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わたしのすき

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気がするだけ。

気がするだけ。

いろんなことがどうでも良くなる
この足で登った、大きなおおきな山のてっぺん。
いろんな色の葉っぱがある。

誰もいない。

だれも見えない
だれも話さない
わたしひとりだけ

わたしがどうにでもできる気がする。

肩がぶつかり、にらみ合う窮屈な空間も
いつの間にか知らないゲームに参加させられて、
駒になってしまう時間も
画面の向こうの嘘かほんとかわからない
面白おかしな話も

ぜんぶ気にせずに、ひ

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タイタニックの話がしたい

タイタニックの話がしたい

映画『タイタニック』は人の人生をめちゃくちゃにする。

『タイタニック』に人生をめちゃくちゃにされた人は割とたくさんいる。映画監督グザヴィエ・ドランは自身のインスタグラムでこの映画を「that's where it all began.」と紹介し、銀幕のレオナルド・ディカプリオに夢中になってファンレターまで送り、その記憶を基に20年の時を経て『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』というめちゃくちゃにパ

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星野源「うちで踊ろう(大晦日)」に寄せて。音楽で世界は変えられない、けれど

星野源「うちで踊ろう(大晦日)」に寄せて。音楽で世界は変えられない、けれど

星野源が好きご多分にもれず星野源が好き。彼の歌や言葉やパフォーマンスを見聞きするたび、星野源はやっぱりずるい、自分も早く星野源になりたい、と思う。そんな人も少なくないんじゃないだろうか。私はそのひとりだ。

彼の楽曲はストリーミング配信に対応しているし、彼の文章は主たるエッセイ本として既に4冊出版されていて、うち3冊は文庫化までされている。とっつきやすいそれらに触れるだけでも、彼の人となりはよくわ

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【音楽】どうしても嫌いになれない星野源

こんにちは ナカちゃんです。

今日は金曜日。

今日の給食は、「揚げパン」だったので、少々食傷ぎみ。。。。

そういえば、

週末前に、ほぼ忘れていた荷物が届きました。

「なんだろう?」と思って開けてみると、

『HOSHINO GEN YellowMagazine Issue5 』 でした。

ああ、そうだったよ。頼んでたっけ。

 創刊号からかれこれ5年ほどでしょうか。

 毎年購入しつづ

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次観る映画、どうやって探す?

次観る映画、どうやって探す?

こんにちは。Améです。
今回は、観たい映画を探すツールをご紹介したいと思います。

1,予告・フライヤーものすごく基本的なことですが…。本編に入る前に、今後その映画館で上映予定の映画の予告映像が流れますよね。情報ゲットのチャンスです!メインは本編だからと気を抜かず、気になった作品はさっとスマホでメモしたり、覚えておきます。2時間弱の内容が簡潔にまとめられていて、テンポもよく、流れている音楽との相

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映画『14歳の栞』かつて14歳だったあなたに届け

映画『14歳の栞』かつて14歳だったあなたに届け

実在する中学校の「2年6組」35人全員に密着したドキュメンタリー映画です。特定の主人公はいません。ひとりひとりの物語を見せていく作品。

主題歌はクリープハイプの「栞」です。主題歌がどう使われているのか確かめたくて観に行きました。

企画・プロデュース栗林和明、監督竹林亮。2021製作。

あまりないタイプの映画だと思います。予告編を観ていただけると雰囲気が伝わりやすいと思います。

14歳という

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街の上で

街の上で

東京に住んでいた頃によく行っていた街、下北沢を舞台にした
映画『街の上で』を観ました。

日常系のストーリーで、出演者一人一人を実に丁寧に魅力的に撮られているなぁと思う映画でした。
役者でもありませんがこの映画に出たいとかこの人に撮ってもらいたいとかいう気持ちが分かるような気がします。

一緒に見に行った妻に劇場を出てどうだった?と聞くと
「「好きなの?」とか「好きやわ」とか多かったなぁ。
 シモ

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夢追い人の映画『ラ・ラ・ランド』と『Audition』を歌う夢追い人、藤井風

夢追い人の映画『ラ・ラ・ランド』と『Audition』を歌う夢追い人、藤井風

この記事は映画『ラ・ラ・ランド』のネタバレを含みます。
どうかこの機会に是非美しい映画『ラ・ラ・ランド』をご覧になってください。

私達が味わうあらゆる芸術は、彼らの犠牲の上に成り立っているのかも知れない2016年に公開されたアメリカ映画『ラ・ラ・ランド』は、女優を夢見る女性ミア(エマ・ストーン)と店を持つという夢を追うジャズ・ピアニストの男性セブ(ライアン・ゴズリング)の愛し合う二人が、各々の夢

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映画レビュー|『シング・ストリート 未来へのうた』|音楽の力が凄い!アイルランドのバンド少年達の、ダサ愛おしい物語。

映画レビュー|『シング・ストリート 未来へのうた』|音楽の力が凄い!アイルランドのバンド少年達の、ダサ愛おしい物語。

「シング・ストリート 未来へのうた(原題: Sing Street)」という映画を観た。2016年の作品で、劇場公開時にも観に行ったのだけど、今回再び自宅で鑑賞し、こんなに良かったっけ!?!?!? と改めて胸を打たれた。まず音楽が良いし、キャラクターも良いし、ストーリーも良いし、作品に込められたメッセージも最高で、めちゃくちゃ楽しかった。

そこで、今回はネタバレしない程度に、この作品の良さについ

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いたずらが過ぎたペットたち (3)

いたずらが過ぎたペットたち (3)

小鳥の中でもオウムとコニュアはモノを壊したり盗む癖があるそうです。オウムはくちばしを動かすために木が要るから、欲求不満で且つ木のおもちゃもないと他のものに目をむけるのかしら。壊してる最中は人の指や耳たぶなども、あればついでに噛んでいくらしいよ。

可愛らしく見えるけどね、この小鳥はローリー・ザ・デストロイヤーと呼んでください。ローリ―はNOTEにエッセイを書くご主人のお手伝いをしたかったのかな、イ

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完璧なんて幻だ。

完璧なんて幻だ。

「完璧」
なんて不安定でもろくて
面白みのない言葉なんだろう。

空っぽなわたしが夢見ていた
ただの幻。
きっと、そんなところ。

完璧でありたい。
そう思っていた、過去のわたし。
わたしの思う完璧って…?
じゃあ、あの子の思う完璧は?
あの方の思う完璧はどうだろう。

ちっぽけな、わたしの思う完璧。
わたしのなかで始まり、わたしのなかで終わる完璧。

悲しいよ。
あまりにも、苦しいよ。

完璧な

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あらがったっていいじゃない。

あらがったっていいじゃない。

ここ1年間でなん度も、ふらりと姿をみせる問題がある。その問題にまた、思いもよらないところで肩をたたかれた。あまり目を合わせたくはないのだけれど、強くたたかれたせいで振りかえってしまった。

それは、「花束みたいな恋をした」の上映中のこと。
(以下の3文にすこし、ネタバレを含みます。)

菅田将暉さん演じる麦くんが就職を通して、"すき"を失くしてゆくシーン。これまで小説にイラスト、音楽を、サブカルを

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Anne with an 'E'

こんばんは。

Netflixで「アンという名の少女」を2話見ました。NHKでも放送してましたよね。

有名な「赤毛のアン」のお話です。

私は赤毛のアンを読んだことがなくて、昔見た劇団四季のミュージカルでストーリーを知りました。

孤児院から来た少女アンを引き取り一緒に暮らすことになるのがマシューとマリラの老兄妹。

マシューは物静かで心優しい人。マリラは一見厳しい人なのですが、作品の中で、アン

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