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『トップ選手との対決で学んだこと――真夏の微妙な大実験』フットボールペアレンツ33

こんにちは。
藍澤誠/Jの先生です。メンバーシップ「フットボールペアレンツ」2022年8月最後の記事です

2022年8月28日の日曜夜遅く、フウガドールすみだのトップ選手とフットサルできる機会があったので参加してきました。ハルキがプレー、私は撮影です(※プレイしながらの撮影はとても難しいため、泣く泣く撮影側に)。相手はスーパー清水ブラザースこと清水誠也選手(兄なのにルイージ)と清水和也選手(弟なのにマリオ)です

今回のイベントに私が申し込んだ理由は

トップ選手を相手にしても「走る(ドリブル)」で抜くことができるか

を確認したいというものでした。主催者側のイベントの趣旨もあるから(ファンとの交流・エンジョイ系)その趣旨を踏まえるのは大前提です。その上でチャンスがあったら普段メンバーシップの動画で撮ってきたような1対1の局面で勝負する。夏休みに来る日も来る日も研究してきた成果を試すというミッションをハルキ(15歳)に託してコートに送り出しました。

常連ぽい人から緊張の表情の人まで。
外から撮影すると網網なのでこの後中へ入りました。
ゴールすぐ横。ここで撮影するのは危なすぎるかもと思ったら試合開始!
※その後2階に移りました。

そしてなんと! 試合開始早々、さっそく清水和也選手(スペインから戻ってきたばかり)とマッチアップが実現。和也選手、プロの試合のときと同じフォームでディフェンスしてくれてる(ハルキとすみだの試合を先月観に行きました)! しかも私と同じく手を出してまで対応してくれてる! この夏の成果を受け止めてくれて、心からグラシアス!! そのときの動画はこちらです。↓

検証の結果――「走る(ドリブル)」はトップ選手を相手にしても抜けることがわかりました。走る前提のトラップからのシュートもうまくいきました。練習後、ハルキにそう伝えると

プロが相手だからとかそういうのは物理法則だから関係ないって、ずっと前からパパ、自分で言ってたよね。

とあっさり言われてしまいました。相手が小学生だから抜けるとか、トッププロだから抜けないとか、練習すれば抜けるとか、頑張ったから抜けるとかではなく、物理法則だから誰が相手でも抜ける

こっちがすごいとかあっちがすごくないとか、そういうのじゃなくて、地球上にいる限り、特定の動作をすれば狙った結果が得られる。そういう普遍的な動作を目指してずっとトレーニングしてきたわけですが、「とは言え本当にそうなのかな?」という思いは私の中にあって。ところがハルキはもっともっと、自分がやっていることを信じていました。

「和也選手が相手だからがんばろうってしたわけじゃなくて、別に相手が誰とか考えてなくて、いつもと同じ動きをしてただけ」

このイベントの最初の30分、つまり試合形式の前は、ウォーミングアップがてら「1列になってパスを股の間を通すゲーム」とか、「パワープレーになったときを想定し、ロングシュートが入るかチームごとで競い合うゲーム」をやったりしてました。

ハルキはそのロングシュートゲームで、いつも二人でやっているような身体操作に目を向けためちゃめちゃ強い蹴り方ではなく、他の参加者がやっているようにゆっくりとていねいに蹴ってました。それを見た私は「せっかくトップ選手が見てくれている機会に自分をアピールしないのはもったいないなぁ」とぼんやり思ったのですが、あとでそれは「相手がプロだから対応を変える」という態度と根本は同じだと気づきました。

「だれだれがいるからアピールしなくちゃ」という考え方自体、相手によって態度を変えることだし、自分たちが身につけ積み重ねているものに信頼があるのなら、いつだって同じなのだからわざわざ力を込めたり過剰にアピールする必要なんてまったくないですよね。

以前の私だったら、たぶん「最初から最後まで本気でやらなくちゃ。せっかく遠くまで来たことだし、すばらしい機会を作ってもらえたわけだし」みたいなことを言っていたと思います。でも今回、その参加者たちとゲームをやりながら、自分をアピールするなんてことはかけらも考えないで、みんなと楽しもうとしているハルキを見たとき、これが相手をリスペクトするってことだよなってぼんやり思いました。そして本気を出すもなにも、目指しているのは「身体操作による表現」なんだから、いつだってどこだって同じなんですよね。この道をこのまま歩んでいこうと強く思えました。

主催者の趣旨を踏まえるということは、私自身が参加前に伝えていたことであって、ハルキはそれに忠実になって楽しんでいたわけだし、ハルキの立場になってみると「最初から物理的に通用する動きを研究してきているのに、なぜわざわざ遅い時間に、しかも遠くまですでに知っていることを確認しに行く?(21:00~23:00という遅い時間のイベントでした)」という感じだったのかも――

すみだのフットサルコートはスカイツリーの近くです。

スカイツリーからぐんぐん遠ざかりながら、高速道路の帰り道、ハルキと話しました。

マコト「ハルキさ、オレ、見ている途中で、もっとああしたらいいとか、こうしたらどうとか色々言ってくると思った?」

ハルキ「思った! でも、今日はおとなしくて、なんかニヤニヤしていたね。あれ、パパさん何か言ってこないってw」

マコト「すっげー嬉しかったから。これで間違ってないってわかって」

ハルキ「だから合ってるっていつもいってるじゃん」

マコト「わかっててもさ、確認ていうか検証したいわけ」

ハルキ「それはわかってないってことじゃんw」

マコト「ハルキはいつもデカくて速い相手とずっとやってきたから、今さら相手が強いとか関係ないか(※3月30日生まれな上に背がいつも前の方)」

ハルキ「相手に合わせていたら動きが遅くなるし、誰とか関係ないから」

マコト「そうだね、ホントそう。相手がプロとか上手いと考えた瞬間、固くなるし力はいるし、いつもと違うことやっちゃいそうでもう失敗する気しかしないね。あとさ、ちゃんと兄弟2人とハイタッチするとか。ハルキのそういうバランス感覚っていうか、2ゴールで2人とタッチって持ってる感すごいな。いい思い出になったね、清水兄弟とできて」

ハルキ「うん、来て良かった! でもさ、2人ともすごい身体だったよね」

マコト「ハルキと並んだのを見たとき、ぜんぜん違った。前にさ内田さんとか大森さん、「和也のボディーを目指せ」みたいなこと言ってたじゃん。けどさ、これ目指せとかむちゃだろw  あ、さっきの最後に撮った写真見る?」

ハルキ「うん!」

マコト「ハルキさ、写真のときは目を開けよう。眠かった?」

ハルキ「うわ! せっかく! ねぇ! 撮ったら確認するか、ちゃんと2枚以上撮るようにしてよ!」

おやすみなさーい

そんなわけでずっと繰り返してきたトレーニングの検証、私とハルキ(15歳)の「真夏の大実験」は微妙な写真で終わりました。

物理法則と自分たちの積み重ねを信頼しながら、そして関わってくれた人、みんなのそれぞれの想いをリスペクトしながら、ネクストステージへ向かいます。目標の記事数は大幅に下回りましたが、今回のイベントは、私のメンバーシップを応援してくれている人が、私の誕生日に合わせてメンバーシップにくださった1万円を、参加費と高速代と食事代に使わさせてもらいました。ありがとうございます。自分たちのお金で行くのと、いただいたお金を元に表現するのとではまた違う化学反応が自分の中で起きることも学びました。

スペインのレアルマドリードまで続く道。目標を現実にしていくプロセスを詳細に書いていきますので、2022年9月もメンバーシップ「学ビ舎いろはに/フットボールペアレンツ」を引き続きよろしくお願いします。

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