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『ボールにいっちゃっている状態とは何かよくわかります』フットボールペアレンツ34

こんにちは。
藍澤誠/Jの先生です。

以下はメンバーシップ「フットボールペアレンツ」の記事です。
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遅くなりましたが9月最初の記事です。今月もどんどん更新しますので、よろしくお願いします。

今回は「父親が上手くなるプロセス」を動画にしました。

動画内で「ボールにいっている」と指摘されています。

「ボールにいっている状態」というのは、ボールをコントロールしようとする状態のことです。ボールをコントロールしようと足を出すと「軸足ができて身体が止まる」という状態になります。

「ボールにいく」と「走る」に移行できません。身体が止まってしまうからです。それでは次の展開に素早く移ることも、ディフェンスを置き去りにすることもできません。

私(オレンジのユニフォーム)がやろうとしているのは、走ろうとする動きなのですが、最初はボールと自分を切り離せずに4回連続ボールにいっています。しかしちょっと慣れ始め、最後の1回は走り始めたときにボールと合流できた形になっています。スムーズでとてもきれいな走りです。

どうして最初この動きをやりづらそうにしていたかというと、バウンドしたばかりの、高い位置にあるボールにアプローチしようとしていたからです。アプローチは「すでにあるボールに接近する動き」です。それだとどうしても軸足が登場してしまいます。

高い位置だと走る動作がムズイんだよな……と思っているとき、じゃあ低い位置で合流すればいいんだとやりながら気づいて、地面がボールにあるのと同じ状態のとき、つまりボールが地面に着くタイミングで加速できるように、先に身体を素早く回り込ませて準備して傾きを作ったらうまくいきました。高い位置に足を運ぶのは、そもそも走る動きじゃないですものね。

ボール関係なしに、もう一度「動画内の私が走れているかどうか」だけ見てください。そうすればボールに「いっている状態」がどんなに酷いか(フォームも遅さも)わかると思います

この動画では傾きだけで速さを作っていますが、足の反発や、ボールに触れた足でのさらなる加速まで意識するとさらにスピードアップできます(その後できるようになりました)。

人の成長というと「時間がかかる修行」みたいなのを思い描きますが、このように「1分くらいで大きく成長する」場合もあります。ボールにいっている動きを可能な限りなくす。ボールがないときと同じ速さをどの場面でも体現できるようにトレーニングしたいです。

みなさんもぜひチャレンジしてみてください。


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◎1~10

『親としてはやめてほしくない』

『できない子を笑わない』

『サッカー選手になれなかった人がフットサル選手になる』

『サッカーに熱心な親だらけ!』

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『パパはゲームメーカー! ボールにいかないと世界がまったく変わります!』

◎11~20

『思い出しただけでイラつく経験を語っても……』

『ボールにいかない派とかじゃなく、目的は何かっていう話なんだけど』

『ボールにいかないと1人目のディフェンスはいないも同然。味方はグラウンダーでパスを出さなくてもいいし、利き足じゃなくてもかまわない』

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『イノシシやゴリラにプレスされても大丈夫! ~今が未来につながっている~』

『リフティング(1) ボールを拾って役立てようと 僕は思ったわけでもないが』

『リフティング(2) 空に向かって蹴るのが楽しい!』

『リフティング(3)親と性格が違い過ぎると怒っちゃう問題はこうして解決した』

『リフティング(4)私たち親子が回数を目標にしなかった理由』

『親視点(1)みんなドリブルでいっちゃうツライ日々』

◎21~30

『牛若丸ターン! ターン後の着地の姿勢で勝負がついていた』

『ドリブルの練習をやめたら劇的にうまくなりました』

『質問です。未来を意識していた人は誰でしょう? ゴールの角上とつながる』

『原文ママさん 手持ちの動画について意見を交わし合う場を作りました』

『世代なので死ぬまでにマラドーナのドリブルを身につけたい――運動神経がダメダメな私でも走れば抜けます

『ゴールへの意識があればレアルマドリードにもたどり着ける

『4ステップはつまずきそうで怖いという質問への回答』

『ギュンです! ボールに触れた瞬間に超絶加速する――写真の次のコマの形を当てられたらあなたは名選手に違いないです』

『続ギュンです! たいして傾いていなくてももちろん抜けます』

『ハルキの自主練なんて一回もみたことないです』

◎31~33


『内田史上最強の動き――研究手を基本動作にするプロセス』

『7番と9番へ! ディフェンス目線で整理する走る(ドリブル)2022年8月バージョン』

『トップ選手との対決で学んだこと――真夏の微妙な大実験』

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