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映画感想ブログ「とまどいと偏見」

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2018年に劇場で観た映画の感想です。
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#感想

ア・ゴースト・ストーリー

ア・ゴースト・ストーリー

"不慮の事故で亡くなった夫が幽霊となり残された妻を見守る。"なんてベタそうな話どうやって面白くするんだろうって思ってたんです。そしたら、想像してた道筋から大きく逸れて、アクロバティックな経路である人生(というか人にあって人に非ずなんですけど。)が描かれて、それでも用意されたゴールによりとても普遍的(ある意味ベタ)な結末に行き着くという。ベタさと斬新さとか、マンガっぽさとリアルさとか、ホラーとラブ・

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「来る」

「来る」

ホラー映画に対しての"怖い"か"怖くない"か論。この映画も「ホラーなのに怖くない。」という声が多いんですが、そういえば、そもそも、僕がホラー映画を観る条件に"怖い"かどうかはあんまり関係なかったなということに気付きました。「告白」、「渇き」の中島哲也監督による(正しく)ホラー映画「来る」の感想です。

個人的にホラーは大好きで数もそれなりに観てるんですが、好きだと思うホラー映画の要素の中に必ずしも

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斬、

斬、

2016年の「シン・ゴジラ」、去年の「沈黙-サイレンス-」と役者として観ていた(更に今年は朝ドラにも出てましたね。)のであんまり久しぶりな感じがしてなかったんですが、監督作としては2015年の「野火」以来ということで。「野火」のメッセージ性を踏まえながらも、「野火」以前の塚本節も感じさせる小品といった感じの塚本晋也監督初の時代劇「斬、」の感想です。

えー、塚本映画の特徴として、"人が人じゃなくな

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ヘレディタリー 継承

ヘレディタリー 継承

ネタバレが出来ないので感覚の話をしようと思うんですが、えー、なんだろうなぁ、これ。えーと、怖い怖いと言われてますが、怖さにもいろいろありますよね。で、この映画は間違いなく怖いんですけど、その、よく言われているいわゆる「怖い」というのとはちょっと違うところの怖さ(いや、本来の意味ではこうゆうのこそを「怖い」って言うんだと思うんですけど。)なんじゃないかなと思うんですね。ただ、哲学的な意味での、よく考

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ボヘミアン・ラプソディ

ボヘミアン・ラプソディ

今朝起きてテレビをつけたらワイドショーでQUEENの特集していて、この映画をきっかけにした第何次目かのブームの到来を感じました。ボーカリスト、フレディ・マーキュリーの人生を中心に、'85年のライブ・エイド出演までを描いた音楽青春映画「ボヘミアン・ラプソディ」の感想です。

僕がQUEENを初めて知ったのは、ちょうどQUEEN第1期の節目くらいで、デヴィッド・ボウイとのコラボ曲の「アンダー・プレッシ

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プーと大人になった僕

プーと大人になった僕

まー、とにかくひたすらプーたちがかわいい。ディズニーのアニメにならって声はちゃんとおっさんがやってますがそれでもひたすらにかわいい。映画冒頭は"大人になった僕"の話ではなく、原作小説の最終章最後のエピソードなんですけど、恐らく「くまのプーさん」を全く観たことがないという人でもこのかわいさにはやられるんじゃないでしょうか。それが何なのかというと、オツムの小さなかわいさ、欲求に忠実なかわいさ、ワガママ

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ブリグズビー・ベア

ブリグズビー・ベア

まず、設定が秀逸なんです。ジェームスという25歳の男性がいて、部屋の中で古いビデオテープを観てるんです。擦り切れそうな程古いVHSのテープで、それが膨大な数あるんです。その家にはジェームスと父親と母親がいて親子3人で暮らしているんですけど、人里離れた荒野の中の一軒家でシェルターの様な建物に住んでいるんですね。で、そのジェームスが熱心になっているそのビデオというのが「ブリグズビー・ベア」という着ぐる

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バトル・オブ・ザ・セクシーズ

バトル・オブ・ザ・セクシーズ

1973年に女子テニス世界チャンピオンだったビリー・ジーン・キング(ビリー・ジーンというとマイケル・ジャクソンのあの曲が思い浮かびますけど、関係ないそうです。ただ、当時はマイケルの歌うビリー・ジーンはこの人なんじゃないかと思われていたらしく。つまり、そのくらい有名なテニス・プレイヤーってことですね。)と、こちらは、かつて男子の世界チャンピオンだったボビー・リッグスによる性差を超えた試合を、そこに行

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カメラを止めるな!

カメラを止めるな!

2018年の日本映画の中で、今のところ最も話題になっているゾンビ系青春コメディ映画(いや、こう言っちゃうと、それはそれでまた違うな。)「カメラを止めるな!」の感想です。

ということで、もう映画体験としては、正に今、この話題になってる真っ最中に観るのがベストだとは思うんですが、その話題になり方がですね、ちょっと僕が知ってる中でもありえない様な拡がり方をしていまして。まず、映画の規模とバズり方の熱狂

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パンク侍、斬られて候

パンク侍、斬られて候

えー、町田康原作、宮藤官九郎脚本、石井岳龍(聰亙)監督で"パンク"って言われたら、もう、納得するしかないと言いますか、特に町田康さんは日本で唯一パンクを職業にした人なんじゃないかと思っていて、その町田さんが持つパンク観というのをどこまでちゃんと伝えられてるかというのが、まず、重要だと思うのですが、そのことに関しては僕は結構満足でした。「パンク侍、斬られて候」の感想です。

"パンク"って一言で言っ

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万引き家族

万引き家族

カンヌ、パルムドールを受賞した「万引き家族」です。様々な社会問題(貧困やそれに伴う格差であったり、そういう人たちがどうやって暮らしていけばいいのかっていうことなど)を扱っているということや、それに対する倫理的な考え方の議論などいろいろありますが、あの、まずは映画として単純にもの凄く面白かったんですよね。ありえない設定に説得力を持たせる演出、自然ともちょっと違う演技の凄み、子供たちの普通っぽさ、時間

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枝葉のこと

枝葉のこと

オープニング、朴訥とした男が立っていて、何かを見ている。(いきなりの顔のアップでその男が置かれている状況が分からない。)唐突に歩き出して(その歩き方が確固たる目的を持ってる様にも、考えなしにも見えるので行方が気になっていると、)道の反対側で何か落し物をした人がいて、それを拾って渡してあげる。落し物をした人がお礼を言っているが、男は特に何の反応もせずに(同じ様に無感情に見える歩き方で)戻って来て、そ

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ファントム・スレッド

ファントム・スレッド

「ブギー・ナイツ」、「マグノリア」、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」、「インヒアレント・ヴァイス」など好きな作品が多いポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作「ファントム・スレッド」の感想なんですが、えーと、いくつか他の人の感想とかレビューを読んだんですけど、これ、言葉にすると途端につまらなくなるというか、映像から受け取る情報がもの凄く多いので、ただストーリー上で起こっていることを話しただけでは

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