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好きな記事その2

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2020年7月の記事一覧

自らを認めて始まること

自らを認めて始まること

特別な価値は存在しない。
それは物質世界の夢幻。
存在には全て価値がある。
一が存在する理由は此処にある。
存在するあなたが在り難いのだ。

雨上がりの朝
百日紅が咲いた。
とても美しい
あれから一年が経つ。

人が何かをするとき
そのことをすれば
自分に良いことだと必ず思っている。

決して悪いと思って
悪いことをしているわけではない。

人は不思議だ。
良いと思うことしかできない。
良いと思い

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ライナー・ルーテンベックの作品には既存の画材ない

ライナー・ルーテンベックの作品には既存の画材ない

ライナー・ルーテンベック(Reiner Ruthenbeck,1937-2016 独)
ドイツの彫刻家、そして、*コンセプトアーティスト。
当初は写真家であり、その後は、概念的な彫刻作品が多い。

1937年、フェルバート(Velbert /ドイツ)で生まれ
1956-1960年、デュッセル,ドルフ(Düsseldorf)で、フリーランスの写真家。
1962-1968年、デュッセル・ドルフ芸術アカ

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創作未来神話「ガーディアン・フィーリング」6話 200年後は孤独じゃなかった

創作未来神話「ガーディアン・フィーリング」6話 200年後は孤独じゃなかった

5話のあらすじ

姉のローズに続き、ボーイフレンドのジョニーの両親が病に倒れたとの知らせを受けた絵美。疫病退散の御利益がある神さまスサノオノミコトと、妖怪のアマビエに治してもらえるように古来の神々や万物の意識とコミュニケーションを取ることが可能な「コミュニ・クリスタル」を使い、彼女は病気の治癒を願う。そして、ジョニーも彼の文化圏で病気の治癒を引き受ける癒しの大天使、ラファエルを頼ることに……。ここ

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起きてくること

起きてくること

あなたにとっての真実は
正しいものでも本当でも嘘でもない。

あなたを幸せに
導くものが真実。
大切なことはこころが
満たされて幸せを感じているか。

只それだけでいい。

恐れよりも不安よりも
明日への期待と安心に包まれて

それだけが大切だから。

いま思い考えていること
この思考があらわれてくる。

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クロード・モネの表現力

クロード・モネの表現力

先日、ポーラ美術館にモネとマティスの作品を見に行きました。
動機は単純でモネの作品を見たかったかたです。

美術館には一人で行きます。
明確な理由があって、作品と全力で対話をしたいのと世界観に没入したいからです。

マティスの作品も素敵でしたが、やはり僕にとってモネとは刺激的な画家である事は間違いありません。
具体的に刺激的だった部分を説明します。

■モネが描いているのは風景画の枠を超越している

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自分を信じることは、ちっぽけで弱々しい自分を黄金に変える魔法。エリック・ホッファー 『魂の錬金術』との対話。

自分を信じることは、ちっぽけで弱々しい自分を黄金に変える魔法。エリック・ホッファー 『魂の錬金術』との対話。

文字数:約3,020

私は大学生のころはやたらと自己啓発が好きだったように思う。不安になれば図書館か本屋に行き、自己啓発本を手に取る。一時的に不安が解消されたような気分になるからだ。しかしどんな本を読んだのか、あまり覚えていない。

唯一覚えているとすれば、とある英語教師のモチベーションに関する講義だろう。人間は本質的には無意識に支配されていて、一時的に高揚した気分は無意識によって鎮火される。こ

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考えているときは、考えていない

 目の前のことを一旦やり終えてから、忘れていた課題を思い出し、しまった、このことをやっておけば良かった! と後悔することが本当に多い。パソコンやスマホに触れていると、避けては通れないことだ。
 考えているときは、考えてない。逆説的表現かもしれない。しかし実際、ある一つのことにつきっきりになっている時は、他の別の問題に対する思考はすっかりおろそかになってしまっている。
 そして、終わって冷静さを取り

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二人の異なる色彩論

二人の異なる色彩論

二人の偉人の色彩論が非常に興味深い。
その二人とはアイザック・ニュートン(1642-1727)とヨーハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(1749-1832)

■ニュートン

万有引力の法則(すべてのものは互いに引き合う力を持っている)で知られるニュートンですが、光学や色彩学の分野でも大変貢献した科学者である。

異なる色には異なる屈折光線が対応しているという事から、プリズム(透明の三角柱)によ

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「人権」とは何か?『THIS IS JAPAN――英国保育士が見た日本』ブレイディみかこ著

「人権」とは何か?『THIS IS JAPAN――英国保育士が見た日本』ブレイディみかこ著

イギリスで保育士として働き、日本で多くの著作がある著者が、2016年に4カ月、日本に滞在して、キャバクラの労働争議、デモ、保育園、貧困の現場などを取材したルポ。

人間に最後まで残るものが「人権」最も印象深かったのは、財力、言語能力、体力、コミュニケーション力、友人などがあるならそれらに頼って生きていけばいいが、それらがすべてなくなったときに、それでもまだ頼れるものとして残るのが人権なのだ、人権は

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東京アダージョ-日本画家-佐藤土筆の奇妙な話

東京アダージョ-日本画家-佐藤土筆の奇妙な話

東京アダージョ-日本画家-佐藤土筆の奇妙な夢の話
その画家のアトリエの先には、アカンサスが咲いていた、それは、ギリシャ彫刻の文様にもあることを以前、伺っていた。
欧州から、大変なプロセスをへて、日本に持ち帰ったらしい・・・ただ、その時には、すでに、日本では日比谷公園には、それはあったらしいのだが・・
アトリエには、北向きの光が入る(1日を通して光量が変わらないからだ)、そして、南の庭には、そのアカ

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(今日のランド・アート)Michael HeizeのLevitated Mass(空中浮揚する塊)と奈良の石舞台古墳

(今日のランド・アート)Michael HeizeのLevitated Mass(空中浮揚する塊)と奈良の石舞台古墳

「Levitated Mass」(浮遊する塊)LACMA (Los Angeles County Museum of Art-2012年)は、ランド・アートとして、近年極めて著名だ。視覚と認識と言う概念を考える現代アートだろう。そして、それは、奈良の石舞台古墳に近似してないだろうか?

Fig.Levitated Mass

マイケル・ハイザー(Michael Heizer,1944- US)

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理屈から情の時代へ

理屈から情の時代へ

理屈で考えて
理屈で整え
理屈で生きることの臨界点。

理のみでは
情を越えることはできない。

情という
こころを
動かすことはできない。

時代の変わり目
幾つもの相が
深層で交錯する

混濁し
一つの潮流となる。

小さな力で
抗えるものではない

時代の潮流に
飲み込まれて行く。

新型コロナウィルスの出現

AIの進化

先の大東亜・太平洋戦争
望んでいなかった戦い
長期化すれば
物資不

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現代アートとその周辺文化を考える

現代アートとその周辺文化を考える

 現代アートが成立するバックグラウンドとその周辺は、不可解だが、分かりやすい世界かも知れない。
それは、現代アートの価値を論じる為には、*現代の「メディチ家」(Casa de' Medici:ルネッサンス期にイタリア・ファレンツェに於いて、その財力で芸術家を支援した)という存在のバックグラウンドで成立するという事だ。
そのバックグランドは、狭義の*アートワールド(現代アートの価値と価格)は、なん

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