マガジンのカバー画像

社会

579
運営しているクリエイター

2023年8月の記事一覧

思い出はこころの中にあればいい

思い出はこころの中にあればいい

レコードをどうしようかなあ・・と最近よく思う。

実家に帰ると、かつて集めていたレコードが200枚くらいある。
以前はもっとあったんだけど、半分ほどは、数年前にまとめて中古レコード屋さんに引き取ってもらった。

その中には「中学時代に初めて買ったアルバム」なども含まれていた。手放すのを迷ったが、あのとき思い切って処分しておいてよかったと思う。思い出は、記憶の中にあるだけで十分だ。

残った200枚

もっとみる
たまに「心を閉じたい」日がある

たまに「心を閉じたい」日がある

閉じこもりたい

このところ、ふと

と思うことがある。念のため言っておくけど「引きこもりたい」ではなくて、「閉じこもりたい」である。

「引きこもりたい時の心理&特徴」という記事によれば、引きこもりたい人は、人間関係に疲れているのだそうだが、ぼくは人間関係に疲れていないので関係ない。

そもそも今の生活自体が引きこもりに近いので、改めて引きこもりたいなどと思わないのだ。

「閉じこもり」とは

もっとみる
「信じてほしい」きもちはわかる

「信じてほしい」きもちはわかる

心霊スポットにいくとヤンキーが多いそうだ。Yahoo!知恵袋に次のような質問があった。

いろんな人が答えを入れているけど、しっくりこない。「負の存在だから引き合うのだ」と答えていた人がいるけど、ヤンキーは負の存在ではない。

負の存在と呼べるのは、反社会的勢力や犯罪グループだろう。ヤンキーは正の存在でも負の存在でもなく、どっちつかずの宙ぶらりんの若者にすぎない。

暴走族やヤンキーが心霊スポット

もっとみる
いてもいなくてもどっちでもいいじゃないですか

いてもいなくてもどっちでもいいじゃないですか

ぼく自身は、心霊現象などは、まあ好きな方だろう。

でも、最近これではマズいというか、ぼく自身の心霊に対するスタンスを変えたほうがいいと反省させられるような記事を読んだ。事故物件に関するものだ。

事故物件を借りた人の体験談が3例載っているが、共通するのが、

というものである。相場より安く借りられてよかった、と3人とも語っているのだが、友人が遊びに来てくれなくなったり、親が訪ねてきて塩をまかれた

もっとみる
楽しみを減らさないように

楽しみを減らさないように

履歴書に「趣味」という欄があるでしょう。

たとえばあそこに「映画鑑賞」と書くことはできるけど「映画批評」と書くのはおかしい。同じく「音楽鑑賞」と書くことはできるが、「音楽批評」と書くのはおかしい。

このちがいがなんなのか、ということをここしばらく考えていたのだが、答えはたぶんこういうことだと思う。

つまり、ある行為が趣味と呼べるかどうかは、「社会性」が1つのキーワードになるのだと思える。

もっとみる
だが、選挙っておもしろい

だが、選挙っておもしろい

スポーツには、「地面の上でやる競技」、「水の中でやる競技」、「氷の上でやる競技」などがある。

水の中には水の中の理屈があり、氷の上には氷の上の理屈があるので、地面の上でやるようにはやれない。

ぼくは20年くらい水泳に凝っていた時期があるのだが、おもしろくなってきたのは、水の理屈に逆らわないようになってからである。

などと言うのは机上の空論だ。

正論をおしつけても水は動いてくれないが、妥当な

もっとみる
ツラさの総量は同じか

ツラさの総量は同じか

2012年

世の中にはラクに生きている人と苦労して生きている人がいるように、一般には思われているだろう。

でも、意外とそんなことはないんじゃないだろうかと10年くらい前から思うようになった。みなツラさの総量はおおむね同じなのではないだろうかと。

きっかけになったのは肉親の死であり、11年前だから44歳のときだ。

人生も半ばを過ぎて、ぼくは(今思えば生意気なことだが)たいていのツラいことは経

もっとみる
定食屋はなぜ飽きられないのか?

定食屋はなぜ飽きられないのか?

定食屋の話

昨日紹介した映画『精神』には続編があり、『精神0』(2020)という。当然ながらすごくいい作品なんだけど、今日はその紹介ではなくて、映画の中に出てくる定食屋の話をしたい。

診療所「こらーる岡山」の近所に定食屋があって、映画の中にちょくちょく出てくるのだ。

その定食屋は、精神病患者の社会復帰を支援してくれているところらしくて、つまり、おいしいことはおいしいのだろうが、福祉の延長っぽ

もっとみる
自慢できる人生とは ―『精神』(2008)―

自慢できる人生とは ―『精神』(2008)―

最近、ネットを見ていて、若い人の言動にある種の傾向を感じることがある。それは

にかなりこだわっているように感じられることだ。逆に言えば、

みたいな感覚の人が多いということでもある。ばくぜんとした印象にすぎないけど、そういう風潮があるように感じる。ただし

など、考え始めるとよくわからないし、まちがっているかもしれないけど、まあ、そんな風に思えるというだけのことです。

イケてる人生

そのうえ

もっとみる
映画はなぜ2時間なのか?

映画はなぜ2時間なのか?

今日は「映画はなぜ2時間なのか?」ということをボツボツかんがえてみた。映画は、短くて80~90分で、長くても3時間足らずのものが多い。なぜなのだろうか。

ネットを検索してみると、理由はだいたい2つに分かれている。

・1つはあまり長いと観客の集中力が切れるのでそのくらいに落ち着いたという説。

・もう1つは、3時間を越えると上映回数が減って客の回転が落ちるという映画館の都合だ。

たぶんどっちも

もっとみる
スリもパチンコもなんでも同じ

スリもパチンコもなんでも同じ

この動画は、ロベール・ブレッソンの『スリ』(1958)の1シーンである。

女性がハンドバッグをわきに抱える瞬間に新聞紙とすり替えている。あざかな手口だ。

ただし、この手口はプロのマジシャンから演技指導を受けたのだそうで、現実のスリは、ここまであざやかではないだろう。

映画は「見せてナンボ」の世界なので、できるだけあざやかに見せなければならない。しかし現実のスリは見られたら終わりである。

もっとみる
親しい人に対して感情労働はしない

親しい人に対して感情労働はしない

ぼくにとっての「ほんとうに親しい人」というのがどういう人なのかを考えてみたんだけど、それは

だとわかったので書いてみたい。

具体例

たとえばいまからだれかと一緒にラーメン屋に行くとしよう。しかし、その日、ぼくはあまり体調が良くなかったとする。

その場合に、ラーメン屋にむかいつつ

と軽く言える相手が、ぼくにとっての「親しい人」だ。

調子が悪いのにいいふりをすると疲れるので、そういうことは

もっとみる
捨てたものがどこへ行くのか

捨てたものがどこへ行くのか

アクション映画などで、威嚇射撃をするシーンがよくあるでしょう。

相手を狙って撃つ代わりに、空へ向けて一発撃ってその場の空気をかえてしまうアレである。この行為について前々から気になっていることがあり、それは

ということだ。

計算してみた

空へ向けて撃ったとしても、そのまま大気圏を突破して月まで飛んでいくわけじゃないだろう。その弾丸は、何百メートルか、何キロかわからないけど、とにかく空のはるか

もっとみる
あぶない橋

あぶない橋

オカルトや怪談の世界では、ここしばらく「呪物」がトレンドなのだそうだ。

呪物というジャンルは昔からあったけど、脚光を浴びるようになったのはここ数年だと思う。

オカルト界隈にもそのときどきのトレンドというのがあって、呪物が流行る前は事故物件が流行っていたし、それ以前には、都市伝説が流行ったこともあり、サイコホラーがブームだった時期もあった。

そして、いま呪物が来ているらしい。

呪物を定義でき

もっとみる