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『走る(ドリブル)は誰でもできる』フットボールペアレンツ006

藍澤誠/Jの先生です。
メンバーシップ『フットボールペアレンツ』の記事です。

前回、画期的な大発見として、走る(ドリブル)、走る(蹴る)について書き、多くの人に読んでいただけましたが、ハルキ(私の息子15歳)の実例を見てみます。

※走る(ドリブル)は、「はしる かっこ ドリブル」と読みます。本人としては走っているだけなのですが、外側から見るとそれはドリブルに見えるという概念です。

今回の動画はスローや分析、解説なしバージョンです。先に書いておきますが「うちの息子、うまいでしょ!」という動画ではなく、「このドリブルは誰にでもできるよ!」という動画です。誰にでもというのは「サッカーが下手な子でも」という意味です。なんならサッカーをやったことない人でもできます

しかもたくさんトレーニングを積めば、という条件付きではなく、走る(ドリブル)の原理がわかればすぐにできる……あ、走る(ドリブル)の原理がわかれば、という条件付きですね。ということで原理を書きます。


◎走る(ドリブル)ことはいつでもできる

原理は簡単で、相手より走っているからです。

自分が相手より走れればスルスルと抜けられるのがわかります(noteのアプリではなくブラウザで見てください)。これは成功例をつなぎ合わせたのではありません。走るだけなのでいつでも同じことができます。いつも同じことができることを「再現性が高い」と言いますが「ただ走るだけ」ですから、再現性が高いに決まってます。ボールやグラウンドコンディションも関係ないです。

相手のレベル、つまり相手が大人とか子どもとかプロであるかとかも関係なく、すべては自分の身体操作にかかっています。要素として一番関係ないと思われるのは「ボール扱いの能力(ドリブルスキル)」です。GOTSスクールではそれを「ボールにいかない」「スキルを発動させない」と言います。ディフェンス側として、走る(ドリブル)を受けてみればわかりますが、動画内のディフェンスのように、すぐに距離を離されて追いかける気が失せます(笑)。

◎コツがあるとしたら

コツがあるとしたら、ボールが絡む前後の走り方です。ボールに触れることになる足が、走る動きをじゃましていないか、ボールに触れた足がそのまま加速する足になっているかがポイントです。

ボールを触ろう・運ぼう・突こうとした瞬間、それは蹴るが主役になり、いわゆるふつうのドリブルになってしまいます。スローでみてもらえればわかりますが、ボールに触るたびにどんどん体が加速していきます。ボールがないみたい走るのがスタートでありゴールです。

「走るためにはどう動けばいいか」
「走る動きをじゃまする動きは何か」

上記2点を踏まえて身体操作を研究すると、おそらくこの「走る(ドリブル)」に行きつくと思います(ハルキと私の感覚ではまだ研究は完成してませんが、原則は揺らがない地点まで来たと認識しているので今回書いています)。

ハルキがしなやかに脱力しているのが動画からわかると思いますが、脱力を心掛けようとかそういうのではなくて、これも研究していくと誰もがいきつくと思うのですが、速く走ろうとすると、多くのフェイズにおいて結果的に脱力することになってしまいます。

ディフェンスはオフェンスより先に走り出せないから、物理的に走っているオフェンスを止められません。( )内は相手の色です。相手の体勢ありきの経験値が必要な難しい選択ではなく、自分がどのルートで走るかを決めて、止まらずに自在に走ります

1人目(白):横にずらしてL字に折れるルート
2人目(黄):縦に走り抜けるルート
3人目(桃):寄せてきた相手をかいくぐるルート
4人目(白):1つ目を一挙動で。カットインルート
5人目(黄):一瞬「覇気」を出してから走り出すパターン

走る(ドリブル)がどんなものかわかってもらえたでしょうか。

もう一度、ボールをまったく見ないでハルキの緑のユニフォームだけ見てください。少しも止まっていない、ずっと走っているのがわかると思います。スルスル走り抜ける姿がとても気持ちよさそうに見えます。マラドーナの伝説の5人抜きが、走っているから美しいのだと改めてわかります。

原理原則は、走り続ける! だけです。

あっちが止まっているorスローダウンしていて、こっちが先に走っていたら追いつけないよね、というこの地球におけるふつうの原理に基づき、いかに滑らかに走るかを身体操作の面からアプローチしていくと、誰もでもこうなると思います。

どこに足をつけば走るのにじゃまじゃないか、加速するためには体重をどのように移動すればいいかと考えていくと、人間の形はだいたい同じなので、この走り方に近いものになっていくのではないでしょうか。

というわけで、誰でも知っている、いわば超無料級の原理ですから、このメンバーシップ記事を読んでいて「ドリブルとか無理……」と思っている親子や選手にはぜひチャレンジ&身につけて、滑らかに抜きまくって欲しいです! 

また、前の方でこのドリブルは相手のレベルは関係ないと書きましたが、それでもトップレベルで本当に通用するか、ついこの前、ハルキと一緒にメッシ、ネイマール、エムバペの練習を観て彼らのスピードを感じてきましたが、なんていうか……日本人の長所をフルに発揮して、この方向で研究していけばいけると思います! 

サッカーもフットサルもきっと大丈夫! ワールドカップやチャンピオンズリーグの大舞台で、しなやかに自由自在に、日本発の価値観をもったプレイヤーがギュンギュン走りまわっていたら胸アツです!

◎時短したい人へ

もしこのドリブルを、自分の頭で考えるのではなく(その考え抜く過程を省くのはちょっともったいないですが)、「教わりたい!」「体験したい」という人がいたら、私(藍澤誠/Jの先生)ではなく、内田淳二さんと大森知さんの主催するGOTSスクールへどうぞ! GOTSスクールには、私とハルキは週2回(月曜と金曜。土曜があるときは3回)参加して、一緒に研究しています(2022年7月現在・今回の動画もGOTSの練習の風景)。私は東京に住んでいて、スクールは神奈川で開催されていますが、毎週車で1時間かけて行くことも、毎回の収穫の多さに比べればぜんぜん苦になりません

◎最後にお願いがあります

こうして私が毎日2~4記事、何時間もかけていろいろなテーマで文章を書いているのにはわけがあって(なんと文章のストックはゼロ!)、ハルキと次のステージでフットボールを続けていくために、支援や仲間が必要なんです(まずはスペインに移住したいんです)。そのために、自分たちが価値あると感じるもの、学んできたもの、トライしているものをどんどん形にして、それに賛同してくれる人に支援していただきたいのです。

そんな経緯で「学び」と「フットボール」のそれぞれの観点から、1か月に50記事ずつ、合計100記事を書くというチャレンジをしています。

学びとスポーツの両方セットなのは、二つが一つになってパワーを発揮すると考えているからです。私とハルキがお世話になったレアルマドリード晴海校を創設した増田稿平さんはそれを「文武相乗」と呼びました。

レアルマドリードのオフィシャル組織を日本に持ってくるというビッグなチャレンジをした増田さんはサッカーなんてぜんぜん関係ない人だったのに、震災をきっかけに、子どもたちのために大きなプロジェクトを実現させ続けています。私が学びとフットボールの両輪を均等にしているのには、増田さんのスピリッツを継いでいる意味合いもあります。

もし期間内に無事100記事上げられましたら、そのあかつきには1000円の投げ銭をいただけると嬉しいです。というのも、すべてをメンバーシップ限定の有料記事にしてしまうと、情報が伝わらなかったり、過去記事が見られなくなったりして、閉ざされたものになってしまうからです。

つい先日、私は健康を大きく損なってしまい、さらに本業の塾が夏期講習真っ只中という状況下で、100記事達成できる気なんてぜんぜんしないのですが、100の記事のいずれかが読者の人生に寄与すること、そしてスペイン行きのミラクルを信じて書き抜きますので、ゴールしたあかつきにはどうぞご支援よろしくお願いします。

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