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『パパさんでも5人ダイレクト成功』フットボールペアレンツ038

こんにちは。
藍澤誠/Jの先生です。

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私がフットボールの研究をしている横浜のGOTSスクールで、先日このようなプレーがありました。「5人全員がダイレクトパスでゴールに迫る」というプレーです。

シュート位置とは対角線にある固定カメラのため、一番最後のプレーが遠いのとシュートが決まらなかったのがちょっと残念ですが。。。私は最初の緑の円で囲まれた選手です。

綿密な打ち合わせをしたわけではなく、決め事は「準備をする」と「ダイレクトプレーをする」の2つだけです

他の選手の準備はわからないので、私がした準備に限って解説します。

まず①にパスが出た時、左サイドの②の選手にダイレクトでパスが向かうことは想像できました。そして②の選手の体の向きから③の選手にリターンすることまでが把握できました。

となると緑の円の私がやることは、③の選手からのパスを受けて⑤の選手にダイレクトに流すことに定まり、そのためには中央にスペースを作っておいて、そのスペースを使って④の役割をすることになります。このビジョンが準備です。ダイレクトプレーをしようという意識を持って景色を見ていれば役割が自然と見えてきます。

スペースに走りこんで⑤に流すだけですから、プレーとしてはとても簡単ですが、その決断の早さやマークしていたディフェンスを一瞬で剥がしている見た目が(自分で言うのもなんですが)とても華麗なプレーに見えます。

よく「名選手は簡単そうにプレーする」とか「できるだけシンプルにプレーしよう」とか聞きますが、実際、準備さえできていれば、多くのプレーは言うまでもなく簡単でシンプルです。今回だって走ってボールの向きを変えるだけですからね。パパでもできます。逆に複雑に見えるプレーはだいたい準備不足で追い込まれてしまったときに発動します。

このプレーの成功のカギは、前の週にありました。

前回の練習で、私は他の人の動きを把握できずにパスチャンスを何度もつぶすという目も当てられないプレーを繰り返していました。悔しすぎてその動画を何度も見返して、「受ける局面」と「パスする局面」を完全につなぎ合わせるイメージが大事だと気づき、その気づきがこのプレーにつながりました。つまり少し前までは「受けるための動き」と「受けた後にパスする動き」が2段階に分離していたのです(分離させるつもりはなかったのですが、分離していました)。

局面をつなぎ合わせると「受けてからパスまでの時間」がないから、スピーディーで、とるべき行動が一つに定まっているので体も操作しやすくなります。今回は「ダイレクトプレーをする」という縛りもあったので、局面の連結が強制的に実現されたのですが、この縛りがなくても「基本ダイレクトでプレーする」というコンセプトはとてもやりやすくて、チーム全体で戦っている感が生まれるのですごく気に入っています。

とにかく言えるのは「ボールが来てから考えてはもう遅い」ということです。「一手先、二手先のプレーを考えよう!」というのは目標ではなくて、「そう考えないとプレーできない当たり前のこと」のように思えます。その当たり前が、あまり当たり前になっていないから、5人連続でパスが回ることがすごいことのように見えるのかもしれません。

ダイレクトプレーが、イニエスタのような名選手ではなくパパでもできる普通なこと、子どもも親も、参加者全員がふつうにできるということを動画から感じ取ってもらえたら嬉しいです。

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