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#旅行
「大年三十(=大晦日)」に、 横浜中華街を歩く
今日は(この記事の書き始めはまだ1月21日)、中華圏では旧暦の「大年三十 (dànián sānshí = ダーニエン・サンシー)」。つまり大晦日。(巻き舌で「三十儿(サンシャー)」とも発音)
中国にいた時に体験した春節のあの賑やかで温かい雰囲気が懐かしい。今日はちょうど横浜近くで用事があったので、思い立って久しぶりに横濱中華街に行ってみることにした。大晦日の雰囲気が、本場ほどではないにせよ、き
中秋節「月が綺麗ですね」
9月10日は「中秋節(zhōngqiūjié ジョオンチウ・ジエ)」。
「中秋佳節 (zhōngqiū jiājié ジョオンチウ・ジアジエ)」とも呼ばれる。
(英語では、Mid-Autumn Festivalなど。そのままやん!)
日本ならば、「お月見でもするか。きれいだね。」程度の日かもしれないが、中国では、春節や清明節などと並び、家族が集まりとても盛大に祝われる日とのことで、最初とても驚い
赤ちゃん産んだら「坐月子(ズオ・ユエズ)」
「坐月子(zuò yuèzi ズオ・ユエズ)」という中国語をご存じだろうか。
日本語で言うと「産後の肥立ち」にあたるのだろうか。女性が出産後、1ヶ月にわたって身体を休めて養生する中華圏独特の「産後ケア」の伝統習慣だ。
私も実際に知らないので色々調べると、「これはダメ、あれもダメ」と1ヶ月間にわたって生活上の制約が加えられることが書かれていて、とにかく1ヶ月静かにしていなさい、というもののようだ
未明の成田空港 中国便に、あの「"ぶっ飛び防護服”の乗客」は、もういなかった。
先日、まだ空が白み始める前の午前3時半すぎに、成田空港を訪れた。中国東北部に帰る友人を見送るためだ。LCC(格安航空会社)専用の第3ターミナル。外は真っ暗で、ひっそりと静まり返って、人影もない。
フライトは7時半すぎ。「こんなに早く、4時間近く前に来る必要もなかろう。」私はそう言ったが、友人は「いや、中国人は並ぶのがいつも早いから」と言う。
果たして。プレハブのようなつくりのターミナルに足を踏
「民族の伝統」”だから”、席を譲る!?
中国にいると、ちょっとした看板に書かれた何でもない言葉でも、ものすごく違和感を覚えることがある。”政治体制の違う異国”にいるのだとわかってはいるものの、普段目にするものは日本ともそんなに違わないので、すっかり馴染んでいるが、あらためて日本とは全く違う発想で書かれたものを見ると、「おー!ここまで考え方が違うんだ」と、驚かされることが多いのだ。
ちなみに、昔noteの記事で紹介した、街でよく見るスロ
”人民”ならクスッと笑える、”間接”政治風刺
「中国で政治風刺はできない」 -- そう思っている人はほとんどで、特にそれが中央政府を批判したものであった場合は、実際そうだろう。しかし、中国の人や中国通の人に言わせると、「みんな結構うまく風刺を楽しんでいる」というのだ。
先日、中国人の友人が以下のようなSNSの投稿を見せてくれた。
「最新消息(=zuìxīn xiāoxi=ズイシン・シャオシ=最新ニュース)」という仰々しいタイトルが目を引く
中国の人は、どんなウクライナニュースに触れているのか?
夜のTVニュースでは・・・
日に日に凄惨さを増すばかりのウクライナへの侵攻。中国政府はロシアを批判しないスタンスを貫き、むしろこれまで以上にアメリカ批判を強めているが、実際中国国内では、この戦争はどう報じられているのか。どうせロシア寄りだろうとは誰でも想像するが、実際どんな感じなのか、チェックしてみよう。
まずは、TVニュースの代表格、国営放送CCTVの午後7時の「新聞聯播(Xinwen Lia
「ゼロコロナ」「ウィズコロナ」--英語・中国語では?
ショッキングな動画をきっかけに
もう二度と見たくない衝撃的な動画だった。
「ゼロコロナ」政策で厳しいロックダウンが行われている中国・西安で、ある夜、陰性証明が無い妊婦さんが受診を拒否され、病院の外で流血。死産だった。
家族が撮ってSNSに載せたこの動画を見て全国から批判の声が殺到。この他にも心臓病のお年寄りが診療拒否で死亡するケースも明らかになり、全国で怒りが渦巻いた。
これにより、衛生当
「親戚の呼称”計算機”」は夢の発明!?〜外国人を悩ませてきた”中国語での親戚の呼び方”
どんなに頑張っても、もう無理!? 複雑すぎる”親戚の呼称”中国語の勉強で、何回教えてもらっても、何度勉強しても、どうしてもどうしても覚えられなくて本当に困り果てているものがある。それは「親戚の呼び方」だ。あまりに複雑で私たち外国人学習者を苦しめ続けてきた。
今年も残すところあとわずか。今年の悩みは今年のうちに解決しよう。中国語学習での悩みは何だろうと考えたら、迷わず出たのがこの問題。もう何年もモ
ハッキリと「No」 「不(bù)」-- 分かっちゃいるけど、キツいと感じる「まだまだな」自分
英語的思考、中国語的思考。日本語との違い。理屈じゃ十分わかっちゃいるけど、身体が反射的に違和感を感じてしまうことが、時々ある。
その一つが、返事の際の、英語の"No"、中国語の"不”の使い方だ。
日本語なら、例えば友人に「明日は○○には行かないでしょ?」と聞かれて、行かない場合。どう答えるか。多分、答えは「うん。行かない。」。「うん(あなたの言う通りだよ)。行かない。」の意味だ。
それが英語
【中国記憶note】おらが村の大問題、中央電視台なら解決してくれるはず!
北京で見た謎の行列の正体は?
もう10年ほど前の北京。国営テレビ中央電視台(CCTV)の本社前(当時)に、よく長蛇の列が出来ているのを見て不思議に思っていた。何の列だろう。一見して地方の農村から出てきたと思われる人たち。彼らが目指すのは、テレビ局脇の鉄格子がある窓口だ。
彼らはなんやらお金を払って、紙をもらっているように見えた。後日中国人の同僚に聞くと、彼らは地方から、自分の地域にある問題を改善
中国の老若男女が口にする「八国聯軍(バーグオ・リエンジュン)」とは?
中国は何を目指しているのか?
今、ニュースと言えばどこもかしこも中国、中国。違う国の話でも、結局中国との関係、中国の影響力を分析。とにかく中国、中国だ。
ニュースは、外に拡大し、周囲と衝突する中国を伝え、メディアも評論家も、その背景や原因をさまざま語るが、中国が本当に目指す落とし所はどこなのか。実際よくわからないということも、さらに関心を引き立てていく。さきほどKenny@チャイナさんの以下の考
【中国記憶 note】ひらり!上海外灘に舞い降りた太極少女
子供の頃絵に描いた未来都市のような上海・浦東地区の摩天楼を背景に、颯爽と、しかしふんわりと舞い降りた天女は、小さな女の子だった。
1990年。中国と言えばまだ「自転車の大群と太極拳」のイメージだった時代に初めて訪れた上海・外灘。浦東地区にまだ高層ビルはなく、旧英国租界の前で中高年が、本当に太極拳をしていたのをこの目で確認して興奮したのを、鮮明に覚えている。
あれから30年。コロナ前に訪れた外灘