Anila

Anila welnihi【アニラの森】 かつてはフクロウだったらしい著者🦉が、魂の学…

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Anila welnihi【アニラの森】 かつてはフクロウだったらしい著者🦉が、魂の学びをシェアするページです。 アニラの森には、たくさんの人間たちが住み、自由に暮らしています。 今日は、どんなお話が聴けるのでしょう✨

最近の記事

星粒の雨

今日もまた夜空から 星たちが降ってきた わあ!きれい 星は雨粒のように はらはらと降ってくる 星の粒たちに詰まっているのは 宇宙からの情報 地球のどこかしこに 星降る夜があって 星の粒たちが舞い降りる こうして地球は 星の粒たちから たくさんの情報を受け取って 豊かな海と 森と たくさんの命を育んできた 地球がピンチになったときは ピンチを救う情報を これは絶え間なく送り続けられる宇宙からの プレゼント どうして宇宙は いつも地球に プレゼントを送ってくれるの

    • 雨上がりの空に

      わたしの名前はなつ 小学校一年生 わたしのお家の近くには神社があって きつねさんがいる この神社は わたしのお気に入りの場所 もっと小さかった頃は お母さんと一緒に来て 小学校に行ってからは 学校の帰り道とか お休みの日とか わたしが行きたいって思ったときに 行けるようになった 今日は学校で 少ししょんぼりすることがあった おともだのはなちゃんと ケンカをしてしまった ケンカをしたまま ごめんなさいも言えなくて 明日の学校のことを考えると ちょっと行きたくないなっ

      • 宇宙の果て

        ふくろうさん ぼくたちは地球っていう星に住んでいて 地球は宇宙っていう中に浮かんでいる星って 聞いたんだけど 宇宙って何? 宇宙はな お母さんのお腹の中じゃ えっ! お母さんのお腹の中に ぼくたちは浮いているの? そうじゃよ きみが産まれてくるとき お母さんのお腹の中から出てきたじゃろ? でもな きみが今住んでいる地球は もっともーっと大きな宇宙というお腹の中にいるんじゃ そして宇宙は今もどんどん大きくなっている お腹がどんどん大きくなったら いつか破裂しちゃうん

        • 愛の波

          わたしは今日も空を飛ぶ 森のあの子は元気にしているかしら 小さなりすさんは 木の実を見つけるのがちょっと苦手 せっかく見つけても からだが小さいから 他のりすさんに先に取られちゃうの りすさんは わたしの歌声を気に入ってくれていて わたしが鳴くと いつも嬉しそうにしっぽを振って 一緒に歌ってくれる わたしはお礼に おいしそうな木の実を見つけて りすさんに届けてあげる りすさんとお話する時間は 大好きな時間なの わたしたちは渡り鳥 季節が変わると 他の場所へ行かなけれ

        星粒の雨

          深い深い海の底

          この苦しみはいつまで続くのか 嫉妬、執着、 恐れ、不安、恐怖 悲しみ、寂しさ そして怒り とめどなくぐるぐると渦を巻き 真っ暗な海の底 そうここは 情念の海 わたしはずいぶんと長いこと ここにいる気がする ここから抜け出そうとすると 気がつけばまた 取り込まれている いや取り込まれているのではない 自ら「飛び込んで」いたんだ そもそもここには 最初から 何もなかった ああそうか そうだったんだ ちょっと上を見上げてみよう そこには わたしがいた わたしだけが

          深い深い海の底

          唄の輪

          あの子の声は 今日もとても美しい わたしもあの子みたいに唄えるようになりたいな わたしは鳥のルウ わたしたちには とてもたくさんの声があって みんな思い思いに唄うの ときどき ばらばらに唄い始めた声が いつしかひとつになって 大きなエネルギーになることがあるわ ばらばらで唄い続けることが それぞれのよさを活かして 素敵な歌になることもある だからわたしは 唄うことが大好き この前 森の学校でハミングを習ったの わたしはハミングを上手に唄えるようになりたくて 毎日練

          唄の輪

          ただ受け取る

          先日 自分への誕生日プレゼントとして ひとりの時間 を家族にリクエストして 実行させてもらいました おひとりさまホテルステイ この日は わたしがリクエストすることを全部叶えると 決めて笑 本当に全部やりました! 一度やってみたかった おひとりさまアフタヌーンティー 噴水のきらめく水を眺めながら 優雅な気分を満喫して いざホテルへ この日は快晴で 気温もちょうどよくて 風も心地よくて 最高のお天気 チェックインをしたら お部屋が余っているとのことで 破格の追加料金でグ

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          駆け抜ける

          ぼくは走るのが速い 人間を乗せて走って 一番をとることがぼくの仕事だ ぼくは走ることが大好きだ いつもぼくに乗るカミュと息を合わせて ゴールを目指す ぼくたちの息がぴたりと合えば合うほど ぼくたちは風になって駆け抜けていくんだ ある日 カミュがミスをしてしまって ぼくたちは転んでしまった カミュもぼくもけがをした ぼくはもうレースに出ることができなくなった ぼくは山と緑がたくさんある場所へ 行くことになった ぼくは悲しかった もうカミュと一緒に走ることができない 風

          駆け抜ける

          身体の声

          本当は気づいていたんだ うっすらと でも確実に わたしの中にある思い その思いは 日毎にどんどん大きくなって 風船みたいに膨らんでいった まるではちきれんばかりになった風船は それ以上膨らみきれなくなって 縮まることもできなくなって やがてわたしの呼吸を圧迫し始めた 苦しい 息ができない ぎりぎりと自分の首を締め上げていく 苦しくて首が回らない 首と足首は繋がっているから やがて足首も回らなくなり 股関節が固まり 足の動きも悪くなっていく 誰か助けて! これ以上

          身体の声

          つながる

          わたしは物心ついた頃から 人付き合いが苦手で 人が嫌いだった なんでお友だちをつくらないといけないの? っていつも思っていた 高校生になって初めてできた 心友と呼べるひと わたしは彼女と出会って 友情の歓びを教えてもらった たったひとりでいい たったひとりでいいから わたしのことをわかってくれる人がいれば それでいいんだ だからわたしは 本当につい最近まで 心友と呼べる人は彼女しかいなかった 45歳になった今 心友という言葉を聴いて 心に浮かぶひとの顔が増えた

          つながる

          45歳のわたしへ

          わたしが産まれた家は いつもケンカが絶えなくて みんなケンカばかりしていたね 物が飛び ドアが壊れ ガラスが割れる 毎日のように響く怒声・罵り声 そして暴力 5歳のわたしは お気に入りのぬいぐるみをぎゅっと握りしめて 布団に潜り込んで 楽しいことばかり想像していた わたしがいる場所は ここでない わたしがいる場所は たくさんの花が咲き 鳥が唄い 動物さんたちが踊る森 夜になると 満点の星空が見えて 天の川がきらきらと輝いている わたしにはたくさんの 動物のお友だち

          45歳のわたしへ

          青い月

          僕が 地球へやってくる前に 日本という国で大きな地震が起きた そのときまだ僕は宇宙にいて 宇宙から地球を見ていたんだ 地震が起きた日 月は青くなっていた そして 地球が震え出した がたがたと震えてる 僕は ヒロと ナツと みんなで地球を囲んで 震えを止めようとした 大変だ! 大変だ! こんなに揺れたら 地球に住むみんなが たくさん揺れちゃうよ! ハイネさんが来た ハイネさん! 地球が大変だよ! 助けてあげないと! ハイネさんは静かに言った これはね 地球にと

          青い月

          魂の地図

          ぱらりぱらり 今日もわたしは大好きな本を開く この本には特別な秘密が書いてあるの 本をめくると たくさんの星座の名前 天体の名前が出てくる 本の最後には天体図 この図は わたしが産まれたときの天体図 わたしだけの地図 ここには文字が書いてないから 記号から読んでいく わたしはまだ読み方がわからない ひとつずつ 時間をかけて 先生と読んでいく ぱらりぱらり 一枚の地図から 無限の物語が拡がる わたしは何が大好きで 何が苦手で 何が宿題で 何にわくわくするのか 何に寛

          魂の地図

          さくら

          ぼくが立っているところから いつも窓が見える 中の部屋にはベッドがあって いろいろな人が使っている 子どもたちがよく使っている部屋だ 部屋にいる子どもたちは みんなパジャマを着ていて ベッドで寝ていることが多い すぐにいなくなる子もいれば しばらくいて、やがていなくなる子もいる ずーっと同じ子が ずーっといるってこともない いつも部屋を見ているうちに ぼくはその部屋をよく使う子どもたちの顔を 覚えるようになった 最近またやってきた子は ちょっとお久しぶりだけど よく

          さくら

          包む

          ふわっと 本当にふわっと包む あなたの温かな手が わたしの心をほぐしていく ぬるま湯のお風呂に浸かったときの ほろほろとほどけていくかんじ 思わずふわぁっとため息をつきたくなるかんじ そうこれは しあわせのため息 丁寧に丁寧に その手に触れられると さらにわたしの心はほぐれていく うんうんと やさしい相槌を打ちながら あなたが微笑んでくれると さらにさらにわたしの心はほぐれていく 触れること 触れられること 冷え冷えとした心をじんわりとほぐし 温めてくれるのは 人

          涙のあと

          あ!またあの人間がきたぞ! 逃げろ逃げろ 最近 ぼくたちが住む川原に 人間の男の子がやってくる 彼がやってくると いつもぼくたちを ぽんぽんと川に投げ込む 中には他の石にぶつかって 割れてしまう仲間もいる だからぼくたちは 男の子がくると とても嫌な気持ちになって 彼のことを恐れている 今日は誰が投げられるのかと 男の子が近づいてくる 仲間たちがざわつく ぼくは思いきって 彼の近くにいることにした 「危ないよ!そんなに近くにいたら 投げられてしまうよ!」 「そ

          涙のあと