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ドリスにみるポケモンの普遍的な魅力

〈ドリス・ヴァン・ノッテン〉のコレクションを見るのが好きだ。

色・柄・素材のバランス、折衷的な世界観。シーズンをいくら遡っても まったく色あせることのない、普遍的魅力。唯一無二というか、ただとにかく美しいなぁといつも思う。

そのなかでも Fall 2009 Ready-to-Wear collection の色合いが特に好きで、よく見返すのだけど、その中で気がついたことがある。

このシーズンの色使い、ちょっとポケモンぽいなぁ・・・

この記事の通り、私はポケモンが好きだ。

怒られちゃうかもしれないけど、ちょっと比べさせてほしい。

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まず、このルックは、みんな大好きピジョットに見える。アースカラーに、陽に輝く黄色、橙色。ジャケットに施された装飾も羽のよう。キッとしたサングラススタイルも相まって、しなやかな美しさを感じさせる。

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お次のルックも、同じく鳥ポケモン。ドンカラスを思い出す。モデルの白い肌に映えるブルーグリーンのコート。ちらりと覗く控えめだが鮮やかな赤。品がよくプライドの高さを感じさせるルックだ。

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こちらのルックは、ピンク×オレンジの組み合わせが大好き。思わずマネしたくなってしまう色使いは、そういえばパラセクトのキュートな色使いにも通ずるところがある。

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最後はクレセリア。3色で構成されるルックは、色の比率も絶妙で、神秘的魅力さえ感じる。

映画『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』で、このコレクションは何か絵画をインスピレーションにしていると言っていた気がするのだけど、どうだったかな。どちらにしても、自然を愛し、その生活の中でデザインを生む、ドリスらしい色使いだと思う。
比べたポケモンは、年代もバラバラ。私が勝手にそう感じただけで、もちろん両者に関係はない。

ただ、このコレクションを見ていて、ポケモンも、自然や動物などから キャラクターデザインのインスピレーションを得ているという点で、似たところがあるのではないかと感じたのだ。

ポケモンの持つ、老若男女に愛される普遍的な魅力は、美を突き詰める絵画、ファッション等、あらゆる芸術に通ずるのかもしれない。


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