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授業参観で感じた「日本の授業」

先日、2年生の長男の授業参観へ行ってきました。
自分の子どもの授業風景を見て思うことは色々ありますが、今回は授業全体をみて思ったことを書かせて下さい。
学校関係者の方は、いろいろ思うことがあると思いますが、授業参観を見た保護者の感想として受け止めていただき、コメント欄に感想をいただければと思います。

一番の印象は、全ての子どもたちに同じ行動をとらせようとする、先生の努力がなみなみならないことです。
1年生の授業参観のときも気になったことです。
えっ、そんな細かいところまで指示するの?と驚きました。

机の上に置いていいもの
机の上のプリントを置く位置
書く文字の大きさ
前を向くのか、下を向くのか
声の大きさ

これらの指示と違う行動をすると、モグラたたきのように注意されるのです。
見ているだけで息苦しくなり、胸が苦しくなってきました。

3分の2くらいの生徒は、積極的に手をあげたり、先生の問いかけに楽しそうに反応しています。
でも、残りの3分の1の生徒は、静かにしているか、眠そうにしているか、モグラたたきにあっているか。
後者の生徒にとっては我慢する訓練のような時間に感じました(あくまで主観的な感想です)。

でも、先生のその行動もすごくわかります。
もし、手綱を緩めて生徒の好き勝手をさせていれば、元気すぎる子どもたちは共鳴しあって、興奮の渦の中で授業は進まなくなるでしょう。
先生の細かい指示とモグラたたきは、そんな状態をなんとか予防するための手段なのだと思います。
だから、先生のやり方を否定することはできません。
先生自身が生徒たちから好かれていて、とてもいい方であることも知っています。

一方で、オランダや北欧は、個性と自主性を尊重した授業が高く評価されています。
授業中に寝転がって本を読んでもいい、と聞きました(どこでもそうだとは思いませんが)。
集中して読めているのであれば姿勢は問題ではない、ということのようです。
授業の優先事項が、「みんなが同じように学ぶ」ことではなく、「どのように学ぶのが一人ひとりの子供にとって良いのか」のように感じます。
日本の感覚では驚きであるとともに、ちょっとうらやましく思います。

でも、どうしてそんな授業ができるのでしょう。
どうして元気すぎる子どもたちが共鳴しあって、興奮の渦の中で授業崩壊してしまわないんでしょうか。
個性と自主性を尊重した授業をどうやって成り立たせているのか。
オランダや北欧の授業を実際に見てみたいと思いました。

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