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沈黙の実践

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ティク・ナット・ハン禅僧の教えを実践いていく記録。3/1より、およそ100日間。
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#沈黙

明け方の雨

明け方の雨

明け方、空が少し明るくなって、一瞬雨が降った。

網戸をして窓を全開にしていたので、サーーという雨の音がよく聞こえた。
寝ぼけ眼で「あ、雨だな・・」と想い、空をみたら真っ白だった。

ひとしきり雨は降る。
その音が心地よく、布団で聴いていた。

そして、雨が止んだ。

シーン・・
無音。
あたりは静まり返っている。

世界は「沈黙」している。
それは、柔らかい沈黙だった。
僕は、感動していた。

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抱っこ瞑想

抱っこ瞑想

21:00。
娘(3ヶ月)を抱っこしながらゆらゆら揺れていました。
今日の娘は、1日を通して寝てはすぐ目が覚めの繰り返し。深く眠れないために、ますますぐずる。
そうして夜。息子(4歳半)を寝かしつけたあと、1時間以上揺れていました。

何も考えず、流れる思考に問わられることなく、ただ娘の体温と呼吸を感じながら揺れること。これもまた瞑想の一種だと思います。
呼吸を整えて一体となる。すると時々降りてく

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自己表現(自我)よりも大切なこと。

自己表現(自我)よりも大切なこと。

タイトル通り。
以上!!

と終わりたいくらいですが、少し補足を。独り言にお付き合いくださいませ。

2022年9月の展覧会以降、ぽっかりと生まれた空白が、なんなのかをずっと考えてきました。
自己表現をずっと追求してきた画家人生だったと言えます。その対極にあるのが、他者表現というものでしょうか。デザインなど社会表現よりももっとミニマムで個人的な、相手の物語を紡ぎ出す絵画。
似顔絵だったり、絵画教室

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ティクナットハン「沈黙」と空虚の真意。

ティクナットハン「沈黙」と空虚の真意。

以前noteに書いた記事。

天国のクジラを描いていることで、あらためてこの本を読んでいます。
雑念まみれ、ノイズまみれの生活が、いかに続いていたかを思い知りました。

人は沈黙を恐れます。なぜなら、静けさの中で自分に向き合うことを恐れるからです。「本当はどう生きたいのか」を考えたくないから、世の中のさまざまな雑念に取り込まれ、食べ物、見聞きする五感、印象、意識、思念、さまざまなものにとらわれてし

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何もない幸せ。

何もない幸せ。

聖地巡礼のことは改めて書くとして、夜寝る前に静かに思うことを、記録したいと思います。
サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅を日本で行うことも、きっと大切な意味を持つのでしょう。
69日。総歩行距離633㎞。
その前は、歩行禅という業を始めて、11ヶ月で3,100㎞、日本横断満了。いろいろありましたが、根本的に思うことは「さまざまなものを手放してきた」ということに尽きるかもしれません。

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silence of ART ゴールデン

silence of ART ゴールデン

【silence of ART】
療養期間に深めていった表現「沈黙の絵画」。心の静寂を得るには、すべてのスピードを緩めることが必要でした。
ゆっくり、呼吸を整えて、描く。
2ヶ月を経て、現在はモデルに落とし込んで、実験しています。今回はゴールデンの子。
イベントは4月よりスタートです。
👇制作過程はこちら👇

こちらで語っているように、「そのモデルを通して、命そのもの」を描きたいのだと。
犬も

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沈黙の絵画(8/100)釈迦如来

沈黙の絵画(8/100)釈迦如来



心の沈黙を心がけながら描くシリーズ。

釈迦如来坐像。

ぼーっと浮かび上がるようなお姿を描ければと思っています。

沈黙の絵画(7/100)

沈黙の絵画(7/100)

動画はこちら。

●沈黙の絵画とは●
ティク・ナット・ハン禅僧の教えの中の「沈黙」の意義を絵画制作に取り入れたもの。
呼吸を整えて、心を鎮め、ゆっくりと筆を動かしていきます。およそ20分くらいで1枚が完成に向います。

ーーー
20年間、いかに素早く対象を捉えるかを意識してきた画家人生でしたが、真逆の過程として、雑念を流し、心を鎮めるトレーニングをしています。
これはとても負荷がかかる作業です。

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沈黙の絵画(6/100)

沈黙の絵画(6/100)

先程、21:30から実験的に開催したインスタライブ配信。

2回に渡り「沈黙の絵画」というテーマで描く。
呼吸を整えて、ゆっくりゆっくり筆を動かした。心を静寂にし、沈黙した時間。会話は最初と最後のみ。

描いていたら、異国を想う絵になった。彼の地へ弾け飛ぶのは、砲弾ではなく平和への祈り。
動画はこちら。

一回目。沈黙の絵を描く意味。

沈黙の景色(5/100)

沈黙の景色(5/100)

幾多の流れを経て、今ここに留まろうとしている。
沈黙の在り方を探して、彷徨い続け、塗り重ね、現れてきたもの。
消されて、うめく声がする。
大丈夫だ、まだ変われると励ます。
一体これがなんなのか。
形に名をつけることはできず、象徴的な景色として、この一枚が生まれたのだろう。
そして、まだまだ続く旅路。
未だ、雑念は消えることがなく。

変わる。変わる。
そして混ざり、消えていく。
生まれては消え、生

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「沈黙」の実践(4/100)

「沈黙」の実践(4/100)

沈黙することを、実践していこうと思いました。
3/1。何かを始めるにはいい季節。
歩行禅を始めたのも、昨年の3/1でした。

心の中に沈黙の静けさを持つこと。
5分でもいいから、呼吸に集中し、今ここを感じること。

ベンチで、妻を待っている間に、沈黙することを実践してみました。

駅前は、行き交う人の足音で溢れていました。いろんな足音があるものです。そして、同じだけ人生があるものですね。

ぼーっ

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