ネコハル

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ネコハル

気まぐれに詩やショートストーリーなどを投稿しています。気が向いたら遊びに来てくれると嬉しいです。noteを始めて一年ですが、まだまだ不慣れなことばかり。どうぞ皆さま、よろしくお願いします。

マガジン

  • 私のショートストーリー

    自作のインスタントフィクションやショートストーリーをまとめています。

  • 雑記帳

    私の雑記帳です。

  • T高校発明部

    T高校発明同好会を含む、発明部のショートストーリーをまとめました。

  • お気に入り

    お気に入りの記事をまとめています。勝手に追加させて貰っているので、外して欲しい方はご連絡下さいね。

  • どこかで見た店

    噂の店を取りそろえました。素敵なお店も、危ないお店もありますので、お買い物の際は充分ご注意を……。

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自己紹介

ネコハルです。某サイトでの長いローマ字のネームをこう読んで、しかも私の拙い文を褒めて下さった方がいらしたので、それ以来ちょこちょことこの名前を使わせてもらっています。 思い返せば、小学校の頃から詩を書き始め、もう半世紀近くなりました。きっかけは、宿題で出た「自由学習」。ノート2ページとか3ページとか、好きに使って良いから埋めてね、という後光が差すような内容だったので、一番効率の良い(?)詩を書いたのです。余白の多いノートを見て、毎回こんなのだと叱られるかな…と思いきや、予想

    • 〔ショートショート〕供物

      彼は退屈していた。実業家として大成功を収めた後、アッサリ事業を手放し、長年の夢だった冒険家になったと言うのに。 最初のうちは全てが新鮮で刺激的だった。現地からの配信には多くのフォロワーもついた。だが旅を重ね未開の地まで制覇していくと、飽きてきた。もっと刺激的な場所はないか、と。その時、情報が入った。 「〇〇海に10年に1日だけ姿を現す島があり、次は3日後。そこに無人の寺があるが、地元民は決して近付かない謎の場所だ」 彼の目が輝く。詳しい場所を聞くと、早速家を出た。 そして

      • 〔雑記帳〕秋には本格ミステリを

        秋と本格ミステリは相性が良い。うだるような暑さから解放され、思考力、集中力、忍耐力が戻ってくる季節だから。実現不可能な密室トリックなどに頼らず、気持ち良く読者を導き、騙し、散々迷路の中で迷わせておいて、最後には出口を示して光の中へ救い出してくれる。これが本格ミステリだと思っているので、気力や体力が足りない夏は心ゆくまで迷路で彷徨うことが難しいのだ。 そんな私にとって、本格ミステリと言えば「アガサ・クリスティ」。ポアロ、マープル、ハーリ・クィン、トミーとタペンス。これらのシリ

        • 〔flower seed 企画〕歌詞に応募します

          ♪秋の午後♪ 読みかけのミステリー 飲みかけのコーヒー 出せなかった手紙 散らばる机の上 窓の外は秋 柔らかな淋しさに みんな許されて 頑張れないなら 頑張らなくていい 立ち止まっても 膝を抱えても こうして季節は流れてゆくから 頬杖をついて 溜め息ひとつ そんな日曜の午後が好き こんばんは。こちらの南かのんさんの企画に参加させていただきます。 図々しくも、cofumiさん企画に続いて、2回目の歌詞応募です。短くても良い、との温かいお言葉に甘えてしまいました……。

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        記事

          〔ショートショート〕時代を超えた宴

          部屋を見渡して、圭子は激しく後悔した。ハロウィンなんだから、普通の仮装とは違うのに。魔女とかゾンビとか、それらしい格好はいくらでもあった。何で六条御息所なんて選んじゃったんだろう。 夕子から大学のハロウィンパーティに誘われ、浮かれすぎたのだ。高校まで真面目だった圭子は、仮装もパーティも初めてで、舞い上がっていた。西洋のモンスターの中に着物姿、明らかに浮いている。と、魔女に扮した夕子が圭子を見付け駆け寄ってきた。 「素敵!私もそうすれば良かった!」 「え?何で?」 「だって見て

          〔ショートショート〕時代を超えた宴

          〔cofumiさん企画〕A歌のタイトルを考えよう!応募作品

          こちらのcofumiさんの企画に、タイトルで応募します。Cの歌詞に次いで、また参加させてください! 〔タイトル〕シュレディンガーの猫 絶対に難しいですよね💦でもこの言葉、好きなんです。 箱の中に「猫がいる」と思っている間は「いるのと同じ」なのに、箱が潰れて「何もいなかった」と分かった瞬間、消えてしまう存在……。ウィキペディアなんかでいろいろ読んでみたけれど、読めば読むほど難しくて、分からなくて、でも惹かれてしまう言葉です。 これで歌詞を書いていただけたら嬉しいなあ……と

          〔cofumiさん企画〕A歌のタイトルを考えよう!応募作品

          【みんはい】ハロウィン・川柳参加作品

          ハロウィンパーティ、参加します♪ 〔飽き飽き川柳〕 クッキー型 引き出しの奥の 奥の奥 〔飽きない川柳〕 あちこちの ケーキ屋で顔 売れてます 昔はいろいろ作ったりもしたけれど、今では食べる方に特化しています。 お菓子作りを再開する予定は…ありません😁食べる方が好き💛 こちらに参加させていただきます! こんな感じですが、よろしくお願いします♪

          【みんはい】ハロウィン・川柳参加作品

          〔ショートストーリー〕T高校・新入部員

          「爽やかな夕方だなあ!」 いつも元気な勝浦が、ご機嫌で入ってくる。ここはT高校発明部の部室で、元々は理科準備室。部員は勝浦と、部長の吉野だけだ。 「何かいろいろ違う気がするけど」 先に来ていた吉野が冷静に突っ込む。 「まず、あまり夕方にその形容詞は使わないな。で、何より外を見ろよ」 注意報レベルの雨が、窓を激しく叩いている。傘があっても外に出るのを躊躇うレベルだ。 「この天気のどこが爽やかなんだよ」 吉野の言葉に、誰かがクスッと笑う声がした。気のせいか? 「いや、これこそ爽や

          〔ショートストーリー〕T高校・新入部員

          〔cofumiさん企画〕C「あなたの歌詞を歌にします」応募作品

          (タイトル)ノクターン 1 目覚めた真夜中 夢の切れ端は脆く ため息ひとつで消えてしまう 出会ったあの日 偶然を運命だと 思えた私は幸せだった ふざけて抱き合った温もり こんなに覚えてるのに 愛でも恋でも良かった あなたがいればそれで 夢でも嘘でも良かった ふたりでずっといられたら 2 ふたりに割り込む あの子のあざとい笑顔 嫌な予感ほどよく当たるもの 出会ったあの日に 戻りたいもう一度 あなたを知らないままの私に ごめんねとあの子があなたに 絡めた白い指先

          〔cofumiさん企画〕C「あなたの歌詞を歌にします」応募作品

          〔詩〕偲ぶ

          悲しみを洗い流すことはできない 喪失感は薄い絹のように 心にひんやりと被さって 空の青を遠ざける それでも私たちは行く 寄せては返す慟哭も 灯火のように揺れる残像も そっと胸に抱えたまま 時には平気な振りで 微笑んだりもしながら あなたが教えてくれたこと 歩き続ければ 胸に抱えたあれこれは 少しずつ私たちに溶け込んでいく それは違和感などではなく 柔らかな温もり だから ずっとずっとありがとう そして今は 手を振ってさようなら きっと いつか、また

          〔詩〕偲ぶ

          〔ショートストーリー・青ブラ文学部〕忙しいのにアンニュイな店主

          「何で、こんなに忙しいのにアンニュイなんだよ」 常連客が笑いながら言う。 「忙しいのに、じゃなくて、忙しいから、よ」 店主は目も合わさずに、気怠い声で応えた。その声の色っぽさに、思わず客がドキッとしたのが分かる。が、店主は気が付かない振りで作業を続ける。 「昔はもっと、丸くて柔らかくて、でも重心はしっかりして磨くとツヤツヤになるのが多かったのに。この頃は歪で刺々しくて、そのくせ脆くて扱いにくいわ。おまけに、いくらこの鱗で磨いてもツヤが出なくて、くすんだままだし。これで1回当た

          〔ショートストーリー・青ブラ文学部〕忙しいのにアンニュイな店主

          〔ショートストーリー〕いつかの日常

          木の実と葉を籠から取り出して選別する。木の実は、そのまま食べられる物、焼いたり煮たりして食べる物、干してから食べる物、潰して染料などに使う物に。木の葉は、干したり蒸したりしてお茶や食用に出来る物、この洞窟の硬い地面に敷いてクッション代わりにする物、焚き火の材料などに。その他、薬草は種類ごとに分け、蔓草は編んで籠や様々な物を作れるよう積み上げておく。ここまでの仕事を終えて、やっと私はしばしの休憩にはいった。綺麗な湧き水から作った湯冷ましを、少し欠けたプラスチックのコップに入れる

          〔ショートストーリー〕いつかの日常

          会社の後輩との会話。 「彗星、日没後の西の空に見えるって」 「ああ、西なんですね」 「うん。で、西ってどっち?」 「……あっちですけど」 「ああ、西はあっちかあ」 「……」 ひどい方向音痴って、こんなものです💦

          会社の後輩との会話。 「彗星、日没後の西の空に見えるって」 「ああ、西なんですね」 「うん。で、西ってどっち?」 「……あっちですけど」 「ああ、西はあっちかあ」 「……」 ひどい方向音痴って、こんなものです💦

          〔ショートショート〕真っ白な未来

          俺の人生は真っ白でなければならない。A子、B美、C香の三人と並行して付き合うのもそろそろ終わりだ。 A子は地味だが家庭的、家事全般が得意。B美はバリキャリで美人だが、部屋の掃除は業者任せ。C香は目を惹くものはないが、父親が大金持ち。このまま上手くやっていきたいところだが、いずれ彼女たちにバレて修羅場になる前に、不要な者は消していくべきだろう。人生の邪魔なシミは洗い流すのだ。最後に俺が選んだのはC香。残念だが今日はA子を消し去ろう。 来客のチャイムが鳴る。A子が着いたようだ

          〔ショートショート〕真っ白な未来

          〔ショートストーリー〕金色の聖杯

          金色に輝く聖杯をこの洞窟から持ち帰る。そうすればゲームクリアだ!俺はワクワクしながら、慎重にコントローラーを操る。ここでミスしてゲームオーバーなんて冗談じゃない。 数々のトラップをかわし、敵を倒しながら、やっと聖杯が置かれている祭壇まで到着。でも…… 「あれ?金色じゃない?」 聖杯は薄汚れていて、アイテムの「柔らかい布」で擦っても全く光らない。リアルに手に汗を滲ませながら、聖杯を良く調べると、台座部分に小さな文字が掘られていた。 「ここまでの道のりを振り返れ。聖杯は己の心の

          〔ショートストーリー〕金色の聖杯

          金曜夜から息子が帰ってきていて、テレビでバレーを見たり、録画していたドレミファドンを見たり、ユーチューブでアニソンやドラクエ名曲集を見たりして、楽しかった! 帰る前に、昔から置きっぱなしだった自分の教科書や洋服をせっせと片付けて、元気に帰って行った。ほんと、大人になったなあ…。

          金曜夜から息子が帰ってきていて、テレビでバレーを見たり、録画していたドレミファドンを見たり、ユーチューブでアニソンやドラクエ名曲集を見たりして、楽しかった! 帰る前に、昔から置きっぱなしだった自分の教科書や洋服をせっせと片付けて、元気に帰って行った。ほんと、大人になったなあ…。