ぼくはお線香の煙が大好きだ ゆらゆらと いい香りをしながら上っていく煙 目を閉じて 思いきり息を吸うと とてもいい気分になる 縁側で このことをおじいちゃんに話してみ…
いつもの場所へ 今日も自転車を走らせる 嬉しかったとき 泣きたいとき うおーって叫びたいとき わたしはいつもここへ行く 住んでいる街が見渡せる小高い丘 わたしのお気…
今日もまた夜空から 星たちが降ってきた わあ!きれい 星は雨粒のように はらはらと降ってくる 星の粒たちに詰まっているのは 宇宙からの情報 地球のどこかしこに 星降…
わたしの名前はなつ 小学校一年生 わたしのお家の近くには神社があって きつねさんがいる この神社は わたしのお気に入りの場所 もっと小さかった頃は お母さんと一緒に…
ふくろうさん ぼくたちは地球っていう星に住んでいて 地球は宇宙っていう中に浮かんでいる星って 聞いたんだけど 宇宙って何? 宇宙はな お母さんのお腹の中じゃ えっ! …
わたしは今日も空を飛ぶ 森のあの子は元気にしているかしら 小さなりすさんは 木の実を見つけるのがちょっと苦手 せっかく見つけても からだが小さいから 他のりすさんに…
この苦しみはいつまで続くのか 嫉妬、執着、 恐れ、不安、恐怖 悲しみ、寂しさ そして怒り とめどなくぐるぐると渦を巻き 真っ暗な海の底 そうここは 情念の海 わたしは…
あの子の声は 今日もとても美しい わたしもあの子みたいに唄えるようになりたいな わたしは鳥のルウ わたしたちには とてもたくさんの声があって みんな思い思いに唄うの …
先日 自分への誕生日プレゼントとして ひとりの時間 を家族にリクエストして 実行させてもらいました おひとりさまホテルステイ この日は わたしがリクエストすることを…
ぼくは走るのが速い 人間を乗せて走って 一番をとることがぼくの仕事だ ぼくは走ることが大好きだ いつもぼくに乗るカミュと息を合わせて ゴールを目指す ぼくたちの息が…
本当は気づいていたんだ うっすらと でも確実に わたしの中にある思い その思いは 日毎にどんどん大きくなって 風船みたいに膨らんでいった まるではちきれんばかりにな…
わたしは物心ついた頃から 人付き合いが苦手で 人が嫌いだった なんでお友だちをつくらないといけないの? っていつも思っていた 高校生になって初めてできた 心友と呼べ…
わたしが産まれた家は いつもケンカが絶えなくて みんなケンカばかりしていたね 物が飛び ドアが壊れ ガラスが割れる 毎日のように響く怒声・罵り声 そして暴力 5歳のわ…
僕が 地球へやってくる前に 日本という国で大きな地震が起きた そのときまだ僕は宇宙にいて 宇宙から地球を見ていたんだ 地震が起きた日 月は青くなっていた そして 地…
ぱらりぱらり 今日もわたしは大好きな本を開く この本には特別な秘密が書いてあるの 本をめくると たくさんの星座の名前 天体の名前が出てくる 本の最後には天体図 この図…
ぼくが立っているところから いつも窓が見える 中の部屋にはベッドがあって いろいろな人が使っている 子どもたちがよく使っている部屋だ 部屋にいる子どもたちは みんな…
Anila
2024年7月15日 09:27
ぼくはお線香の煙が大好きだゆらゆらといい香りをしながら上っていく煙目を閉じて思いきり息を吸うととてもいい気分になる縁側でこのことをおじいちゃんに話してみた夏の夕方ざっと天気雨が降って今は止んでいるもわっとした空気が立ち上る渦巻きの蚊取り線香から立ち上る煙をおじいちゃんと見ながらぼくは話すおじいちゃんとのこの時間もぼくは大好きだおじいちゃんはぼくの話を
2024年7月13日 13:51
いつもの場所へ今日も自転車を走らせる嬉しかったとき泣きたいときうおーって叫びたいときわたしはいつもここへ行く住んでいる街が見渡せる小高い丘わたしのお気に入りの場所今日は心からわくわくすることがあったそれは今までわたしがやってこなかったことむしろ避けていたことでも今日あなたに向いていると思うと人から言われたえっ!わたしが⁈わたしにできるのかな?今までやって
2024年7月2日 16:57
今日もまた夜空から星たちが降ってきたわあ!きれい星は雨粒のようにはらはらと降ってくる星の粒たちに詰まっているのは宇宙からの情報地球のどこかしこに星降る夜があって星の粒たちが舞い降りるこうして地球は星の粒たちからたくさんの情報を受け取って豊かな海と森とたくさんの命を育んできた地球がピンチになったときはピンチを救う情報をこれは絶え間なく送り続けられる宇
2024年6月24日 07:48
わたしの名前はなつ小学校一年生わたしのお家の近くには神社があってきつねさんがいるこの神社はわたしのお気に入りの場所もっと小さかった頃はお母さんと一緒に来て小学校に行ってからは学校の帰り道とかお休みの日とかわたしが行きたいって思ったときに行けるようになった今日は学校で少ししょんぼりすることがあったおともだのはなちゃんとケンカをしてしまったケンカをしたまま
2024年6月19日 19:55
ふくろうさんぼくたちは地球っていう星に住んでいて地球は宇宙っていう中に浮かんでいる星って聞いたんだけど宇宙って何?宇宙はなお母さんのお腹の中じゃえっ!お母さんのお腹の中にぼくたちは浮いているの?そうじゃよきみが産まれてくるときお母さんのお腹の中から出てきたじゃろ?でもなきみが今住んでいる地球はもっともーっと大きな宇宙というお腹の中にいるんじゃそして宇宙は今
2024年6月12日 14:08
わたしは今日も空を飛ぶ森のあの子は元気にしているかしら小さなりすさんは木の実を見つけるのがちょっと苦手せっかく見つけてもからだが小さいから他のりすさんに先に取られちゃうのりすさんはわたしの歌声を気に入ってくれていてわたしが鳴くといつも嬉しそうにしっぽを振って一緒に歌ってくれるわたしはお礼においしそうな木の実を見つけてりすさんに届けてあげるりすさんとお話する時間
2024年6月3日 07:40
この苦しみはいつまで続くのか嫉妬、執着、恐れ、不安、恐怖悲しみ、寂しさそして怒りとめどなくぐるぐると渦を巻き真っ暗な海の底そうここは情念の海わたしはずいぶんと長いことここにいる気がするここから抜け出そうとすると気がつけばまた取り込まれているいや取り込まれているのではない自ら「飛び込んで」いたんだそもそもここには最初から何もなかったああそうかそう
2024年5月26日 08:45
あの子の声は今日もとても美しいわたしもあの子みたいに唄えるようになりたいなわたしは鳥のルウわたしたちにはとてもたくさんの声があってみんな思い思いに唄うのときどきばらばらに唄い始めた声がいつしかひとつになって大きなエネルギーになることがあるわばらばらで唄い続けることがそれぞれのよさを活かして素敵な歌になることもあるだからわたしは唄うことが大好きこの前森の学
2024年5月17日 05:23
先日自分への誕生日プレゼントとしてひとりの時間を家族にリクエストして実行させてもらいましたおひとりさまホテルステイこの日はわたしがリクエストすることを全部叶えると決めて笑本当に全部やりました!一度やってみたかったおひとりさまアフタヌーンティー噴水のきらめく水を眺めながら優雅な気分を満喫していざホテルへこの日は快晴で気温もちょうどよくて風も心地よくて最高の
2024年5月11日 06:48
ぼくは走るのが速い人間を乗せて走って一番をとることがぼくの仕事だぼくは走ることが大好きだいつもぼくに乗るカミュと息を合わせてゴールを目指すぼくたちの息がぴたりと合えば合うほどぼくたちは風になって駆け抜けていくんだある日カミュがミスをしてしまってぼくたちは転んでしまったカミュもぼくもけがをしたぼくはもうレースに出ることができなくなったぼくは山と緑がたくさんある場所へ
2024年5月5日 07:58
本当は気づいていたんだうっすらとでも確実にわたしの中にある思いその思いは日毎にどんどん大きくなって風船みたいに膨らんでいったまるではちきれんばかりになった風船はそれ以上膨らみきれなくなって縮まることもできなくなってやがてわたしの呼吸を圧迫し始めた苦しい息ができないぎりぎりと自分の首を締め上げていく苦しくて首が回らない首と足首は繋がっているからやがて足首も回
2024年5月1日 05:12
わたしは物心ついた頃から人付き合いが苦手で人が嫌いだったなんでお友だちをつくらないといけないの?っていつも思っていた高校生になって初めてできた心友と呼べるひとわたしは彼女と出会って友情の歓びを教えてもらったたったひとりでいいたったひとりでいいからわたしのことをわかってくれる人がいればそれでいいんだだからわたしは本当につい最近まで心友と呼べる人は彼女しかいなか
2024年4月24日 10:54
わたしが産まれた家はいつもケンカが絶えなくてみんなケンカばかりしていたね物が飛びドアが壊れガラスが割れる毎日のように響く怒声・罵り声そして暴力5歳のわたしはお気に入りのぬいぐるみをぎゅっと握りしめて布団に潜り込んで楽しいことばかり想像していたわたしがいる場所はここでないわたしがいる場所はたくさんの花が咲き鳥が唄い動物さんたちが踊る森夜になると満点の星
2024年4月22日 10:57
僕が地球へやってくる前に日本という国で大きな地震が起きたそのときまだ僕は宇宙にいて宇宙から地球を見ていたんだ地震が起きた日月は青くなっていたそして地球が震え出したがたがたと震えてる僕はヒロとナツとみんなで地球を囲んで震えを止めようとした大変だ!大変だ!こんなに揺れたら地球に住むみんながたくさん揺れちゃうよ!ハイネさんが来たハイネさん!地球が
2024年4月17日 08:17
ぱらりぱらり今日もわたしは大好きな本を開くこの本には特別な秘密が書いてあるの本をめくるとたくさんの星座の名前天体の名前が出てくる本の最後には天体図この図はわたしが産まれたときの天体図わたしだけの地図ここには文字が書いてないから記号から読んでいくわたしはまだ読み方がわからないひとつずつ時間をかけて先生と読んでいくぱらりぱらり一枚の地図から無限の物語が拡が
2024年4月9日 07:48
ぼくが立っているところからいつも窓が見える中の部屋にはベッドがあっていろいろな人が使っている子どもたちがよく使っている部屋だ部屋にいる子どもたちはみんなパジャマを着ていてベッドで寝ていることが多いすぐにいなくなる子もいればしばらくいて、やがていなくなる子もいるずーっと同じ子がずーっといるってこともないいつも部屋を見ているうちにぼくはその部屋をよく使う子どもたちの顔