ケミ魔人

もふもふと理論が好きな大学院生、Twitter→@TsuraChem

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記事一覧

新人類が生まれつつあるのではないか?という話

社会人になってからというもののなかなかnoteを更新できない日々が続いており、申し訳ありませんでした。 さて、今回は表題の通り新人類の誕生について語っていきたいと思…

ケミ魔人
3年前
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高専出身が高校数学をゼロから学びなおした話

どうも、お久しぶりであります。内定先も決まり、修論も落ち着き精神も安定しつつある今日このごろです。精神の不調の根底に生活に対する不安が少なからずあることを実感し…

ケミ魔人
3年前
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タイプ論における感覚(S)と直観(N)の違いについて語る

ユングのタイプ論に関する記事を見ているとS型とN型の違いに関する記述がどうも曖昧でつかみにくいと思ったことはありませんか?そんな私のような言葉を素直に飲み込めない…

ケミ魔人
3年前
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目的のない学習の重要性を語りたい

物事には目的が必要とある。勿論、何かを形にする上で目的というものが重要な役割を果たすということには私も同感だ。 しかし、現代は目的ありきで行動することがあまりに…

ケミ魔人
3年前
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再現性とかいう自分にはないもの

私は大学院生時代勉強ばかりしていた様に思う、それも研究に向けた目的のある勉強ではなく中学の国語、数学、高校数学、線形代数と無秩序極まりない勉強である。 勉強をし…

ケミ魔人
3年前
6

今一度多様性について考える

どうもお久し振りです、就職活動が思いの外難航してしまい、なかなかnoteに投稿できない日々が続いておりました。(本当に就職活動大変だったしもう二度としたくない・・・…

ケミ魔人
3年前
11

具体をすっ飛ばして抽象に行けてしまうことの罠

一般的に学校の勉強は学年が上がるごとに難しくなるものであると言われている。基本的なことをすでに知っているものとして進めていく点と内容が徐々に抽象的になっていくの…

ケミ魔人
4年前
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理論を深堀するよりも応用する方が楽しいって話

理学と工学の違いは理論そのものを探求するか利活用するかにある、大まかにはその程度の理解で差支えないだろう(厳密には工学側の人が理論を発見したり理学側の人が応用研…

ケミ魔人
4年前
6

外向的直観(Ne)について語る

今日は私の関心ごとであるユングのタイプ論について語って行きたいと思います。外向的直観とはざっくりいうと物事を結び付ける能力のことです。INTP、ENTP、INFP、ENFPの四…

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4年前
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知的好奇心は恐怖心の裏返しなんだよ

どうも、お久しぶりです。今回は作文の練習を兼ねてnoteを書いていきたいと思います。 知的好奇心という言葉がありますが、この言葉は一般的に様々な知識、経験をしたがる…

ケミ魔人
4年前
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己の学問に対するスタンスを見極める事の重要性

精神活動の自由は憲法で保障されている権利の一つであり当然学問というのはその最たるものである。そのため、学問に対する向き合い方に関してもある程度の柔軟性は認められ…

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4年前
16

INTJという性格について語る

さて、この記事ではINTJの実態について私個人の経験を踏まえて語って行きたいと思います。 INTJの(一般的な)特徴について16タイプお馴染みのINTJですが、正確には「I:…

ケミ魔人
4年前
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完全なる独学は存在し得るのか、独学における注意点について

さて、お久しぶりです。今回は独学に関してまた記事を書いていこうと思います。私個人に対する戒めを多分に含む記事となっております。 そもそも何をもって独学とするのか…

ケミ魔人
4年前
9

専門性の儚さについて

どうもお久しぶりです、自分がこの世界に必要とされているのかを疑う日々でございます。 専門性は大事、専門性を活かして大活躍だとか言った言葉があります。私も専門性が…

ケミ魔人
4年前
11

動画学習のススメ!!

勉強は主に紙面で行うもの、そのようなイメージが無意識のうちに植え付けられてしまっている人も少なくないのではないでしょうか。実のところ私もそうでした。 しかし、冷…

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4年前
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脳の可塑性について

脳の可塑性、この言葉は多くの人に希望を与えたことだろう。人の脳というのは状況に対して最適化されるようプログラミングされている、まるで機械学習のようにだ。極端な例…

ケミ魔人
4年前
9
新人類が生まれつつあるのではないか?という話

新人類が生まれつつあるのではないか?という話

社会人になってからというもののなかなかnoteを更新できない日々が続いており、申し訳ありませんでした。

さて、今回は表題の通り新人類の誕生について語っていきたいと思います。

人類はここ4万年くらい殆ど変化せずに存続し続けてたと聞きます。4万年前に文字が生まれ、そこから文明が飛躍的に発達したことを踏まえると俄に信じ難いですね。

しかし、それは環境が変化を必要としなかった事を意味するわけでもあり

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高専出身が高校数学をゼロから学びなおした話

高専出身が高校数学をゼロから学びなおした話

どうも、お久しぶりであります。内定先も決まり、修論も落ち着き精神も安定しつつある今日このごろです。精神の不調の根底に生活に対する不安が少なからずあることを実感した1年でした。

さて、今回は高専出身で高校数学のカリキュラムをまともに知らない私が高校数学を最初からやり直したことについて話していきたいと思います。

なぜ高校数学を今更やり直すのか私は修士2年生であり、高校数学などとっくの昔に終えている

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タイプ論における感覚(S)と直観(N)の違いについて語る

タイプ論における感覚(S)と直観(N)の違いについて語る

ユングのタイプ論に関する記事を見ているとS型とN型の違いに関する記述がどうも曖昧でつかみにくいと思ったことはありませんか?そんな私のような言葉を素直に飲み込めない捻くれ者たちのためにS型とN型の違いに関する私見をこの記事で整理することにします。

Sは「具体」Nは「抽象」という誤謬ネットの記事にはS型は具体的なものを好む、N型は抽象的な物を好むとあります。しかし、これは傾向としては正しくても表現と

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目的のない学習の重要性を語りたい

目的のない学習の重要性を語りたい

物事には目的が必要とある。勿論、何かを形にする上で目的というものが重要な役割を果たすということには私も同感だ。

しかし、現代は目的ありきで行動することがあまりにも求められすぎているように感じる。近代において視点を大きくひっくり返すような大発見が行われていないのと決して無関係でないと考えた。

なぜ、現代において大発見がないと言い切れるか、それは理論物理学や純粋数学の理論の発展の停滞があるからだ。

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再現性とかいう自分にはないもの

再現性とかいう自分にはないもの

私は大学院生時代勉強ばかりしていた様に思う、それも研究に向けた目的のある勉強ではなく中学の国語、数学、高校数学、線形代数と無秩序極まりない勉強である。

勉強をしていく行く中で自分が想像以上にこれまで学んだ内容を理解していないということを実感したし、思考の解像度が鮮明になったのはあると思う。

しかし、それと同時に自分にないものは何かが見えてしまったし、素質上の限界が見えてしまったのもある。本記事

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今一度多様性について考える

今一度多様性について考える

どうもお久し振りです、就職活動が思いの外難航してしまい、なかなかnoteに投稿できない日々が続いておりました。(本当に就職活動大変だったしもう二度としたくない・・・)

この記事では、多様性について再考していきたいと思います。



多様性を意識するようになった切っ掛け普段から物事をたくさん考えているのもあり、小学生時代から多様性について漠然と考え続けてはいました。ですが、就職活動が切っ掛けで多

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具体をすっ飛ばして抽象に行けてしまうことの罠

具体をすっ飛ばして抽象に行けてしまうことの罠

一般的に学校の勉強は学年が上がるごとに難しくなるものであると言われている。基本的なことをすでに知っているものとして進めていく点と内容が徐々に抽象的になっていくのが主な理由である。

さて、ここでいう抽象的とは何か、それは言葉や概念の指し示す意味合いが広くてその言葉を聞いただけでは日常生活に根付いた具体的なイメージを思い浮かべにくい様子のことである。

ところで、何かを教えるとき、日常生活と結びつき

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理論を深堀するよりも応用する方が楽しいって話

理論を深堀するよりも応用する方が楽しいって話

理学と工学の違いは理論そのものを探求するか利活用するかにある、大まかにはその程度の理解で差支えないだろう(厳密には工学側の人が理論を発見したり理学側の人が応用研究することもままあるが)。

しかし、自分がどっちが好きなのかを知るのは案外難しいと考える。というのも理論が気になって仕方がないからといって必ずしも理論研究に向いているとは限らないどころかむしろ向いてないことの方が圧倒的に多いのだから。

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外向的直観(Ne)について語る

外向的直観(Ne)について語る

今日は私の関心ごとであるユングのタイプ論について語って行きたいと思います。外向的直観とはざっくりいうと物事を結び付ける能力のことです。INTP、ENTP、INFP、ENFPの四タイプ(NPが共通していることかたNP型と呼ばれることが多い)が得意とします。以下、外向的直観の働きについて論じて行こうと思います。

外向的直観についての解説外向的直観は物事と物事の概念的なつながりを見抜く心理機能であると

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知的好奇心は恐怖心の裏返しなんだよ

知的好奇心は恐怖心の裏返しなんだよ

どうも、お久しぶりです。今回は作文の練習を兼ねてnoteを書いていきたいと思います。

知的好奇心という言葉がありますが、この言葉は一般的に様々な知識、経験をしたがる特性と結びついており、自然と怖いもの知らずといった意味合いが含蓄されているように思えます。

確かに僕は未知なる場所に出かけたり新しい事に手を出すことに対する恐怖心が人一倍薄いと自覚しております。しかし、知的好奇心は意外にも恐怖心と密

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己の学問に対するスタンスを見極める事の重要性

己の学問に対するスタンスを見極める事の重要性

精神活動の自由は憲法で保障されている権利の一つであり当然学問というのはその最たるものである。そのため、学問に対する向き合い方に関してもある程度の柔軟性は認められているはずである(ここである程度と表現したのは本当の意味で自由だとしてしまうと似非科学も容認されてしまい兼ねないからである)。

己が学問に対して何を求めているかを具体化することの大切ささて、ネット上には読書が大切だとかこれからの時代独学し

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INTJという性格について語る

INTJという性格について語る

さて、この記事ではINTJの実態について私個人の経験を踏まえて語って行きたいと思います。

INTJの(一般的な)特徴について16タイプお馴染みのINTJですが、正確には「I:内向的で」「N:直観的であり」「T:思考ベースに物事を判断し」「J:外的な価値観を重視する」人を意味します。

より厳密には、心理機能の序列が「Ni(内向的直観)-Te(外向的思考)-Fi(内向的感情)-Se(外向的感覚)」

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完全なる独学は存在し得るのか、独学における注意点について

完全なる独学は存在し得るのか、独学における注意点について

さて、お久しぶりです。今回は独学に関してまた記事を書いていこうと思います。私個人に対する戒めを多分に含む記事となっております。

そもそも何をもって独学とするのか?さて、独学というものに対して皆さまはどの様な印象をお持ちでしょうか。おそらく世間一般的にはペンと紙(本、ノート)を用いて一人で黙々と行うものであると考えられていることだと思います。

書籍や活字以外のメディアを用いた独学は現時点ではあま

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専門性の儚さについて

専門性の儚さについて

どうもお久しぶりです、自分がこの世界に必要とされているのかを疑う日々でございます。

専門性は大事、専門性を活かして大活躍だとか言った言葉があります。私も専門性が仕事や趣味など何かしらの分野で活躍して富や名声を集める為に欠かせないものであることは重々承知しております。

しかしですね、専門性を身に着けられるか否かは各々の素質に起因するものだと考えます。私は高専から院にかけて化学を8年以上学び続けま

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動画学習のススメ!!

動画学習のススメ!!

勉強は主に紙面で行うもの、そのようなイメージが無意識のうちに植え付けられてしまっている人も少なくないのではないでしょうか。実のところ私もそうでした。

しかし、冷静に考えてみましょう、紙面というのは文字と図といった二次元ユークリッド空間上の世界に視覚情報のみを介して情報伝達を行うことしかできないわけであります。その様な限られた情報から効率的かつ正確に情報を受け取れる人が一体どの程度おられるのでしょ

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脳の可塑性について

脳の可塑性について

脳の可塑性、この言葉は多くの人に希望を与えたことだろう。人の脳というのは状況に対して最適化されるようプログラミングされている、まるで機械学習のようにだ。極端な例を挙げると脳の半分を切除した人がもう半分の脳でその機能を補った話がある。この様に脳というのは我々の想像以上に柔軟性に富んだものである訳だ。

先週の木曜日のこと、Twitterのフォロワーのキャスをベッドで寝そべりながら聞いていた時、ふとこ

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