山田ルーナ

「思い立ったが吉日」をモットーに生きています。文筆と写真と音楽をしごとにしています。

山田ルーナ

「思い立ったが吉日」をモットーに生きています。文筆と写真と音楽をしごとにしています。

記事一覧

固定された記事

こんなお仕事お受けします(参考事例・参考価格)

こんにちは、ライターの山田ルーナです。 フリーランスとして仕事をする中で「どんなことができますか?」とお声がけいただく機会も増えたので、過去のお仕事事例と参考価…

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冬と春のあいだのエッセイ

立ち幅跳びでひょいと飛び越えてしまったような冬だった。その間いくつかのことで傷つき、悲しんだような気もするけれど、もう全部は思い出せない。地面は整えられた砂場の…

山田ルーナ
2か月前
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自己紹介がニガテなので、自分の取材記事を作ってみた(vol.2)

7月某日。京都のとある寺で、我々取材陣は一人の女性と待ち合わせをした。 「今日はお願いします」。緊張した面持ちで現れたのは、山田ルーナさん(28)。フリーランスのラ…

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ドリスにみるポケモンの普遍的な魅力

〈ドリス・ヴァン・ノッテン〉のコレクションを見るのが好きだ。 色・柄・素材のバランス、折衷的な世界観。シーズンをいくら遡っても まったく色あせることのない、普遍…

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母の4年ぶりの桜

母が、4年ぶりに桜を見た。 というと、語弊があるかもしれない。もちろん毎年、目には入っていた。ただこの春、母は4年ぶりに、自ら桜を見に行ったのだ。近所の桜並木を、…

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OK! いっしょならだいじょうぶ!

ポケモンがいたらと、結構な頻度で思う。 ポケモンのアニメ(以下アニポケ)全盛期に育ち、今も現役でアニポケファンの私。ポケモンが大好きだ。その存在が、ずっと、愛お…

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ええと ぼくは だれだっけ

幼い頃、母にたくさんの詩を教わった。 たくさんの美しい言葉を声に出して一緒に読んだ。 母の影響で、いまでも詩がすきだ。 小学校の1年生か2年生の夏休みの宿題では、…

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Re:

差出人:先生 (件名なし) 可愛い子には旅をさせよと言いますからね この思い出を胸の底からすくい出すとき、私はいつも、ちょっとだけ涙が出そうになる。 これは、私…

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沈黙のグラデーション

ご勘弁、と思った。 大荷物で、大雨に打たれ、膝まで水に浸かりながら、わたしは異国にいる。 ベトナム、ハノイ。 一人旅、トランジットで一泊だけ訪れたそこは、雨季に…

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ショパンは何色の空を見たのか

ショパンはノクターンを21曲残している。 第2番の変ホ長調の旋律は、誰もが一度は聴いたことがあるのではないだろうか。技術的には比較的容易な曲なので、ピアノ経験者な…

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はじめての豚汁

私の夫は、一日に一食しか食事をしない。朝は珈琲、昼は白湯、夜は通常(気持ち多め)。これが健康に良いとか悪いとかは分からないけれど、彼はこの生活を送るほうが体の調…

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自己紹介がニガテなので、自分の取材記事を作ってみた

タイトルそのままです どうぞご笑覧ください 多様な働き方が身近になりつつある昨今。フリーランスでお金を稼ぐ方法も増え、スマホひとつあれば、アイデア次第で年齢問わ…

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こんなお仕事お受けします(参考事例・参考価格)

こんなお仕事お受けします(参考事例・参考価格)

こんにちは、ライターの山田ルーナです。

フリーランスとして仕事をする中で「どんなことができますか?」とお声がけいただく機会も増えたので、過去のお仕事事例と参考価格 をまとめました。執筆依頼をご検討中の方に、ご一読いただければ幸いです。

プロフィール1993年生まれ。愛知県立芸術大学音楽学部を卒業。現在コラム/エッセイなどWebコンテンツを中心に執筆業をしつつ、ポートレートカメラマン、ピアノ講師

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冬と春のあいだのエッセイ

冬と春のあいだのエッセイ

立ち幅跳びでひょいと飛び越えてしまったような冬だった。その間いくつかのことで傷つき、悲しんだような気もするけれど、もう全部は思い出せない。地面は整えられた砂場のままで、今私はこちら側に両足で立っている。

春が来たとはっきり認識するまでの一週間か二週間、雨がよく降った。その天気もまた私を憂鬱な気持ちにさせていたのだと思う。おまけに花粉がすごかったし、ひどい風邪を引いて熱も出た。一日中ベッドで過ごす

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自己紹介がニガテなので、自分の取材記事を作ってみた(vol.2)

自己紹介がニガテなので、自分の取材記事を作ってみた(vol.2)

7月某日。京都のとある寺で、我々取材陣は一人の女性と待ち合わせをした。
「今日はお願いします」。緊張した面持ちで現れたのは、山田ルーナさん(28)。フリーランスのライター兼音楽家として活動する、愛知県在住の女性だ。
いまを生きる若者のリアルな姿に迫る本取材企画。私が私らしく生きるために、あなたがあなたらしく生きるために、大切なことってなんだろう。そのヒントを、一緒に探せたらと思う。

80パーセン

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ドリスにみるポケモンの普遍的な魅力

ドリスにみるポケモンの普遍的な魅力

〈ドリス・ヴァン・ノッテン〉のコレクションを見るのが好きだ。

色・柄・素材のバランス、折衷的な世界観。シーズンをいくら遡っても まったく色あせることのない、普遍的魅力。唯一無二というか、ただとにかく美しいなぁといつも思う。

そのなかでも Fall 2009 Ready-to-Wear collection の色合いが特に好きで、よく見返すのだけど、その中で気がついたことがある。

このシーズン

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母の4年ぶりの桜

母の4年ぶりの桜

母が、4年ぶりに桜を見た。

というと、語弊があるかもしれない。もちろん毎年、目には入っていた。ただこの春、母は4年ぶりに、自ら桜を見に行ったのだ。近所の桜並木を、ひとりと、心の中の一匹で。

桜のうつくしいこの季節は、私たち家族にとってすこし切ないものだ。

2018年の3月25日、愛犬のラブラドールレトリバー、ハナが亡くなった。14歳の大往生であった。

私が10歳の頃 家にきたハナは、それは

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OK! いっしょならだいじょうぶ!

OK! いっしょならだいじょうぶ!

ポケモンがいたらと、結構な頻度で思う。

ポケモンのアニメ(以下アニポケ)全盛期に育ち、今も現役でアニポケファンの私。ポケモンが大好きだ。その存在が、ずっと、愛おしい。

そこで、この世界に実際に彼らがいたら誰と暮らす?というあの悩みに、真剣に向き合い、このたび記事にしてみることに。ポケモンマニアのあなたに是非とも読んでほしい内容となりました。

ルールは以下のとおり。

ルール
・決めるのは手持

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ええと ぼくは だれだっけ

ええと ぼくは だれだっけ

幼い頃、母にたくさんの詩を教わった。

たくさんの美しい言葉を声に出して一緒に読んだ。

母の影響で、いまでも詩がすきだ。

小学校の1年生か2年生の夏休みの宿題では、家にあるいくつもの詩集の中から 気にいった詩を選び、絵も添えて自分だけの詩集をつくった。そして、それらの詩を暗記した。

子どもの頃の記憶ってすごい。そのなかのいくつかは、なんと いまでも覚えている。

いちばんのお気に入りは、まど

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Re:

Re:

差出人:先生
(件名なし)

可愛い子には旅をさせよと言いますからね

この思い出を胸の底からすくい出すとき、私はいつも、ちょっとだけ涙が出そうになる。

これは、私が過ごした ある2年間の話だ。

さて、これからする少し長い話に必要なので、まずは私の簡単な生い立ちを記そうと思う。

私は4歳からクラシックピアノを始め、高校から音楽科に進んだ、典型的な音楽科学生だった。自分で言うのもあれだが、成績

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沈黙のグラデーション

沈黙のグラデーション

ご勘弁、と思った。

大荷物で、大雨に打たれ、膝まで水に浸かりながら、わたしは異国にいる。

ベトナム、ハノイ。

一人旅、トランジットで一泊だけ訪れたそこは、雨季にしても珍しいくらいの豪雨だった。

空港からバスに揺られ、市内についたところだ。太い雨が景色を覆い、数メートル先さえも見えない。

Googleマップによると、ゲストハウスまで歩いてほんの3分なのだが、その3分も耐えられないだろう。

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ショパンは何色の空を見たのか

ショパンは何色の空を見たのか

ショパンはノクターンを21曲残している。

第2番の変ホ長調の旋律は、誰もが一度は聴いたことがあるのではないだろうか。技術的には比較的容易な曲なので、ピアノ経験者なら弾いたことがある人も多いかもしれない。

ノクターンは、夜想曲(やそうきょく)とも呼ばれる。

夜を想う曲と書いて、夜想曲。

この語感について初めて考えたのは、小学生のときだったように思う。

夜を想う曲というのは、どういうことだろ

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はじめての豚汁

はじめての豚汁

私の夫は、一日に一食しか食事をしない。朝は珈琲、昼は白湯、夜は通常(気持ち多め)。これが健康に良いとか悪いとかは分からないけれど、彼はこの生活を送るほうが体の調子がいいらしいので、そうしている。

一日、一食。だから彼はよくこう言う。

「一日に一度きりだから、絶対ハズレを引きたくない」

さて、お恥ずかしながら、私は料理があまり得意ではない。嫌いではないと思うのだけど、できれば全然やりたくない。

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自己紹介がニガテなので、自分の取材記事を作ってみた

自己紹介がニガテなので、自分の取材記事を作ってみた

タイトルそのままです
どうぞご笑覧ください

多様な働き方が身近になりつつある昨今。フリーランスでお金を稼ぐ方法も増え、スマホひとつあれば、アイデア次第で年齢問わず活躍できる時代だ。数年前では考えられないような働き方は、今日当たり前となり、そしてこの先も増え続けるだろう。

今回取材をした山田ルーナさん(27)も、そんな働き方の多様性について考えるひとり。ライターであり、ピアノ講師であり、画家の夫

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