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四畳半からの無限の可能性

どこにいこうか

迷って悩んで

結局は四畳半の隅っこ

変わり映えしない窓の外

のんびり流れる白い雲

風が吹けば冬の様

日が差せば夏の様

手を伸ばして春を思い

目を閉じては秋を感じて

どこにも行けずとも

どこまでもいけそうな

頭の中の常日頃

想像しさえすれば

瞬く間に僕の身体は

まだ誰も見た事もない

宇宙の果てまで飛んでいける

潜る海の深い場所まで

そこで僕は

クラゲと語り合って

はたまた

手に負えない凶暴な

恐竜を手懐けて

乗り回す白亜紀絶頂期

超能力に目覚めた世界線で

悪の組織と闘ってみたり

走って目指すは

西海岸

輪っかを転がす女の子を

追いかけて迷宮に踏み込み

半ば溶けかけた時計が

いたるところに転がる

荒涼とした大地に

佇んでみたり

描けば無限に広がる

四畳半の可能性

壁も天井にも

僕の想像力を這わせて染めて

飛び込んでいく自己満足の

時間帯

夜となく

昼となく

ここには僕しかいないから

いつまでも浸っていられる

夢の様な空間

どこにもいかず

どこにでもいけるから

どこにもいきたくない

堕落するように

浮ついた頭の中

今日も夢に浸る

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