北条 なすの

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北条 なすの

主義主張の言語化とショートショートを投稿中。 ブログ:おたたびのススメ△も運営中 https://hayagumo.xyz/ 教養のある人間が理想。歴史・アニメ・アウトドア・野球・短歌などなど多ジャンルでオタク力を発揮中。試行錯誤しながら、自分の世界を伝えられるように積み重ね。

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記事一覧

2024年夏アニメを語るオタク

あっという間の3か月 2024年も始まり、残すところ秋アニメのみとなりました。 名作揃いの春アニメから、新作が強い夏アニメという印象ですが、皆さんの目にはどう映った…

北条 なすの
2週間前
1

思春期を抜けるのはいつなのか?

『思春期を抜けるのはいつなんだろう?』 駅前で吹奏楽の演奏会を行う高校生たちを見て、そんなことを考えました。 駅前で楽器の音がしても、足なんて止めたことありませ…

北条 なすの
2週間前
1

ADHDという逃げ道

昨今は、自称ADHDが増えている。 私はこれに苛立ちを覚えている。 枕詞に「ADHDだから……」と使用する人が増えている気がする。ADHDという障害が一般的になり、排他的な…

北条 なすの
3週間前
2

言葉と向き合い始めた【挑戦してよかったこと】

昨年11月から、私は自分の言葉と向き合うようになりました。 改めて自分と向き合った時、私に必要なのは「言葉」だと悟ったのです。 これから始まるマラソンの準備をして…

北条 なすの
3週間前
10

こいは忘れられない【旅先ショート⑧】

いろは坂みたいな坂道を登る。 修学旅行を思い出した。 馬力の出ない原付で登って行く。 きっと走ったほうが速い。 昨夜の雨で道路が濡れているから、カタツムリみたい…

北条 なすの
1か月前
3

引き寄せの法則はマジかもしれない。

始めに、私は頭にアルミホイールを巻くような人間ではありません。 「迷信めいたものより努力を積み上げろ」 と思っているので、スピリチュアル否定派です。都市伝説とか…

北条 なすの
1か月前
20

日本語ラップは聞く純文学

私にとって日本語ラップは聞く物語。最近は、この世界に純文学のような美しさを感じています。一曲聞き終わると、物語を読み終えたような満足感。 私は、普段ラップを聞か…

北条 なすの
1か月前
13

冷やし風呂【旅先ショート⑦】

今回の舞台は静岡県浜松市引佐町 俺は100m平泳ぎ決勝の舞台に駒を進めていた。 夢にまで見たオリンピックの舞台、俺は金メダル最有力候補として、世界記録更新が期待され…

北条 なすの
1か月前

雲の味【旅先ショート⑥】

今回の舞台は富士山 「恵、雲の味ってどんなだろう?」 隣に座る雄太が口をパクパクしながらそう言った。数時間前まで私たちを見下ろしていた雲が私たちを飲み込み、一目…

北条 なすの
2か月前
6

社会人になって本が読めるようになった

学生時代、私は読書から遠ざかっていた。不安が頭を行き交って文字に集中できず、本を読んでも上の空になる状態が続いていた。 自分の気持ちを整理する時間の余裕すらなか…

北条 なすの
2か月前
2

夏が詰まったお気に入りの場所【夏の一コマ】

埼玉県小川町にある廃校 「小川町立旧小川小学校下里分校」で撮影した一枚。今回は夏の一コマという企画が開催されていたので、お気に入りの写真を選んでみました。 真夏…

北条 なすの
2か月前
3

炭酸禁止の反動

巷ではこんなことを言う。 例えば、ゲームの話。 幼少期にゲームを禁止されてから、大人になってゲーム依存症になったという話をよく耳にする。これに関しては科学的根拠…

北条 なすの
2か月前
1

赤トンボ【旅先ショート⑤】

今回の舞台は愛知県東栄町。 「東栄町?」 ある夏の日のこと。史郎は国道151号線を北上していた。終わりの見えない山道を走っていると、何だか見覚えのある地名に目を奪…

北条 なすの
2か月前
1

東京の密度

東京の地名は、全国に轟いている。 新宿、渋谷、品川、吉祥寺、八王子、下北沢…… きっと、かなりの地名が全国で名刺代わりになるはずだ。 ただ、筆者が住んでいたのは…

北条 なすの
2か月前
4

部活動=教育という理論

最近、正義マンがこの理論を振りかざして若人を批判する事案が多い。特にこの夏の時期は、高校野球を引き合いに出して、批判的な書き込みをする人が目立つ。 実例を出した…

北条 なすの
2か月前
2

情熱はどこにあるのか?

いよいよ8月を迎えようとしている日本。この時期の風物詩と言えば「高校野球」だと思っている筆者です。筆者は野球未経験ですが、炎天下の中で必死にプレーする球児を見て…

北条 なすの
2か月前
2024年夏アニメを語るオタク

2024年夏アニメを語るオタク

あっという間の3か月

2024年も始まり、残すところ秋アニメのみとなりました。

名作揃いの春アニメから、新作が強い夏アニメという印象ですが、皆さんの目にはどう映ったでしょうか?

この夏アニメを私なりに総括すると「萌えたぎる夏」であったと思います。ロシア系美女、男の娘、双子、残念系美少女など、とにかく個性的な女の子が多かった。また、コロナの影響も徐々になくなりつつあるのか、作画の安定感と女の子

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思春期を抜けるのはいつなのか?

思春期を抜けるのはいつなのか?

『思春期を抜けるのはいつなんだろう?』

駅前で吹奏楽の演奏会を行う高校生たちを見て、そんなことを考えました。

駅前で楽器の音がしても、足なんて止めたことありません。周りの大人たちの手拍子につられるがまま、観客の一人として立ち止まる。気づけば手拍子にも参加して、楽器が奏でる音に耳を委ねていました。

演奏を聞いていた私の胸に、波のようなうねりがこみ上げてくるのです。

いつの間にか、大人になって

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ADHDという逃げ道

ADHDという逃げ道

昨今は、自称ADHDが増えている。
私はこれに苛立ちを覚えている。

枕詞に「ADHDだから……」と使用する人が増えている気がする。ADHDという障害が一般的になり、排他的な意識が減ってきてしまったがゆえ、本当に苦しむ人間の首を絞めることになっているのではないか? 自分の弱さをADHDのせいにして、現状に甘んじる人間が多い気がするのである。

私自身も少し前でそうだった。

普段から物忘れが多い私

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言葉と向き合い始めた【挑戦してよかったこと】

言葉と向き合い始めた【挑戦してよかったこと】

昨年11月から、私は自分の言葉と向き合うようになりました。

改めて自分と向き合った時、私に必要なのは「言葉」だと悟ったのです。
これから始まるマラソンの準備をしている最終でした。今の私は崖際に追い詰められている。変わるなら今しかない。別に自分を変えるなら何でもよかったのかもしれませんが、私は言葉を綴ることに決めたのです。

「無いを目標にする」

有名な小説「お探し物は図書室まで」に登場する一節

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こいは忘れられない【旅先ショート⑧】

こいは忘れられない【旅先ショート⑧】

いろは坂みたいな坂道を登る。

修学旅行を思い出した。

馬力の出ない原付で登って行く。

きっと走ったほうが速い。

昨夜の雨で道路が濡れているから、カタツムリみたいだ。

五分ぐらい木のトンネルを進めば「花の奥山高原」に到着する。

古くから続いていたこの場所も今日でおしまい。9歳の頃に行ったのが最後だから30年ぶりくらいかな。8月は無料開放されているし、今日は人で溢れていると思っていた。

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引き寄せの法則はマジかもしれない。

引き寄せの法則はマジかもしれない。

始めに、私は頭にアルミホイールを巻くような人間ではありません。

「迷信めいたものより努力を積み上げろ」
と思っているので、スピリチュアル否定派です。都市伝説とかスピリチュアルは大好きですけど、現実と混同しないように生きていました。

私が引き寄せの法則について考え始めたのは、とあるYouTubeの動画が発端でした。よくありますよね、にちゃんねるのスレッドを動画にまとめてるやつ。そこで展開される理

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日本語ラップは聞く純文学

日本語ラップは聞く純文学

私にとって日本語ラップは聞く物語。最近は、この世界に純文学のような美しさを感じています。一曲聞き終わると、物語を読み終えたような満足感。

私は、普段ラップを聞かない層にこそ、日本語ラップをおすすめしたい。

特に私のような典型的な陰キャオタク。陰でこそこそアニメソングを聞いたり、友人と遊びもせずに本を読む普段の私ですが、最近はすっかり日本語ラップの虜になっています。

ラップは偏見が溢れている文

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冷やし風呂【旅先ショート⑦】

冷やし風呂【旅先ショート⑦】

今回の舞台は静岡県浜松市引佐町

俺は100m平泳ぎ決勝の舞台に駒を進めていた。
夢にまで見たオリンピックの舞台、俺は金メダル最有力候補として、世界記録更新が期待されていた。

俺の名前がアナウンスされると、ドッと会場が湧き上がる。

「世界新頼んだぞーー!」

「頑張れー」

「絶対金メダル取ってくれー」

何故だか、日本語の応援ばかりが聞こえてくる。こういう応援は、世界記録更新には必要不可欠だ

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雲の味【旅先ショート⑥】

雲の味【旅先ショート⑥】

今回の舞台は富士山

「恵、雲の味ってどんなだろう?」

隣に座る雄太が口をパクパクしながらそう言った。数時間前まで私たちを見下ろしていた雲が私たちを飲み込み、一目散に山頂へ駆け上がっていく。3000mを越えた8合目付近では、今まで見たことがない神秘的な光景が広がっていた。

「味なんて思うけどなぁー」

「そうかな、よく綿あめの味って言うでしょ?」

雄太は帽子まで脱ぎだした。そんなに雲が好きな

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社会人になって本が読めるようになった

社会人になって本が読めるようになった

学生時代、私は読書から遠ざかっていた。不安が頭を行き交って文字に集中できず、本を読んでも上の空になる状態が続いていた。

自分の気持ちを整理する時間の余裕すらなかったのだから、そんなの当たり前だ。別に自分が特別苦労していたという話ではなく、ただ単純に思春期特有の「漠然とした不安」と戦っていただけのこと。そういう経験は誰しもが通る道だと思う。

そんな青々とした並木道を通り過ぎて社会人になった今。

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夏が詰まったお気に入りの場所【夏の一コマ】

夏が詰まったお気に入りの場所【夏の一コマ】

埼玉県小川町にある廃校
「小川町立旧小川小学校下里分校」で撮影した一枚。今回は夏の一コマという企画が開催されていたので、お気に入りの写真を選んでみました。

真夏の日差し、遊具、校庭、里山。
一つ一つに夏の思い出が詰まっています。

私が子どもの頃は、夏の暑さなんて物ともせずに外に出ていました。むしろ歓迎していたような気がします。インターホンが鳴れば、画面越しに友達がいて、何も言わずに外に出るので

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炭酸禁止の反動

炭酸禁止の反動

巷ではこんなことを言う。

例えば、ゲームの話。
幼少期にゲームを禁止されてから、大人になってゲーム依存症になったという話をよく耳にする。これに関しては科学的根拠があるのかは定かではないが、禁止の反動というのは少なからずあるんじゃないかと思っている。

その一例が、私と炭酸飲料のお話。

私は幼少期、確か9歳頃までだったと思う。父親に炭酸飲料を禁止されていた。そのせいで幼少期の私は苦労したものだ。

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赤トンボ【旅先ショート⑤】

赤トンボ【旅先ショート⑤】

今回の舞台は愛知県東栄町。

「東栄町?」

ある夏の日のこと。史郎は国道151号線を北上していた。終わりの見えない山道を走っていると、何だか見覚えのある地名に目を奪われた。

「どうした史郎、東栄ってとこに何かあるのか?」

友人の大樹が、怪訝そうな顔で運転中の史郎を覗いていた。

「何かな、ここに来たことがある気がするんだ」

「こんな辺鄙な場所にか? 俺たちは腐っても都民だぜ。史郎はこんな山

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東京の密度

東京の密度

東京の地名は、全国に轟いている。

新宿、渋谷、品川、吉祥寺、八王子、下北沢……

きっと、かなりの地名が全国で名刺代わりになるはずだ。
ただ、筆者が住んでいたのは西東京地域だったので、名刺とは呼べない。
代わりに「八王子の方に住んでいました」と言うと大抵は通じる。

「ああ、あっちの方ね」と。

そんな、地名ばかりが独り歩きする東京都には、実際暮らすことで分かる狭さがある。

実際に東京に住んで

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部活動=教育という理論

部活動=教育という理論

最近、正義マンがこの理論を振りかざして若人を批判する事案が多い。特にこの夏の時期は、高校野球を引き合いに出して、批判的な書き込みをする人が目立つ。

実例を出したら申し訳ないので、遠回しに書いた。実際私の母校も、SNSで大っぴらに批判されていた(しかも特定の個人に対してだ)

とにかく、部活動が教育から逸脱しているのを批判したいようなのである。

しかし、そういう人たちは、部活動に対しての考えが根

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情熱はどこにあるのか?

情熱はどこにあるのか?

いよいよ8月を迎えようとしている日本。この時期の風物詩と言えば「高校野球」だと思っている筆者です。筆者は野球未経験ですが、炎天下の中で必死にプレーする球児を見て毎年元気をもらっています。

「どうしてあんなに泥だらけになって白球を追っているのだろう?」

そんなことを考えながら毎年応援しているのです。
答えは「野球への情熱」ですが、「情熱」の根源は人それぞれ。

これが私の「情熱」に関する一つの仮

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