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クロード・モネの表現力

先日、ポーラ美術館にモネとマティスの作品を見に行きました。
動機は単純でモネの作品を見たかったかたです。

美術館には一人で行きます。
明確な理由があって、作品と全力で対話をしたいのと世界観に没入したいからです。

マティスの作品も素敵でしたが、やはり僕にとってモネとは刺激的な画家である事は間違いありません。
具体的に刺激的だった部分を説明します。

■モネが描いているのは風景画の枠を超越している。
今回の展示作品のうち印象的だった作品を紹介します。

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上から「散歩」「花咲く堤、アルジャントゥイユ」「セーヌ川の日没」「睡蓮の池」
この中でも僕は一番下の作品「睡蓮の池」が好きです。

モネの作品を見た時に感じた事、それは
「断片的な風景を見ているにも関わらず、地球の表情を見ているような感覚」を強く感じました。
その要因はいくつかあるんですが、僕は3つあると考えます。
①光の捉え方
②水の捉え方
③筆の方向に迷いがなく活き活きとしている。
ということです。

作品から呼吸を感じ、モネが描いている姿と同時に、水が流れる音、風にそよぐ木々の音、気温や湿度などが浮き上がって見えてきます。

この事が総合的に交わって「地球の表情を見ている感覚」に繋がる訳です。
風景と絵画による調和が見事に成り立っています。
もの作品自体自然に区分されるような存在感を感じました。
まるで美術館にいる事を忘れて、モネの描く風景の世界に引き込まれたような感覚でした。

■改めて感じた芸術作品の重要性
僕は芸術作品の中でもとりわけ「絵画」に興味を持っています。
視覚的には平面的であっても、奥行きは無限で言葉では追いつかない世界がそこにあります。
これは感動した時に上手く言葉に出来ない、スタンディングオベーションの感覚に近いです。
しかしそれは感情的なものではなく、何かこう哲学的な美を感じます。
言葉にしてしまえばそれはそれでしかありませんが「芸術作品はそれ以上にもそれ以下にも成りうる」というのがアートの素晴らしさ。
これこそが重要なのです。
つまり自分の潜在能力を顕在化するきっかけを担っているのです。


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