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『決め打ちを見破れれば超一流』フットボールペアレンツ074

こんにちは。マコトです。
本日は「決め打ちをやめると世界観が変わる」という話です。

「決め打ち」とは「頭の中でこのプレーをする!と決めてしまう行為」、現実の景色から判断するのではなく「頭の中の判断を優先してしまう行為」です。

ではさっそく私自身のプレーについて、「良い動き!」と見せかけて実は「決め打ちだった」という例を紹介したいと思います。このプレーも問題点を初見で指摘できる人がいたらすごいです。※私が指摘できるのは「主観」に基づいているからです。

動画の1:20についてです。相手ゴールキーパーが前方へ走りこんだ選手にスローしているところから問題のシーンは始まります。私マコトはこのスローのコースを読み、パスカットに入っています。

動画の試合はダイレクト縛りなので(ボールを1回しか触ってはいけないので)パスカットをパスにつなげないと、次に自分では何もできなくなってしまいます。つまり通常の試合だとパスをカットしてドリブルなどもできるのですが、今回はパスカットしたカット自体が、味方へのパスにならなくてはいけないという難度が高い状況です。

青い矢印のパスのカットを、画面中央右のマコトが狙っている

しかし――難度が高いと言ってもよく考えるとプレーの難度が高いのではなく、次のプレーの準備が必要というだけのことで、プレーの準備に難度を感じない人であれば、味方を探しておいてそこにパスするだけですから、スーパーに難しいプレーではありません。

さらに考えてみると・・・むしろ味方を探さずにパスカットを足元に止めて、相手にプレッシャーをかけられ、それをかわしつつ次のプレーを選ぶという準備不足のプレーの方が難度が高いとすら思えます。

私はハルキ(下の写真左のピンク色をつけた選手)へパスして、青のスペースに走りこんでシュートを打つことを決めました。ここまでの準備はできていました。

左ピンクがハルキ、パスカットしたのがマコト。青いスペースでシュートを打つイメージ

息子ハルキもいい感じで反応してくれて、狙い通りのプレーが成立。

そして――「さあシュート!」 という段になって、私はシュートが打てないことに気づきました。相手に寄せられたのもそうですが、どちらかというと、予想していたパスの角度と自分の体勢が上手くかみ合っていなかったのです。

ここでシュートをキャンセルして、パスに変更できればよかったのですが・・・ダイレクト縛りでなければそれも可能なのですが、時すでに遅し。
せっかくのパスカットもハルキのリターンも(そしてハルキのその後のサポートする後方へのポジショニングも)すべて無駄になってしまいました。

私は、シュートまでいけるイメージがわいた瞬間、その脳内のイメージにいっちゃって決め打ちし、ゴールまでの他のルートを持っていませんでした。決め打ちしなければ、シュートをキャンセルしてハルキにヒールキックでパスしなおすこともできたし、中央の選手もフリーでした。

状況判断を全部放棄してしまったのは「いける!」と思ったからです。
事故と同じです。信号しか見てなくて「いける!」と思ったら、思わぬ方向から車や歩行者が来ていたとか。つまり情報の収集不足と、判断を保留したり、複数持ったりすることができていなかった

いやいや、事故とかならすごく慎重になれるけど、サッカーだとそんなふうにはいかないでしょ? ん? ていうことは「サッカーなら判断ミスをしても命は失わないからOK」と心のどこかで思っている?

「自分の決め打ち」に気づけるのは、おそらく自分だけで(私のプレーも、客観的には惜しいナイスプレーにすらなりうる)、自分の自分勝手さを見破り、修正出来たら「超一流」になれるのだと思います。プレーが成功したかどうかのジャッジは超絶シンプルで、「目的であるゴールを奪えたかどうかだけ」です。

パスカットをパスにつなげられ、シュート体勢まで持っていけたで良しとするのか、シュートをキャンセルして味方にパスをして、さらにその味方のシュートがポストにあたったり、守備者に防がれたのを想定し、こぼれ球をゴールに押し込むところまでイメージできているのか。

もっと長手数の展開なら、パスした味方が何らかの形でボールを失い、それを奪い返してまた攻撃しなおさなくてはいけない可能性もあり、その「すぐにディフェンス局面になるかもしれない」という未来に分岐、展開しても対応できるか

ゴールする未来へチームを導く。

判断ひとつで未来が全然変わってくるし、その未来を変えたのは、技術ではまったくなく、自分の頭の中の判断だけなのです。そこに気づけば急成長したり、いきなりスターになることも可能だと私は思います。

決め打ちを見破れれば超一流になれるはず――というのも決め打ちなのかもしれませんが、フットボールを楽しんでいる人たちの参考になれば嬉しいです。


◎01~10

01 『親としてはやめてほしくない』
02 『できない子を笑わない』
03 『サッカー選手になれなかった人がフットサル選手になる』
04 『サッカーに熱心な親だらけ!』
05 『左足で走るのが苦手とかあり得る? 個人的には画期的な大発見』
06 『走る(ドリブル)は誰でもできる』
07 『子どものプレーにイライラしがちなお父さんお母さんへ』
08 『両足で蹴ればシュート力は2倍になるぜ!!!』
09 『セレクションは気にしない!~12打数12安打11ホームランでも、まぁまぁはまぁまぁ』
10 『パパはゲームメーカー! ボールにいかないと世界がまったく変わります!』

◎11~20

11 『思い出しただけでイラつく経験を語っても……』
12 『ボールにいかない派とかじゃなく、目的は何かっていう話なんだけど』
13 『ボールにいかないと1人目のディフェンスはいないも同然。味方はグラウンダーでパスを出さなくてもいいし、利き足じゃなくてもかまわない』
14 『子どもが主役の合宿は、世代を超えて受け継がれていた』
15 『イノシシやゴリラにプレスされても大丈夫! ~今が未来につながっている~』
16 『リフティング(1) ボールを拾って役立てようと 僕は思ったわけでもないが』
17『リフティング(2) 空に向かって蹴るのが楽しい!』
18 『リフティング(3)親と性格が違い過ぎると怒っちゃう問題はこうして解決した』
19 『リフティング(4)私たち親子が回数を目標にしなかった理由
20 『親視点(1)みんなドリブルでいっちゃうツライ日々』

◎21~30

21 『牛若丸ターン! ターン後の着地の姿勢で勝負がついていた』
22 『ドリブルの練習をやめたら劇的にうまくなりました』
23 『質問です。未来を意識していた人は誰でしょう? ゴールの角上とつながる』
24 『原文ママさん 手持ちの動画について意見を交わし合う場を作りました』
25 『世代なので死ぬまでにマラドーナのドリブルを身につけたい――運動神経がダメダメな私でも走れば抜けます
26 『ゴールへの意識があればレアルマドリードにもたどり着ける
27 『4ステップはつまずきそうで怖いという質問への回答』
28 『ギュンです! ボールに触れた瞬間に超絶加速する――写真の次のコマの形を当てられたらあなたは名選手に違いないです』
29 『続ギュンです! たいして傾いていなくてももちろん抜けます』
30 『ハルキの自主練なんて一回もみたことないです』

◎31~40

31 『内田史上最強の動き――研究手を基本動作にするプロセス』
32 『7番と9番へ! ディフェンス目線で整理する走る(ドリブル)2022年8月バージョン』
33 『トップ選手との対決で学んだこと――真夏の微妙な大実験』
34 『ボールにいっちゃっている状態とは何かよくわかります』
35 『手を動かしてイラストにしてみるとフォームを覚えられます――中西を描いてみる』
36 『フリーキックの練習を初めてしました』
37 『4ステップがない世界はもう考えられない』
38 『パパさんでも5人ダイレクト成功』
39 『ボールのレイヤーと身体のレイヤーが違うことで、滑らかなスーパープレーが生まれる』
40 『身体はオートマチック、判断はコース取り』

◎41~50

41『プロは目指すものじゃない――どうしても怒っちゃう自分を克服したきっかけ』
42 『ボールなしの練習は最重要!! しゃべるが先で飴玉は後』
43 『走りながらボールに合流する方法』
44 『すべてのプレーはゴールへ続く』
45『景色のプレーと脳内のプレー』
46『試合を動かす選手になる』
47 ルールは拘束的なものではなく、創造的なもの』
48『ドリブル超得意だけど、、、ドリブルのドの字もみせないぜ!
49 『親視点(2)止める蹴るを正確に!! なんてまったく考えていません』
50 『そもそもシュート練習をする前に・・・

◎51~60

51 『なぜ父親が練習しているのか』
52 『 身体を止めずにシュートを打つ』
53 『常識よりも前提。短い距離でもインステップ 』
54 『三手一組の準備ができていれば得点王も夢ではない 』
55『あわや大ケガ……準備も確認も怠らないこと』
56『日本人ってメチャ楽しそうにプレーするね!』
57『忍者?! 一瞬の速さだったら体格差は関係ない』
58『メッシはボールコントロールではなく、身体のコントロールが正確なのでは』
59『ワンステップシュートで文字通り✨超一流✨』
60『このドリブルの最大のコツは、ディフェンスの矢印に意識を払うことだけど』

◎61~70

61『動画編集=宝さがし』
62『ディフェンス時における身体操作(第1歩目)』
63『攻撃の手を緩めない 足を止めたりしない』
64『上手く止めることを目的にしない』
65『次の展開を予想しないでプレーする方がずっと難しくないですか?』
66『親の自分もビビッてしまうけど・・・何ができないかを知りにいく! 』
67『守備の意識が劇変しました』
68『ジンガやフリースタイルのように見えるかもしれないけど』
69『引き込みドリブルのbefore after
70『自然に思えたプレーがエラーだと気づく』

◎71~80

71『自分も味方も等価で全員を一緒に動かしているイメージ』
72『すべては自分次第。ボールウォッチャーになる? それとも得点者になる?
73『オレは基本的にダイレクトでプレーするぜ!

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