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世界のテクノロジー

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世界のテクノロジーやIT記事をまとめたマガジンです 今日本及び世界でどのようなテクノロジーが生まれているか 生まれていくかまとめていきます 友達や同僚との話の話題や投資の参考等に…
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記事一覧

ナノシートを活用した革新的なバイオセンサーの開発

ナノシートを活用した革新的なバイオセンサーの開発

東京工業大学の早水裕平准教授と弘前大学の関貴一助教らによる研究チームが、一般的なバイオセンサーよりもはるかに高感度な新型センサーを開発しました。その秘訣は、わずか0.5ナノメートル(ナノは10億分の1)の厚さを持つ素材「ナノシート」を用いたことにあります。この極薄のシートにはペプチドが広がっており、それによって検出時の電気的な変化をシートに伝えることが可能となっています。この技術によって、麻薬物質

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「米OpenAI CEOが提言する日本のAI技術発展に向けた7つの施策」

「米OpenAI CEOが提言する日本のAI技術発展に向けた7つの施策」

4月10日に来日した米OpenAIのサム・アルトマンCEOは、日本に関する7つの提案を行いました。その中には、日本関連の学習データのウェイト引き上げや政府の公開データなどの分析提供等、日本がAIの利活用を通じて世界で大きな存在感とリーダーシップを発揮するための具体的な施策が含まれています。

この提案は、岸田文雄総理との面談の後、自民党の「AIの進化と実装に関するプロジェクトチーム」に出席し、話さ

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ロボットの普及と課題

ロボットの普及と課題

現在、私たちの生活にはますます多くのロボットが存在しています。それにもかかわらず、まだ社会全体でロボットを活用するにはいくつかの課題が残っています。

まず、多くのロボットは単一的な機能しか持っておらず、複雑なタスクを実行することができません。たとえば、ドアの開閉やエレベーターの使用などの日常的なタスクを実行するには、まだ人間の介入が必要です。また、ロボットが移動するためには、物理的な環境整備が必

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宇宙スタートアップ、ispace月面着陸に挑戦 世界初の民間成功は果たせるか

宇宙スタートアップ、ispace月面着陸に挑戦 世界初の民間成功は果たせるか

宇宙スタートアップのispaceが、世界初の民間による月面着陸に挑戦しましたが、26日未明に月面着陸船との通信が途絶えてしまいました。現在、着陸が成功したかどうかは不明で、状況は調査中です。成功すれば、民間による世界初の快挙となります。

この月面着陸船は、米スペースXのロケットで打ち上げられ、宇宙空間を4カ月半航行して月に着陸する計画でした。着陸直前までは着陸船との通信は確認できていたそうですが

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イオン、2023年夏に「逆転の発想」で始動する新ネットスーパー事業「Green Beans」の特徴とは?

イオン、2023年夏に「逆転の発想」で始動する新ネットスーパー事業「Green Beans」の特徴とは?

イオンが2023年夏に、新しいネットスーパー事業「グリーンビーンズ」を始めることを発表しました。

このサービスでは、人工知能(AI)がおすすめ商品を選んで、買い物かごに入れる買い物支援機能が備わっており、空の買い物かごに商品を入れる従来のECサイトのスタイルから一歩進んでいます。

ロボットによる自動化やAIによる配送の生産性向上により、配送時間は早朝7時から深夜11時まで1時間刻みで選べるよう

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スマートリングの魅力:5つの単機能であなたの生活をより便利に

スマートリングの魅力:5つの単機能であなたの生活をより便利に

スマートリングとはスマートリングとは、指輪型のウェアラブルデバイスのことで、見た目はアクセサリーの指輪とほとんど変わりません。リングの内側には肌と接触するセンサーが取り付けられており、装着者の心拍数や体温を計測できるものもあります。多くのスマートリングにはNFCという無線通信機能が備わっているので、単体として使うのではなく、対応しているスマホやスマホアプリと通信を行い連携させて使用します。

スマ

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培養肉とは?未来の食糧革命に期待される理由

培養肉とは?未来の食糧革命に期待される理由

培養肉とは、家畜を育てずに肉を生産する技術のことです。従来の肉は畜産農家が育てた家畜から作られていますが、培養肉は家畜の命をもらうことなく肉を食べられるようにする技術です。

培養肉を作る流れは、まず家畜の体から筋肉のもとになる幹細胞という細胞を取り出します。次に取り出した幹細胞を成長させたり増やしたりする培養液に浸し、幹細胞が成長してたくさんの筋肉細胞になったら、取り出して並べたり重ねたりして組

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マイクロソフト社長、AI開発の安全性確保を強調 オープンAIの支援や企業責任にも言及

マイクロソフト社長、AI開発の安全性確保を強調 オープンAIの支援や企業責任にも言及

今回は、マイクロソフトのブラッド・スミス社長が、日本経済新聞の取材に応じて発言した内容について解説していきたいと思います。

まず、スミス氏は、生成人工知能(AI)の開発を遅らせるのではなく、安全確保のためのガードレールを急がなければならないという姿勢を示しました。具体的には、ルール整備や開発を透明にし、誤情報の拡散やプライバシー侵害などの懸念を取り除くための取り組みが必要であると主張しました。

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AIの進化と人間の学び、AIネーティブ世代の未来

AIの進化と人間の学び、AIネーティブ世代の未来

受け入れか、排除か。優れた対話能力をもつ人工知能(AI)「ChatGPT(チャットGPT)」などの扱いを巡り、学びの場が揺れている。東京外国語大は、授業での活用ルールを教員と学生で定めるよう促した。一方、米ニューヨーク市は学校での使用を禁止した。

これからは幼少期からAIが身近な「AIネーティブ」が社会を担う。「既に答えがある問題」はAIで対処できる。佐藤俊一・元山形大教授は「疑問を持つことは人

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AI兵器の台頭 人類が直面する新たな脅威

AI兵器の台頭 人類が直面する新たな脅威

イスラエルのスマートシューター社が開発したAI銃は、400メートル先の群衆の中から自動で標的を検知し、動きや風速を計算して照準が追尾することができます。米国やインドなど15カ国超が導入しています。

AIは兵器だけでなく戦略も変える可能性があります。米軍は、陸海空宇宙の部隊の情報を統合してAIで戦略を立案する「全領域統合指揮統制(JADC2)」構想を進めています。中国もAIなどの先端技術を人民解放

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ChatGPTのOpenAI社長AIの正しい理解とルール決定の重要性を訴える

ChatGPTのOpenAI社長AIの正しい理解とルール決定の重要性を訴える

「ChatGPT(チャットGPT)」を開発した米新興オープンAIの共同創業者兼社長のグレッグ・ブロックマン氏は、カナダのバンクーバーで開催された「TED2023」で講演し、「AIを正しく理解し、ルールを決めていくためにはすべての人の参加が必要で、リテラシー(知識や判断力)を高めなければいけない」と呼びかけました。

ブロックマン氏は、サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)とともにオープンAIで開

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AIアートが人間を超越する時代?問われる著作権と偏見、そしてアートの本質

AIアートが人間を超越する時代?問われる著作権と偏見、そしてアートの本質

「芸術は死んだ、勝負は決まった。人工知能(AI)が勝ち、人間は負けた」という言葉が、2022年夏に米コロラド州の美術コンテストで、特段の絵心がない経営者が画像生成AIで絵を作り優勝したことをきっかけに世界中に広まりました。

AIによる絵画の作成が注目を集めるようになり、AIアートの展覧会や画集出版が相次いでいます。この技術は、巨大IT企業の内部技術から生まれ、英米のベンチャー企業によって使いやす

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日本企業 革新的な監視カメラが産業分野で活躍 - 1500通りのカスタマイズが可能な新製品

日本企業 革新的な監視カメラが産業分野で活躍 - 1500通りのカスタマイズが可能な新製品

概要i-PROは、福岡市内に開発拠点を置く監視カメラ大手で、パナソニックから独立しました。同社は、工場の生産ラインなど産業分野の需要開拓に力を入れており、目的や用途に合わせて撮影する映像の解像度を変えたり、人工知能(AI)による画像解析を加えたりと、1500通りの組み合わせが可能な新製品「moduca(モデュカ)」を武器に作業工程や管理の省力化を提案しています。

豊洋精工(大分県国東市)の福岡工

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「鳥取市」国から選ばれたSDGs未来都市

「鳥取市」国から選ばれたSDGs未来都市

鳥取市は、国から選ばれた「SDGs未来都市」で、産学官の連携による「自然エネルギーの創出と活用による農村イノベーション」の実現を掲げています。重要な事業の一つとして、微生物発電の実用化を目指した実証実験が、市内の耕作放棄地で進められています。

この実証実験は、鳥取再資源化研究所(北栄町)が、鳥取市や大手商社の丸紅(東京)、山口東京理科大学(山口県山陽小野田市)と連携して進めており、同市鹿野町の耕

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