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『思い出しただけでイラつく経験を語っても……』フットボールペアレンツ011

藍澤誠/Jの先生です。
ホームで使っている場所に野球少年たちがいて、その子たちが他の利用者がいるのに、広々と使って「硬球でバッティング」をやるものだから「危ないよ」ってやんわりと注意しました。

その子たち(2人組)は返事をしないで、少し離れた場所で雑談しているコーチたちに相談しにいきました。そしたら大きな声で聞こえてきたのは、

「は? お前のへなちょこなバッティングじゃ危なくねぇから続けろ」

というまさかのアドバイス! 

で、彼らはバッティングを続行。

へなちょこかはわかりませんが4年生くらいとはいえ金属バットに当たる打球はまぁまぁ速いんですけど。中学の時に野球部といっしょのグラウンドで練習をしていたので、この危険な状況に慣れているといえば慣れているのですが、公園には他にも人はいるし、案の定私にボールがすごい速度で飛んできて。

ボールを取りに来た少年に「今、けっこう危なかったよね」って怒鳴るでもなく冷静に言ったらまたまた返事もなく、固まった表情になって。で、コーチたちにまた相談しにいって、どんなことを言われたのか聞こえませんでしたが、ようやくバッティングは終了になりました。

それから数日後の今日、その少年2人組の1人に再び遭遇しました。

19時くらいのことです。嫌な予感はしたのですが、今度はその子は体の大きな、いかにもヤンチャそうな父親といました(会話から父親とわかりました)。前回はコーチらしき人が3人いたのですが、そのうちの一人がこのパパコーチだったのかもしれません。

パパコーチは、私と他の利用者の数組がそれぞれ適当な距離感をおきながらそれぞれのスポーツをやっている公園に、誰もいないかのように入ってきて、道具をこちらのじゃまになるところに置き、いちばん照明が当たるいい場所を横取りして練習を始めました。そして最初から息子に対して怒りモード全開

「おい、返事しろや!」
「何度言えばわかるんだよ、アホ!」

――とここまで書いてきて思うのです。

「そういうひどい輩いるよね」「マナー大事ですよね」「自分の場合こんな目に遭いました」といった共感、「でも、引いた目でみると自分たちも同じに映るんですよね」「そもそもガチな練習を公園でやるのが間違いなんですよね」「相手が不快な思いをしているってお互い気づきにくいですよね」「スポーツに夢中になっている親ってだいたい見えてないよね」という冷静な意見など、さまざまな思いを呼び起こさせてしまうことでしょう。いずれにせよ、この手の経験を語ってもいい気分はしませんし、良いものを何も生まなそうです。

公園では「ガチな練習」はできず「無害な運動」レベルまで下げないといけない、そして下げたとしても「怒りをまき散らす」ことをしていては、「みんなが仲良く使える公園」にはならないということを改めて認識しました。

公園にいる間は多かれ少なかれ我慢することになるし、使いたいなら「みんな」の一員になって「仲良く」を最優先しない――って当たり前ですね。でも何度もそこを自分に言い聞かせなくちゃ

気兼ねなく公園を広々と使いたいなら、朝5時とかめっちゃ早く起きてやるしかなく、そうしていた時期もあるのですが、今度は「朝早くから占領して」「朝から騒々しい」という感じになってしまいます。

私のホームグラウンドは、大公園の中の金網が張り巡らされた多目的スペースというところで、騒々しさ問題はないのですが、近所の公園で朝からの練習は、声も音も響くので迷惑度は高いはず。

いずれにせよ、本気の練習をしているだけで誰かに迷惑をかけることは不可避。しかもキック力やスピードが上がっている現在は、周囲への危険度もアップしているので要注意です。

そんなわけで夏休みに入ってからは公園の利用者も多いので、以前よりさらに安全第一モードに。ボールトレーニングは最小限、公園の隅っこの方で、ハルキとあれこれディスカッションをしながら身体操作のトレーニングを続けることが多く、そのおかげでさらに上手くなっている説もあるのだから、世の中わからないものです。

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