マガジンのカバー画像

沖縄からもらったもの

16
運営しているクリエイター

記事一覧

沖縄には、詩が湧いている

沖縄には、詩が湧いている

2024年度になりました。締切などが落ち着いて、ようやく、ほうっと自分の時間を持てる季節になったなぁと思います。

趣味は文芸とピアノで、特にエッセイと小説を日々書いているのですが、2020年に沖縄に来てからは、もっと文芸に割く時間がほしくて、生活の中での優先度が変わるほど、色々書いてきたような気がします。

詩はたぶん、小学生の頃から書いていたけれど、一番大きなきっかけは高校3年生で、2か月ほど

もっとみる
子どもの体験を考える。人徳と発信、準備、地域と広域という観点

子どもの体験を考える。人徳と発信、準備、地域と広域という観点

 みらいファンド沖縄の「沖縄・離島の子どもの体験保障を考えるシンポジウム」に進行役として参加してきました。1年間の休眠預金事業の総まとめでもあるシンポジウムです。

 体験に関して、沖縄の子どもたちについて、日頃から取り組んでいる・考えている人たちの集まりで、たくさんの学びがありました。素晴らしい登壇者の方々でした。動画アーカイブもありますので、ぜひご関心のある方にはご覧になっていただければと思い

もっとみる
創造性のとびらをノックする~沖縄・読谷村で作曲教室を開催しました~

創造性のとびらをノックする~沖縄・読谷村で作曲教室を開催しました~

2022年10月15日(土)、16日(日)に、「変な音を、つくってみよう!~エル・システマ作曲教室~」を沖縄県読谷村で開催しました(CoArとエル・システマジャパンの共催)。とても楽しい場であったと共に、多くの学びがあったので、背景や準備段階のことなども含め、書き残しました。文章をとおしても作曲教室の魅力をお伝えし、みなさまの創造性のとびらもノックできれば幸いです。

Born Creative震

もっとみる
エイサーみたいな、執筆を

エイサーみたいな、執筆を

何のために書くか
そう問われれば、結論、好きだから書くのです
自分のためです
書いていると、よくわからないぐちゃぐちゃしたものが、結び目になって、にょきっと現れることがある
それが面白い
だから書く

そして時に、読んでくださった方が、おもしろかったよ、と言ってくれる
それは本当にうれしいことです

最近は、公開しない、公募するための小説ばかりを書いていて
ブログやSNSを全く書かない日々が続いて

もっとみる
贈り物、というお金の使い方

贈り物、というお金の使い方

最近贈り物にはまっている。

年末に仕事でお世話になっている方から、報告書を届けるので、住所を教えて欲しいと言われた。

仕事以上にいろいろお世話になっている人だったので、せっかくだから、沖縄、読谷のものを贈ろうと、私も住所を聞いた。

読谷のものといえば。やちむん、花織、ちんすこう、紅芋など。選ぶのはとても楽しかった。

「読谷押し売りセット」なるものの、出来上がりだ。

ついでに、いつもお世話

もっとみる
手放しの年

手放しの年

二〇二二年、あけまして、おめでとうございます。もう一月四日になってしまいました。

さて、今年は色々あって、いくつか大きな変化があります。

①ケイスリー取締役を、退任します。
②新しい会社を、始めます。
③本を、出版します。

①はもうすでに起こったことで、②はもうすぐ起こることで、③は今年中に起こしたいこと。

全然手放せてないじゃん、むしろ一つ手放して、二つ手に入れようとしるじゃん、と思うか

もっとみる
食べ過ぎ?カオナシ度を測る

食べ過ぎ?カオナシ度を測る

昔々、はてなブログ上ですが、こんな話を書きました。

昔の記事で、乱文乱筆、稚拙さに読むだけで心臓がどきどきしておりますが…

要は「おそれ」や「さみしさ」から、必要のないと思われるものまで、ばくばく、ばくばく、食べてしまって、自分でも歯止めが効かなくなっている状態が定期的に訪れる気がしているのです。

ので、定期的に全部「吐き出す」チェックを忘れないように気を付けたい。

成功したい、うまくいき

もっとみる
夜の図書館に行ってきました

夜の図書館に行ってきました

「夜の図書館」に行ってきました。読谷村の粋な企画で、夜7時以降、閉館した図書館で読書をどうぞ、というものです。

この企画を知って、すぐに申し込みました。夜の図書館に行けるなんて、映画や、小さい頃に読んだ色々な童話の情景が頭に浮かびます。普段、入れない時に行くのは、なぜこんなにどきどきするのでしょうか。人数は十名限定とのことで、抽選になったらどうしよう……という心配も問題なく、参加の案内が送られて

もっとみる
一枚板の机と、生き方

一枚板の机と、生き方

沖縄に引っ越して、悲願だったのが、「一枚板の机を買う」ということ。もうちょっと前から説明すると、前より広い家に住んで、ずっと念願だったのが「自分の机を買う」ことでした。

前の家は寝室兼書斎、といった感じで、ベッドと夫の机で部屋がぎゅうぎゅうで、夫の机の半分?を、たまに使わせてもらう、というような形で。

ところがコロナで在宅が増えて、リビングのローテーブルで作業をすることになり、産後からずっとあ

もっとみる
沖縄、海の近くに住んで、頭の中がひっくり返る

沖縄、海の近くに住んで、頭の中がひっくり返る

7月から沖縄に移住しました。コロナが一瞬落ち着いた(?)時期に沖縄入り。現在自粛期間を終えて、ようやく徐々に、生活が落ち着きつつあります。

沖縄に住むことにして、夫と話し合ったときに、都会じゃなくて、せっかくだから自然が近い場所にしよう、という話になりました(夫は那覇出身)。色々な理由がありましたが、子どものためもあり、たぶん自分たちのためもあり、海と森の近くに住んでみよう。オンラインで仕事がう

もっとみる
海を読むことのできる子が、理科の点数が高いわけではないけれど

海を読むことのできる子が、理科の点数が高いわけではないけれど

昨日今日と、台風9号で、目の前の森と海が荒れに荒れ、自然の脅威と偉大さを、あらためて感じています。ごーごーと、吹き荒れる風と揺れる木々、飛ぶ葉たちを窓越しに感じながら、オンラインで会議をして、なんだかどれが現実空間なのか、わからなくなる気持ちでした。

沖縄に暮らしてから、今まで自分が当たり前と思って生きてきた軸を、改めて考え直すことが増えています。自分が当たり前と思っていた、どういう働き方、生き

もっとみる
沖縄と蒲田と恵比寿から、上とか下とか考える

沖縄と蒲田と恵比寿から、上とか下とか考える

沖縄に住んで、あ、地域って違う、と強い実感を得たことの一つに、子どもの姿があります。

保育園では屈託のない笑顔で「こんにちはー!」。道ですれ違う時に挨拶をすれば、にこにこと返す子どもたち。みんな真っ黒に日焼けして、島ぞうりにTシャツ短パンで走って、元気で素直な、あっけらかんとした印象を受けます。

東京にいた時は、特に最後の2年間恵比寿にいたこともあり、アイロンのかかった薄いブルーでストライプの

もっとみる
地域を知るのと、地域にいるのは違う

地域を知るのと、地域にいるのは違う

以前知人から、湯浅誠さんの講演で「社会包摂を知るのと社会包摂を行うのは違う」という言葉があったと聞きました。その話を聞いたとき、ふうむなるほどなぁ、まぁ違うだろうなぁと思ったことがあります。

しかしこの、『「知る」ことと「行う」というのとは決定的に違うということ』について、実はきちんとわかったのは、沖縄に引っ越してから初めてではないかと最近思います。

仕事で地方創生とか、それこそオーケストラを

もっとみる
沖縄移住と秋の読書で、持続可能性を考える

沖縄移住と秋の読書で、持続可能性を考える

人生で一番良かったことの決断はなんですかと聞かれたら。

一つは、大学3年生の時に、バイトで貯めたお金で、フランス留学したこと。もう一つは、今年の7月に沖縄移住したことです。

二つとも、自分にとって新しくて重要な価値観を教えてくれたから。

これはこのnoteでは余談になりますが、フランス留学では、それまでのガリ勉真面目な自分であり続ける必要はないのだと知りました。多様な文化があっていいと知った

もっとみる