槙生ちゃんが苦手だった
槙生ちゃんが苦手だった。少女小説家で、持つ言葉が多くて、我が強くて、姉さんのことが嫌いで、人見知りで、生活を送るのにあんまり向いていなくて、ふつうの人ならできることをわたしにはできないと言って落ち込んだり傷ついたりして、でも笠町くんみたいな衛星がいたり醍醐さんみたいな長い友達がいたり、書けばきりがないけどいろんなところが苦手だった。違国日記がいよいよ終わるよねと友達と話して、私は、槙生ちゃんのことは好きだけど槙生ちゃんが実際にいたとして絶対に仲良くなれなかったと思うからそれが