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「感性(センス)」がビジネスの『未来』をつくる

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人間の数多ある能力の中でも「感性(sense)」ほど曖昧模糊としたものも他にはなかろう。 ワクワク系エバンジェリストの小阪裕司は、感性を「知識や体験の集積に基づく価値判断の尺度」… もっと読む
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2019年6月の記事一覧

難しい言葉を使いたがる大人へ

難しい言葉を使いたがる大人へ

ものすっごいアホなので、実は人の言っていることが半分くらいしかわかっていないときがある。(暴露)

最近は何だ、レバレッジ?みたいな言葉がよくわからなかった。たぶん、見返りとか余裕とか幅みたいな意味だと信じている。よくわからないけどレバレッジを効かせると良いことだけはわかった。

それはともかく、わたしがビジネス書を嫌う理由のひとつとして、謎の横文字が多いことが挙げられる。

何なら、サイバーに入

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「概念を売る」際の文化説明は、どうあるのが良いのか?

「概念を売る」際の文化説明は、どうあるのが良いのか?

日本文化を外国人にどう伝えるか?ということに頭を悩ませている人は多いはずです。ぼくも、その1人です。

最近、日本の人といろいろと話していて気になることがありました。特に、以下のようなセリフを聞くと。

「ヨーロッパの人に言われたのですよ。日本の人が自分の文化の説明にそんなに躍起になる必要はない。そのままミステリアスで十分、とね。ああ、そうかと思いました」

ぼくはこういう台詞をはく欧州人を山ほど

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クリエイターの職業域は、異なるメディアの閾を飛び越える

クリエイターの職業域は、異なるメディアの閾を飛び越える

クリエイターの職業域を考えれると、
従来であれば、
・平面は→グラフィック・デザイナー
・動画は→映像系クリエイター(ディレクター他)
という明確な業務体制があった。
しかし、コンピュータの処理能力の向上で、異なるメディアの閾を飛び越えるツールとしての役割を、コンピュータは担うようになった。そして、新たな職業が生まれた。
20世紀-21世紀の初めに於いては、科学や芸術(技術)の発展は、極度な専門化

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世界を2つに分けないこと

世界を2つに分けないこと

人は無意識に物事を2つに分断してしまうらしい。

良い、悪い。
好き、嫌い。
正解、不正解。
曖昧、はっきり。

確かに考えてみれば何かを見たり聞いたりした時にどちらかに振り分けようとする自分がいる。

だけど世界は白っぽいグレーだったり真っ黒に見えるけど実は限りなく黒に近い灰色だったりと様々なグラデーションがある。

好きなことをやろう。嫌なことはやりたくない。

目の前のことを楽しもう。目の前

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フィクションを嗜める人こそ、知性の高い人間なのではと思うのに

フィクションを楽しめることに憧れがある。

わたしは小さい頃からやたら現実主義で、本や映画などもノンフィクションのものが好きだった。リアルなものとして想像できて、感情が分かって、自分の考え方や生活にすぐに活かせそうな、そういうノンフィクションものが好きだった。

しかし最近、色々なことがきっかけでフィクションを楽しめることこそ、想像力に長けており、創造性も育むことができ、そして知性が高いとはフィク

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なぜあなたの会社の社長は思いつきで行動しているように見えるのか

なぜあなたの会社の社長は思いつきで行動しているように見えるのか

今週書いた「あなたの会社の社長はなぜ朝令暮改が多いのか」がとても多くの方に読まれましてね。

「これこれ、こういうことなのよ、みんな読んで!」という社長たちと、「こういうことだったのか」「いや、そうだとしても、さすがにうちの社長はひどすぎる」というスタッフたちの鬼RT。

双方とも、溜まってたのね。

それならば、ついでにもうひとつ思っていることを言わせてもらうよ。それが今回のテーマ「なぜ社長は思

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なぜあなたの会社の社長は朝令暮改が多いのか

なぜあなたの会社の社長は朝令暮改が多いのか

「うちの社長の言うことがコロコロ変わるの、ほんとまじ勘弁してほしい」「うちの社長の朝令暮改っぷりまじハンパない。その都度、現場は死ぬほど大変だからやめてくれ!」――。

会社トップの朝令暮改に対する恨み辛みは枚挙に暇がありません。

かくゆう僕も、きっと会社のみんなから「あいつなんなの?馬鹿なの?」とか、「ちょw またスかww 今回はまたエライ早いスねwww(トチ狂ってる!)」とか思われていると思

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人のこだわりを見抜く方法

人のこだわりを見抜く方法

自分の中でこだわってる部分や
気付いて欲しい気持ちって
見抜かれたり気づかれたりすると
ちょっと嬉しいですよね。

例えば外見でいえば髪型や服装
内面でいえば気配りやその時の気分など

これを見抜いたり気付いたりする
トレーニング方法があるそうなんです。

【電車ワーク】という方法があるそうです。

講演家の鴨頭嘉人さんがYouTubeで
語ってらっしゃった内容なんですが

例えば

電車に乗って

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SNSにいる一流はごく一部だよって話

SNSにいる一流はごく一部だよって話

本当のことを書くと叱られるからあまり書きたくないんだけれど、どうもマジで知らない人もいるみたいだから老婆心をポロリしておきます。

あのですね、SNSのフォロワー数と、その人の仕事の質やクリエイティビティには相関性はありません。

いいですか?大事なことだからもう一回言いますね。

SNSにいるクリエーターで一流はごく一部だけです。ガチでその仕事で戦っていて、SNSをやる暇もなく(SNSが好きでも

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人文資源の6次産業化 ~ビジネスとアート/人文研究の価値

人文資源の6次産業化 ~ビジネスとアート/人文研究の価値

こんばんは、uni'que若宮です。

僕はITスタートアップを経営していますが、最近また、アートや人文的・カルチャーへの興味を強くしています。

アートやアカデミアの人たちをビジネスシーンに混ぜるような仕掛けをしたり、逆にアートの人たちをビジネス・マーケ面でサポートしたり。そういう活動をしているのですが、これからはそういう活動を「人文資源の6次産業化」と呼んでいきたいなと思います。

なぜアート

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演劇集団キャラメルボックスのベンチャーとしての凄さ

演劇集団キャラメルボックスのベンチャーとしての凄さ

日本の小劇場界のトップリーダーとして走り続けてきた、「演劇集団キャラメルボックス」が活動を休止しました。

僕は1999年に初めて生のキャラメルボックスの舞台を見て、雷に打たれたような衝撃を覚え、一時期は役者を目指していました。20代前半で挫折をしてからは、Web業界で働くようになり舞台からすっかり遠ざかっていましたが、昨年ご縁があってキャラメルボックスの公式サイトの運営をすることになり10年ぶり

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