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バーテンダー社会学

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夜の飲食で働く人々の生態系と日常の社会生活のギャップを考察。そこから見えてくる様々な問題を考える。
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「カオス営業」〜トラと羊〜

「カオス営業」〜トラと羊〜

BARを営む上で最も充実感が満たされる状況のひとつに、「一体感」がある。
店が意思をもった巨大な生命体に変わる。
スタッフのバースデー祝いや周年などで時折見られる現象だ。
お客さんとスタッフの求める思いが一体となって湧き起こるウェーヴ感がそれを可能にする。
「ああ、お店を続けていて本当によかった」
と、心底思える瞬間だ。
若いのも年寄りも隣に座った面識のない者同士でも、すぐに旧知の中よろしく打ち解

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モテ学4「笑顔の秘密」

モテ学4「笑顔の秘密」

素敵な笑顔の男がいた。
彼の笑顔は周囲を明るくした。
彼が微笑むと皆がつられて笑顔になった。
それがモテるポジティブな笑顔である。
モテる男の笑顔には、そういう意味がある。

どういうことか?

例えば……。
男が笑顔で笑っている。
彼の笑顔にも素敵な魅力があった。
彼は何を見て笑っているのだろう?
彼の目線を辿っていくと、横転した車の側で泣き叫んでいる人々の光景があった。
それを見た私は彼に恐怖

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モテ学3「髭の魅力」

モテ学3「髭の魅力」

残念なことに私は髭が薄い。
せいぜいが鼻下と顎あたりにボチボチとお粗末なカビ髭だ。

昨今、毛深い男子がメンズエステで脱毛に金をかけていると方々で耳にする。
無駄毛処理ならまだわかる。
だが、自らの髭を嫌う者も少なくないと聞いて驚いた。
けしからん!もったいない!と思うのである。

元来、髭とは男性の「3大シンボル」の1つではないのか?
2つ目はたくましい筋肉、3つ目は言うまでもないだろう。
これ

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「死についての授業」は、なぜないのか?

「死についての授業」は、なぜないのか?

結論から書かせてもらうと、12歳から15歳の思春期に、学校で「死についての授業」を実施すべきだ。
少し前のアンケート記事だが、死んだらどうなる?という問いに対し、生き返ると回答した小学生が30%に達し、中学生も20%はいるという調べが出ていた。
これには、ゲームが大きく影響している。

イェール大学の「死についての授業」は、著書も出ているくらいだから、知らない人も少なくないと思う。
だが、大学で学

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