記事一覧
借りたままの、5ポンド
2002年の9月。私はエディンバラ某所でバスを待っていた。
ロンドンで修士論文を提出し、1ヶ月半の自由な時間に私はスコットランドのエディンバラに渡って、ずっとやりたかったリサーチをし、論文を書き、版画工房が閉まった後はサルサの教室に通っていた。
ロンドンにいた頃、現地のサルサシーンにすっかり夢中になった私は、エディンバラでたまたま通りかかったEl Barrioという南米風のバーの「サルサ教室、
「素敵なみよ子さん」が消えた日
最近、年をとって忘れっぽくなってきました。特に日本の外にいると、日々思い出がおぼろげになり、日本語も怪しくなる。これは日本とイギリスの子供を取り巻く環境について、といったような社会問題についてでなく、あくまで私の子供時代の思い出についてですが、すっかり忘れてしまう前に書き記しておきたいと思います。
4歳の私が見つけた絶好の遊び場
私は現在イギリスの北のエディンバラという街に住んでいる。この街で
居場所を探し続ける「異端」の物語-『ボヘミアン・ラブソディ』(2018)感想その①
夫がいないのを良いことに、息子二人と話題の映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観てきた。思った以上にセクシャルな同性愛シーンが多かったので、多感な年齢の息子達にはどうかと思ったが、そこは流石にイギリス育ちで全く動じてはいないようだった。
『ボヘミアン・ラプソディ』は言わずと知れたバント<クイーン>のボーカル、フレディ・マーキュリーの伝記的映画。彼らをよく知るファン曰く事実と異なる点も多いとのこと