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培養肉とは?未来の食糧革命に期待される理由

培養肉とは、家畜を育てずに肉を生産する技術のことです。従来の肉は畜産農家が育てた家畜から作られていますが、培養肉は家畜の命をもらうことなく肉を食べられるようにする技術です。

培養肉を作る流れは、まず家畜の体から筋肉のもとになる幹細胞という細胞を取り出します。次に取り出した幹細胞を成長させたり増やしたりする培養液に浸し、幹細胞が成長してたくさんの筋肉細胞になったら、取り出して並べたり重ねたりして組織を作ります。すると数週間でかたまり状の肉ができあがります。培養肉は本物の家畜の細胞を使うので、成分は本物の肉とほぼ変わらないといわれています。それどころか、生まれつき肉質の優れた牛や鶏を選び出してその細胞を使うことで、より味の良い肉をたくさん作る可能性があるそうです。

培養肉の特徴として、家畜の排せつ物などのない清潔な場所で生産できるため、有害な菌が含まれることが少なくなることが挙げられます。現在の技術では、味や食感が普通の肉と全く同じというわけにはいかないものの、より本物に近づけるために世界中の研究者や企業が工夫に取り組んでいます。

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