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#教育

子ども達が決めた(意外な)iPad使用ルール

子ども達が決めた(意外な)iPad使用ルール

今日の放課後ミエルでは、iPadやスマホの使い方について、子ども達と話し合いをしました。これは、最近頻発していたiPadを巡る子ども達のトラブルや、大人たちのもやもやした気持ちを背景に企画されました。しっかり雪遊びをした後で、主に5年生たちと中学生、そして放課後ミエルのスタッフで話し合いは始まりました。

話し合いの前の話し合い

まずは前提として以下のことを共有しました。

放課後ミエルの事は、

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「冒険の書 AI時代のアンラーニング」――教育と探求の新しい地平

「冒険の書 AI時代のアンラーニング」――教育と探求の新しい地平

孫泰蔵氏の『冒険の書 AI時代のアンラーニング』は、まさに混乱を呼ぶ書でした。
一気に2回通読した上で、まだ書かれている内容にすべては納得できていなかったり、疑問も多いです。
でも、それも含めての著者からの問いかけ(挑戦状)だったのだと思います。

教育の現場に立つ先生方の間でも読書会を開いたりしているそうです。
そんな風に、いろいろな場所で議論されているということに価値があると思います。

学び

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『夢みる小学校』自主上映会に挑戦したわけ

『夢みる小学校』自主上映会に挑戦したわけ

初めて映画の自主上映会に挑戦しました。
『夢みる小学校』という映画。
なぜ一般人が上映会を?
端的に言うと、この映画をビジョンとして子どもに関わる大人たちと共有したい!との思いからです。

「子どもの教育」の空中戦

偏差値、規律、校則、通知表、宿題、塾、受験、ゲーム、スマホ、安全、安心、責任、遊び、自由…

子どもを取り巻くこれらの要素について、僕たち大人全員が意見の一致を見ることは不可能だと思

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子どもの自由を考えるため、自主上映したい映画『夢みる小学校』

子どもの自由を考えるため、自主上映したい映画『夢みる小学校』

「子どもの自由」と「大人の期待」のバランスに悩んでいた日々でした。
この悩みを抱える大人は、とても多いのではないでしょうか。

「子どもの自由」と「大人の期待」

子ども達をただ自由にしていると、それぞれが興味の赴くままにバラバラの方に散っていく。
そうでなければ、Youtubeやゲーム、スマホなど、スクリーンの前に集合している。
そんな自由の中で、「みんなで一つのモノを作る」なんて机上の空論じゃ

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『GRIT やり抜く力』は本当に必要か

『GRIT やり抜く力』は本当に必要か

子どもの親・教育者にお勧め度:★★☆

「情熱」と「粘り強さ」が成功の鍵だった!

「なんと古典的で根性論的な主張だろう」と最初思いました。
最近ではあまり流行らない主張ですよね。
でも、何かずっと探していたような主張でした。

『GRIT - やり抜く力』という本の主張です。
アンジェラ・ダックワース。
全世界で話題になり、オバマ大統領にも影響を与えたという...

才能やテストの点、学歴よりも

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その教育、科学的に効果が確かめられているの?『「学力」の経済学』

その教育、科学的に効果が確かめられているの?『「学力」の経済学』

○○へ勧めたい:★★☆(教育に興味ある人)

そんな疑問を持ったことはないでしょうか?

そんなもやもやに対して、「科学的なエビデンス」に基づいた教育政策などを提言をされているのが、教育経済学者の中室牧子さんです。
国会でも教育政策について発言されています。

そんな中室さんが2015年に出された『「学力」の経済学』を読みました。

ここでは、本書に書かれている「科学的エビデンス」で、へ~と思った

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4年生まで悲劇はなし - 『足もとの自然から始めよう』

4年生まで悲劇はなし - 『足もとの自然から始めよう』

「4年生まで悲劇はなし」この言葉にどきっとしました。
これまで、僕がしてきたことは何だったのだろう。
世界が180°回転して、がらがらと崩れていくようでした。

大袈裟な書き方ですが、それくらい衝撃的なメッセージが『足もとの自然から始めよう』という本に書かれていました。
本書の副題には「子どもを自然嫌いにしたくない親と教師のために」と書かれています。
つまり、
「子どもを自然嫌いにしたくなければ、

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リーダーシップって、どうすればいいの? を子ども達と話しました

リーダーシップって、どうすればいいの? を子ども達と話しました

- 鬼滅の刃の炭治郎は、弱さを見せるリーダー

- 鬼舞辻無惨は、絶対的な力で押さえつけ、反対意見は許さないリーダー

- 呪術廻戦の五条悟先生は、圧倒的に強いけど、気さくで話しやすいリーダー

- ワンピースのルフィは、とにかく仲間を信じて任せるリーダー

- スラムダンクの赤木キャプテンは、熱いけど乱暴でちょっと話しづらいリーダー

ドラえもんのジャイアンは、いつもは乱暴だけど、いざというと

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子どもの遊びを考える

子どもの遊びを考える

関戸博樹さん(日本冒険あそび場づくり協会代表)の講演を、シリーズで受けています。
「子どもの遊び」をいろいろな視点で考える内容です。

その内容がすごくいいのです。
自分の中でも消化して活かしていきたいと思うのですが、
それだけで終わらせたらもったいない内容です。
なので、印象に残った部分を自分の言葉で書き出してみます。

おもちゃに飽きてしまって、おもちゃでないものに手を出してしまう子どもの視点

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子ども達が日本のリーダーを決めたら誰になるのか?

子ども達が日本のリーダーを決めたら誰になるのか?

いよいよ今日は自民党総裁選。

残念ながら僕らには投票権はありません。
(アメリカにはあるのに!)

この総裁選で一番影響を受けるのは、きっと子ども達。
でも、学校では具体的な候補者の名前や政策なんて教えられません。
であれば、学校と家庭の中間にある「放課後支援」という立場で、総裁選を楽しんでしまおうと思いました。

どうせなら受け身で結果を待つよりも、
候補者の生い立ちや政策を比較したり、
自分

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『フィンランドの教育はなぜ世界一なのか』

『フィンランドの教育はなぜ世界一なのか』

いろいろなところですごいと言われる、フィンランドの教育を知りたくて『フィンランドの教育はなぜ世界一なのか』を読みました。

キーワードは、
1) シンプル
2) 徹底的な無償教育
3) 子どもの権利条約
4) 法の遵守
5) 道徳と倫理

かと思いました。
どれも日本とは大きく違うし、フィンランドを手本にすべきかと思います。

特に覚えておきたいと思ったのは、(5)の道徳と倫理。
日本では義務や我

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かけっこ練習ノート - 【重要】目的と手段を混同するとどうなるか

かけっこ練習ノート - 【重要】目的と手段を混同するとどうなるか

8月26日(木)

突然ですが、こんな言葉よく聞きませんか?

目的と手段を混同している!
手段が目的化している!

よく耳にする言い方ですが、僕は子どもの頃、その意味が全くわかりませんでした。

痛いほど理解したのは、大人になってからです。
それだけでなく、子どもの周りで目的と手段が混同されていることのいかに多いことか。
学校のルール、宿題、感染防止対策、校外学習、などなど例をあげればきりがあり

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ぐさりとくる教育論 -『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』

ぐさりとくる教育論 -『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』

最近、一部の教師について、どうして子ども達にそんな接し方をするのか?と疑問に思うことが多いです。
管理主義、競争重視、過度な叱責、一方通行なコミュニケーション、個性の押さえつけ、精神論、などなど。
どういう理念を持っているのか、じっくりお話を聞いてみたいです。

『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』
そんなとき、『嫌われる勇気』と『幸せになる勇気』という2冊を読みました。
アドラー心理学の入門書です

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授業参観で感じた「日本の授業」

授業参観で感じた「日本の授業」

先日、2年生の長男の授業参観へ行ってきました。
自分の子どもの授業風景を見て思うことは色々ありますが、今回は授業全体をみて思ったことを書かせて下さい。
学校関係者の方は、いろいろ思うことがあると思いますが、授業参観を見た保護者の感想として受け止めていただき、コメント欄に感想をいただければと思います。

一番の印象は、全ての子どもたちに同じ行動をとらせようとする、先生の努力がなみなみならないことです

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