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『夢みる小学校』自主上映会に挑戦したわけ

初めて映画の自主上映会に挑戦しました。
『夢みる小学校』という映画。
なぜ一般人が上映会を?
端的に言うと、この映画をビジョンとして子どもに関わる大人たちと共有したい!との思いからです。

「子どもの教育」の空中戦

偏差値、規律、校則、通知表、宿題、塾、受験、ゲーム、スマホ、安全、安心、責任、遊び、自由…

子どもを取り巻くこれらの要素について、僕たち大人全員が意見の一致を見ることは不可能だと思います。
みんなそれぞれに生い立ちがあり、異なる立場に立っているのですから。

だから、大人同士が「子どもの教育」について議論すると、往々にして異なる意見を言い合うだけの空中戦になりがちです。
結果、現状維持が続いていく…
子どもの幸せを願っているのはみんな同じなのに。

みなが共感できるビジョン

でも、『夢みる小学校』で見せる子どもの姿については、多くの人が「いいなあ」と思うのではないでしょうか。

子ども達がのびのびと主体的に物事を決めていく姿、
胸を張って夢を語る姿、
様々な体験を積んで成長していく姿、

そんな子ども達の姿は、多くの大人が「理想」として共感できるもの – ビジョンにできるのではないか思ったのです。

ビジョンと手段

一方で、

自由のあり方、
子どもと大人の関係
通知表や宿題の有無、
カリキュラム、

これらが、この映画では「手段」として描かれます。
それは個々の議論、賛否両論、是々非々でいいと思うのです。

まずは、子ども達がこうあってほしいという理想 – ビジョンをみんなで共有すること。
そうすれば、延々と続く空中戦から一歩前に踏み出して、
「じゃあ、そのビジョンに近づけるにはどうすればいいのか?」
という、地に足の着いた議論ができるのではないかと思ったのです。

4回の少人数制


上映会は2日間に分けて合計4回行いました。
1回の定員は子どもも合わせて15名程度の少人数制。
休日の日中は子どもの習い事などで忙しい方向けに、夜の部も設けました。
会場は、近所にできたばかりのLike Meという放課後デイサービスの施設をお借りしました。

小さな子を持つ親にこそ

保護者の方々が映画に集中できるように、子どもが遊べる別室を設けました。
「子どもの声や泣き声も映画のBGMとしてご理解ください」
というアナウンスも。
どちらもこの上映会では必須と思っていました。
小さな子どもを持つ大人にぜひ観てほしいのに、その子どものせいで映画に来れないのでは本末転倒ですもんね。

上映後のおしゃべりタイム

少人数制にしたのは、上映後にみんなで感想を共有できる「おしゃべりタイム」をやりたかったからです。
僕自身、映画を観終わった後に黙って映画館を出ていくとき、隣や後ろに座っていた人たちがどんな事を感じたのか知りたいなといつも思っているからです。

「おしゃべりタイム」では、毎回いろいろな立場の方々から、たくさんのお話を頂きました。
不登校や学校で困難を抱える子どもを持つ親御さん達、
教員の方々、
発達障がいの診断やケアに関わっておられる方、
子どもの居場所の関係者、
未就学児の親御さん達、

ここでは書ききれないたくさんの思いが溢れていました。
この映画はビジョンであるとともに、思いを共有するための媒体でもあるのだと思いました。

チーム

今回の上映会は、9名ほどのチームで準備と当日の運営をしました。
みなさん、大倉山ミエルや地域で繋がりのある、志を共にする方々です。
ここで改めて感謝いたします。
チームで何かをやり遂げるって楽しいですね!

『夢みる小学校』をもう少し大きな会場で上映してほしい、同じくオオタヴィン監督の『いただきます』を上映してほしい、なんて話が既に出ています。
前向きに考えたいと思います!

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