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いつかもう一度、読みたい詩。

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私じゃない詩書きさんの作品を載せていきます。 同じお題でも、きっと私とは違うあなたの詩。 私にとって大切なものが沢山詰まった詩。 大好きな作品、共感できる作品、素晴らしいと思う… もっと読む
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記事一覧

イタミ【詩】

イタミ【詩】

ミシリミシリト
イタムワタシノ
ヒザコゾウカラ
コエガシタノダ
ダレモカレモガ
イタミヲカカエ
ダマシダマシニ
イキルヨウスハ
トテモセツナク
マタウツクシイ
ソレデモミンナ
イキテイタクテ
イタミノコエハ
ドコカヘコダマ

【詩】感雷

【詩】感雷

乾いた大地に

降り注ぐ

炭酸ジュースは

イナズマ味

〔詩〕Infinity

〔詩〕Infinity

きっと私たちは自由だ
あの鳥のように空を飛べなくても

右か左かじゃない
前に後ろ
上や下にも
進む道はある
見えないだけで
見ようとしないだけで
だから

私たちはきっと自由だ
叶えたい想いがあるなら
誰に笑われても
みっともなく足搔いていい
サラッと諦めておいて
選択肢がなかったなんて言いたくない

自分の選択に覚悟を持ち
失敗も不運も誰のせいでも無いと
胸を張って言えるなら

私たちは
どこ

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【詩】 花色のおと

【詩】 花色のおと

ゆうべはうちの娘たちが失礼しました

ボーイフレンドの春の嵐くんと散々やらかしたらしくて

貴方の傘に
貴女のスプリングコートの肩に
フレッシャーズの新品のカバンに
こっそり忍び込んでいないかしら

車のワイパーにはさまれに行く子もいれば
アスファルトでふざけまわって
遠くに運ばれる子もいる

水たまりを覗きに行く子は
空を見たいから

透明な蜘蛛の巣にたどりついた子は
蝶々になったつもり

運送

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だれかの楽園

だれかの楽園

相変わらずの自己責任論に吐き気。

ねえねえ、あのひと。
昨日まで元気に笑ってたのに死んだのよ。

それなら
国をあげてパーティーだ。

食べ放題
飲み放題
言いたい放題

「晒しちゃえよ みにくい魂」

どうせ地獄だ

いいや
だれかの楽園か
#詩

【詩】私の味方

【詩】私の味方

雨降りの中
差す傘に響くのは
離れずに付いて来る
私の足音

止まらぬ時が
いつも傍にいるように
私は
いつも私の傍にいる

足取りが
心の重さを
知らせるように

淋しさが
心の寒さを
知らせるように

笑顔が
心の明るさを
知らせるように

私の声を聞いていたい

私は私の味方でいたいから

#1,103『初めて気づいた日』

#1,103『初めて気づいた日』

父の偉大さに
初めて気づいた日

母の苦労に
初めて気づいた日

姉弟の思いやりに
初めて気づいた日

僕は泣いた

ありったけ
泣いた

泣いて泣いて
自覚していく

次は
僕の番だと

【詩】あなたの鼻歌かもしれない

【詩】あなたの鼻歌かもしれない

時どき 同じ夢を見る

柔らかい日差しの中で
歌が聞こえる

知らないのに懐かしい歌

鳥が合わせ
風がつつむ

光をまとった笑顔は
まぶしくて見えない

けれど 知っている
心地いいと感じるほどに

もう一度 その歌を聞きたくて
生まれたのかもしれない

~*~* Twitterの詩より
お題: #六畳一間の詩

詩:夕方

詩:夕方

夕陽がまぶしい

    太陽
    空
    空気
    走る犬
    紅い海
    顔を洗う猫
    燃える山
    行き交う人々
    ごはんのにおい

夕闇になってゆく

詩「にゃんこ」

詩「にゃんこ」

 にゃにゃっとなくにゃんこは
 茶色いしましまのにゃんこ 
 へいの上に立って
 ぼくを見下ろすにゃんこ

 にゃーおとなくにゃんこは
 真っ白のにゃんこ
 庭のしばふの上で
 ぐーんとのびをするにゃんこ

 しゃーとなくにゃんこは 
 灰色のにゃんこ
 電柱のそばで
 毛を逆立てているにゃんこ

 ごろごろとなくにゃんこは
 白と黒が入ったにゃんこ
 えんがわの上で
 ぼくになでられているにゃん

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#1,053『未だ来たらず』

#1,053『未だ来たらず』

未来というものは
存外
身近なものなのかもしれない

ずっとずっと
先のことだと思っていたが
10年先も
10秒先も
今の自分からすれば
未だ来たらず

なるほど
未来というものは
どうやら
自分の力で変えられそうだ