のことを言ってる"

そう感じた。

連絡先をその場で交換し、「今度イベント誘うから出てほしい」と、人生で味わったことのない展開に。

返答の正解がわからないのと、顔の紐や荷物の片付けも気になり「は...はい...」と、心の距離を置いた対応をしてしまった。

そこに鼻でか君がやっと戻ってきた。

「ナウオアのドラムさんだって!去年の秋に新神楽で対バンしたよな?」

「あー!CD-R持ってる!」

ここで鼻でかと会話をバトンタッチしてもらい、画伯ちゃんは片付けを始めた。

うまく他人と話せないもどかしさ、認めてもらえた嬉しさ、何回剥がしても顔にまとわりつく紐。

それらに対する気持ちが混ざり合っていた。

SAMSUNG5

いったん片付けを終え、次のバンドが始まるまで外に気持ちを変えに行こうとすると、サムソンファイブというバンドの人も話しかけてくれた。

この人も相当気に入ってくれたらしく、孫に接するおじいちゃんみたいな優しい表情で会話してくれていた。(確か6歳ほど年上だったから、そう感じたのかもしれない)

この方とも、その場で連絡先を交換し、その場でイベントにも誘ってもらえた。

「い...いいんですか...?ありがとうございます!!!嬉しいです!!!」



後日、出演したそのイベント内容↓↓↓

画像1

(タイトルこんなパンチ効いてたかな...笑)

画像2

なぜか当時は、主催者さんによって英語表記に。
イベントの雰囲気に合わせていたのかな。

大阪の当時のシーンから今までを知ってる人だと、豪華なメンツのなかにネガティブリアクションズがいて驚くかもしれない。


世界を変えるライブをしようと、演奏レベルや音の数は足りなくても、たくさん考えてライブをした。

すると、こんなふうに誰かの何かを動かすことができた。

画伯ちゃんと鼻でか君は、世界を変えることができたんだ。

自分たちの作り上げた世界で、自分たちの捉える世界を動かせた。
これが現在までの人生で、1番の成功体験だと感じている。

そして自分たちに足りないもの。
他人にもっと評価を頂けるもの。
自分がもっと気持ちよくなれるもの。

それはこの空気感のまま、メンバーを加えて"ベースの音"を足すこと。
そして演奏やアレンジを、世間からする最低レベルまで引き上げること。


"音楽性を上げよう"
と思った。

メンバー探し

画伯ちゃんは今まで自分から行動したことがない。
誘われるがままの人生を歩んできた。

中学時代は陸上部。高校時代は軽音部。
その流れでここまで来た。

新しくメンバーを探すこと。
その人との関係性を築くこと。

かなりハードルが高く感じる。

一般的にはスタジオ、ライブハウス、音楽好きな雑貨屋さんや服屋さんにメンバー募集のチラシを貼ってもらうか、雑誌やネットでメンバー募集の書き込みをするしかない。

それか友人や、ライブハウスで仲良くなった人に声をかけていくか。

どれもうまくやれる自信がない。

鼻でか君にそのまま伝えると、

「うちのバイト先(牛角)にベースやってる人いるから、声かけてみよか?」

「いいね!音源や雰囲気伝えてOKくれたら、スタジオ入りたいな〜」

自分から動かずとも、流れに乗ったままで事が順調に動いていった。
焼肉屋さんで働く感じなら、明るいタイプのベーシストかなぁと想像しながら。

色白

相手から"スタジオに入ってもいい"と返答を受けた鼻でか君。
まずは俺を含めた3人で話してみることに。

バーミヤンに集まって、ぎこちなく笑う画伯ちゃんとベーシスト。
鼻でか君は何も感じてない様子。

彼は昔から何も感じてない雰囲気を出す。
それか感じとりすぎて放棄してる感じがある。笑


バンドの目的、目標などを話し、音楽性としてはこんなふうになっていきたいと伝えた。

そして向こうの過去の経歴や、好きな音楽はヴィジュアル系だと聞いたり。今は止まってるけど、停止中の自分のヴィジュアル系バンドも近いうちに動き始めると話していた。

その間、ずっと画伯ちゃんは気になってた。

"肌の色が白すぎひんか?"

明るいタイプでも暗いタイプでも無かった。
肌の白い人だった。

「ねぇねぇ!画伯ちゃんは"山下清"、○○は"鼻でか"ってバンド内のニックネームを付けてるんやけど、君は"色白"でええか?」

2歳くらい年上へのタメ口。
色白と名付ける失礼なエネルギー。

当時の画伯ちゃんは、今より何倍もイカれていた。

「いいですよ〜笑」

距離感はあるけど嬉しい返事が返ってきた。

そして後日、スタジオで合わせると、雰囲気は合っていない気もするけど、画伯ちゃんの求める技術力を持っていた。

「初合わせいい感じだったし、今度決まってるライブから一緒にやってみぃひん?」

「いいですよ〜笑」

ネガティブリアクションズにベーシスト"色白"が加入した!

この加入によって、音源制作の話も進んでいくことに。

低音を手に入れたバンド。
音が増えたことで、表現に振り切った世界観に、音楽の割合が強く戻ってきた。

そしてフロントマンが1人じゃなくなり、いい意味で肩の力が抜けたおかげか、ポップな曲調とアレンジに変化して聞きやすくなり始めていくことにもなる。

どうなる!ネガティブリアクションズ...

次回 女装&ネギの調理と配布編に

つづく

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https://heavyendies.bandcamp.com/album/menbo

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