Anila

Anila welnihi【アニラの森】 かつてはフクロウだったらしい著者🦉が、魂の学びをシェアするページです。 アニラの森には、たくさんの人間たちが住み、自由に暮らしています。 今日は、どんなお話が聴けるのでしょう✨

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Anila welnihi【アニラの森】 かつてはフクロウだったらしい著者🦉が、魂の学びをシェアするページです。 アニラの森には、たくさんの人間たちが住み、自由に暮らしています。 今日は、どんなお話が聴けるのでしょう✨

最近の記事

何度でも

あの頃やってみたかったこと お花屋さん 魔法使い 本を読むこと そして本を書くこと ラジオのパーソナリティ 声優 歌手 これまで積み重ねてきた やりたいことのひとつひとつが 大人になった今 何度も 何度も 蘇ってくる より一層の輝きを増しながら 夢を諦めるふりをすることはできる でもわたしたちは 夢を諦めることはできない だってわたしたちは 夢を叶えるために この地球へ やってきているのだから やりたかったこと どこまで叶えられる? すべて 叶えられるよ あなたが

    • ふわり

      ふわり ふわりと わたしは飛んでいく 風の向くまま 気の向くままに 森の中を通って お花たちの間をすり抜けて 甘い香りを嗅ぎながら ふと 強い風が吹く わたしはビューンと流されて どこまでも飛んでいく あ この匂いを わたしは知っている 懐かしい ほっとする匂い 海の香り 広い広い海 空はどこまでも青くて 一筋の雲がすーっと伸びていく 太陽さんに照らされて 波がきらきらと輝いている ああ美しい 海はどこまでも広くて どこまでもやさしい 砂の冷たさと 水

      • 空が

        青い 蒼い まっすぐに伸びる雲 心地いい風 思いきり息を吸うと 少しひんやりとした でもあたたかな空気が 肺を満たしていく 呼吸をしながら わたしの心も満たされていく 吸った息を たっぷりと味わいながら 吐ききる また新たな 新鮮な空気が 肺を満たしていく 新たな香りとともに 一息ずつ 呼吸のさまが変わるように わたしたちの心もまた 移ろいでいく 出すから入る 入るから出す このくり返し ああわたしは 今日も生きている

        • 咆哮

          どん どどん 熊さんが足を踏み鳴らす しゅん しゅん 象さんが振り回す鼻から放たれる水の音 きらきら きらきら 水が光り輝く音 とん ととん うさぎさんが軽快に跳ねる音 くるくる くるくる 蛇さんがくるくると渦を描く音 けー けー 鳥さんが高らかに鳴く声 きききき ぱちぱち お猿さんが手を叩く音 ぱたぱた ぱたぱた りすさんがしっぽを地面に打ちつける音 うごお うごお かばさんのうなり声 今ここに集まるすべての動物たちが それぞれの音を 思い思いに鳴らす

          ぼくもきみも

          ぼくは走る いつもの通り道を通って いつものお家の間を抜けて たどり着くのはおばあちゃんのお家 今日も元気にしてるかな? おばあちゃんは ひとりで住むには広そうなお家に ひとりで住んでいる 腰が曲がっているけれど せっせと洗濯をして 掃除をして ときどきお出かけ ぼくもひとりなんだ 最近はおばあちゃんの様子を見に行くことが ぼくの日課になった ある日 おばあちゃんが窓を開けたまま掃除をしていて ぼくはぴょんとお家の中に入ってみた おばあちゃんはぼくを見つけて と

          ぼくもきみも

          立ち昇る

          ぼくはお線香の煙が大好きだ ゆらゆらと いい香りをしながら上っていく煙 目を閉じて 思いきり息を吸うと とてもいい気分になる 縁側で このことをおじいちゃんに話してみた 夏の夕方 ざっと天気雨が降って 今は止んでいる もわっとした空気が立ち上る 渦巻きの蚊取り線香から 立ち上る煙を おじいちゃんと見ながら ぼくは話す おじいちゃんとのこの時間も ぼくは大好きだ おじいちゃんは ぼくの話を聴いて お線香の話をしてくれた お線香はな、一度火を付けると 同じ速度で燃えて

          立ち昇る

          がらりと

          いつもの場所へ 今日も自転車を走らせる 嬉しかったとき 泣きたいとき うおーって叫びたいとき わたしはいつもここへ行く 住んでいる街が見渡せる小高い丘 わたしのお気に入りの場所 今日は心からわくわくすることがあった それは今までわたしがやってこなかったこと むしろ避けていたこと でも今日 あなたに向いていると思うと 人から言われた えっ! わたしが⁈ わたしにできるのかな? 今までやってみたことないし。。。 でもそれは わたしの頭の中をずっとぐるぐるとしている

          がらりと

          星粒の雨

          今日もまた夜空から 星たちが降ってきた わあ!きれい 星は雨粒のように はらはらと降ってくる 星の粒たちに詰まっているのは 宇宙からの情報 地球のどこかしこに 星降る夜があって 星の粒たちが舞い降りる こうして地球は 星の粒たちから たくさんの情報を受け取って 豊かな海と 森と たくさんの命を育んできた 地球がピンチになったときは ピンチを救う情報を これは絶え間なく送り続けられる宇宙からの プレゼント どうして宇宙は いつも地球に プレゼントを送ってくれるの

          星粒の雨

          雨上がりの空に

          わたしの名前はなつ 小学校一年生 わたしのお家の近くには神社があって きつねさんがいる この神社は わたしのお気に入りの場所 もっと小さかった頃は お母さんと一緒に来て 小学校に行ってからは 学校の帰り道とか お休みの日とか わたしが行きたいって思ったときに 行けるようになった 今日は学校で 少ししょんぼりすることがあった おともだのはなちゃんと ケンカをしてしまった ケンカをしたまま ごめんなさいも言えなくて 明日の学校のことを考えると ちょっと行きたくないなっ

          雨上がりの空に

          宇宙の果て

          ふくろうさん ぼくたちは地球っていう星に住んでいて 地球は宇宙っていう中に浮かんでいる星って 聞いたんだけど 宇宙って何? 宇宙はな お母さんのお腹の中じゃ えっ! お母さんのお腹の中に ぼくたちは浮いているの? そうじゃよ きみが産まれてくるとき お母さんのお腹の中から出てきたじゃろ? でもな きみが今住んでいる地球は もっともーっと大きな宇宙というお腹の中にいるんじゃ そして宇宙は今もどんどん大きくなっている お腹がどんどん大きくなったら いつか破裂しちゃうん

          宇宙の果て

          愛の波

          わたしは今日も空を飛ぶ 森のあの子は元気にしているかしら 小さなりすさんは 木の実を見つけるのがちょっと苦手 せっかく見つけても からだが小さいから 他のりすさんに先に取られちゃうの りすさんは わたしの歌声を気に入ってくれていて わたしが鳴くと いつも嬉しそうにしっぽを振って 一緒に歌ってくれる わたしはお礼に おいしそうな木の実を見つけて りすさんに届けてあげる りすさんとお話する時間は 大好きな時間なの わたしたちは渡り鳥 季節が変わると 他の場所へ行かなけれ

          深い深い海の底

          この苦しみはいつまで続くのか 嫉妬、執着、 恐れ、不安、恐怖 悲しみ、寂しさ そして怒り とめどなくぐるぐると渦を巻き 真っ暗な海の底 そうここは 情念の海 わたしはずいぶんと長いこと ここにいる気がする ここから抜け出そうとすると 気がつけばまた 取り込まれている いや取り込まれているのではない 自ら「飛び込んで」いたんだ そもそもここには 最初から 何もなかった ああそうか そうだったんだ ちょっと上を見上げてみよう そこには わたしがいた わたしだけが

          深い深い海の底

          唄の輪

          あの子の声は 今日もとても美しい わたしもあの子みたいに唄えるようになりたいな わたしは鳥のルウ わたしたちには とてもたくさんの声があって みんな思い思いに唄うの ときどき ばらばらに唄い始めた声が いつしかひとつになって 大きなエネルギーになることがあるわ ばらばらで唄い続けることが それぞれのよさを活かして 素敵な歌になることもある だからわたしは 唄うことが大好き この前 森の学校でハミングを習ったの わたしはハミングを上手に唄えるようになりたくて 毎日練

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          先日 自分への誕生日プレゼントとして ひとりの時間 を家族にリクエストして 実行させてもらいました おひとりさまホテルステイ この日は わたしがリクエストすることを全部叶えると 決めて笑 本当に全部やりました! 一度やってみたかった おひとりさまアフタヌーンティー 噴水のきらめく水を眺めながら 優雅な気分を満喫して いざホテルへ この日は快晴で 気温もちょうどよくて 風も心地よくて 最高のお天気 チェックインをしたら お部屋が余っているとのことで 破格の追加料金でグ

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          駆け抜ける

          ぼくは走るのが速い 人間を乗せて走って 一番をとることがぼくの仕事だ ぼくは走ることが大好きだ いつもぼくに乗るカミュと息を合わせて ゴールを目指す ぼくたちの息がぴたりと合えば合うほど ぼくたちは風になって駆け抜けていくんだ ある日 カミュがミスをしてしまって ぼくたちは転んでしまった カミュもぼくもけがをした ぼくはもうレースに出ることができなくなった ぼくは山と緑がたくさんある場所へ 行くことになった ぼくは悲しかった もうカミュと一緒に走ることができない 風

          駆け抜ける

          身体の声

          本当は気づいていたんだ うっすらと でも確実に わたしの中にある思い その思いは 日毎にどんどん大きくなって 風船みたいに膨らんでいった まるではちきれんばかりになった風船は それ以上膨らみきれなくなって 縮まることもできなくなって やがてわたしの呼吸を圧迫し始めた 苦しい 息ができない ぎりぎりと自分の首を締め上げていく 苦しくて首が回らない 首と足首は繋がっているから やがて足首も回らなくなり 股関節が固まり 足の動きも悪くなっていく 誰か助けて! これ以上

          身体の声