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恋焦がれたきせつ

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恋とsexに溺れたはなし。
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偶然、連絡先を交換したひと⑦

偶然、連絡先を交換したひと⑦

めちゃくちゃ悪いひとではない。

しかし、彼は私といて、本当に楽しいのだろうか。

ふとした瞬間に不安になる。

私の周りにはあまりいないタイプで新鮮だし、マイカーでお迎えに来てくれるし、高身長で大人っぽいし・・・

友だちだったら、良かったかもしれない。

彼氏のことを考えながら、無意識に、もうひとりの例の彼が頭に浮かんだ。

先日の旅行のこともあり、私はとうとう別れる決心をした。

それは“デ

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偶然、連絡先を交換したひと⑥

偶然、連絡先を交換したひと⑥

忘れられない景色がある。

夏休みも近づいたある日、彼と神戸へ旅行に行くことになった。

おもに旅行好きな私が行きたい場所を伝え、プランを立てた。

彼の友だちが大阪にいるそうで、帰る前に大阪へ寄ることも決まった。

初めての土地というだけで楽しかったし、綺麗な景色を見ると心が洗われた。

初めて入るバーは、ホテルの最上階で、夜景を見ているだけで言葉もいらないほど、幸せだった。

彼がお金を気にし

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偶然、連絡先を交換したひと⑤

偶然、連絡先を交換したひと⑤

ディズニーデート以降も、2人で食事へ行くなど、近場で会うことはあった。

しかし、お互いの予定がなかなか合わず、出かけることがなかった。

そんなある日、休日に映画を見に行くことになった。

映画が好きだという彼に、見る映画を選んでもらう。

”パシフィックリム“

という映画で、ロボットが怪獣と戦うアクションもの。

攻撃を受けると、ロボット内の乗組員までもがダメージを受けてしまう。

グロや手

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偶然、連絡先を交換したひと④

偶然、連絡先を交換したひと④

例の告白から一週間以内に、また別な人からも告白され、さらに初彼に電話をかけてぼろぼろ泣きながらお別れを告げる、という怒涛の日々が続いた。

20ウン年間、告白なんて一度もされたことがなかったというのに、人生で一度のモテキとはこういうことか。

“偶然、連絡先を交換したひと”と、晴れて彼氏となり、初ディズニーデートの日を指折り数える毎日だった。

とうとうディズニーデート当日。

異性と、それも彼氏

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偶然、連絡先を交換したひと③

偶然、連絡先を交換したひと③

前回までの話はこちら⇩

ディズニーに行く約束をした日は少し先だったので、週末に食事へ出かけた。

食事が終わると、彼が車で、私の家の近くまで送ってくれることになった。

男性の運転する車の助手席に座るなんて経験をしたことがなかったので、私はとても緊張していた。

助手席から見る彼の横顔は、いつにも増して、イケメンに見える。

(助手席、サイコー!)

心の中で、何度もそう叫んだ。

穏やかで優し

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偶然、連絡先を交換したひと②

偶然、連絡先を交換したひと②

謎の男と久しぶりの再会。

帰り際に一言話したくらいだったので、顔もうろ覚えで、ちゃんと待ち合わせができる自信がなかった。

なんとか待ち合わせることはできたが、案の定、私の中に彼の顔の記憶はなかった。

まずはランチ。ショッピングモールの中華レストランへ。

お互いのことを全く知らないので、仕事や家族、趣味など身のまわりの話題を話す。

年齢は私の2つ上。

田舎育ちなので、どこへ行くのも車で出

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偶然、連絡先を交換したひと①

偶然、連絡先を交換したひと①

(⇧まずはこちらのシリーズからお読みいただくと、話の進行がスムーズかと思います🎵)

当日、まだ初彼と付き合っていた私。

長引けば長引くほど、別れるのが困難になると思い、新しい恋愛を探していた。

そんなとき、新社会人向けの研修に参加することになった。

社会人としてのマナーや電話対応など基本的なことを学ぶ研修だ。

他の会社の方も参加する大規模な研修。

過去に参加した先輩から、"この研修で

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初めて彼氏ができた話④

初めて彼氏ができた話④

こんな恋人ごっこ、さっさと終わりにしたい。

けれども、初めて彼氏ができた私にとって、お別れするときはどんな言葉をかけたらいいのか、わからなかった。

そんなこんなで、もうすぐ付き合って3ヶ月になりそうだった。

長引かせるほど、情がわいて別れにくくなるような気がして、早くこの状況から抜け出したかった。

その日も、惰性でデートへ行った。

ランチだけしてすぐ帰る・・・はずだった。

ランチの後、

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初めて彼氏ができた話③

初めて彼氏ができた話③

告白された日、私の脳みそは情報処理が追いついていなくて、もはやパニック状態だった。

デートの帰り道、慌てて仲の良い女友だちにLINEした。

文面からも、私の慌てふためく様子が伝わったらしい。

"そんなに悩んでいるなら、ふっちゃえばいいじゃん"

恋愛経験値が上の人は、すごいことを言う。

さすがの私も、告白をokした当日にすぐふるのは相手に失礼だと思った。

とりあえず、何事も経験と思って、

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初めて彼氏ができた話②

初めて彼氏ができた話②

★「初めて彼氏ができた話①」をまだ読んでない方は、👇こちらからからどうぞ。

初デートの翌日、さっそく次のお誘いが来た。

"スカイツリーへ行こう"

まだ当時はできて間もない話題のスポット。

新しいもの好きな私は、わくわくした。

彼自身に魅力を感じることはなかったが、行きたい場所であったため、ふたつ返事で承諾した。

いざ、スカイツリーへ。

予約もしないで行った私たち。

長蛇の列で、数

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初めて彼氏ができた話①

初めて彼氏ができた話①

22年間、彼氏がいなかった。

それと同時に処女も守り続けてきた。

(正確には、守備するまでもなく、攻撃する者が現れなかった…不戦勝である)

男性に興味がなかったわけではない。

あるときは同じ部活の同級生に恋焦がれ、またあるときはバイト先のイケメンに惹かれ、またあるときは街コンへ繰り出し…

いつも私が好きになった男性が振り向いてくれることはなかった。

告白することもなければ、告白されるこ

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