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多様な人と働く時代の仕事論

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Re: あなたの部下で良かったと思える幸せ

Re: あなたの部下で良かったと思える幸せ

私は2年弱ほどチームを率いる立場だったことがある。メンバーは多いときで5〜6人の小さなチームだ。マネジメント経験なんて後にも先にもそのときだけだ。

幸いメンバーに恵まれたこともあり、私自身大きく成長できた経験だったが、メンバーたちが今でも何かと頼ってくれたり相談してくれるのがとても嬉しい。

そんなメンバーだった1人で今は友人であるKayo Sasakiがラブレターのようなnoteを書いてくれた

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誰も得しない「理系≠女性の分野」という偏見

誰も得しない「理系≠女性の分野」という偏見

数年前から日本でも目にするようになったSTEM人材という言葉。STEMとはScience、Technology、Engineering、Mathematicsの頭文字を合わせたものであり、今やこの分野の学位を持つ人材は引っ張りだこである。たとえばアメリカでは、学生ビザでアメリカの大学で学んだ外国人学生が学位取得後にOPT(Optional Practical Training)と呼ばれるステイタス

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「つながらない休暇」実践のすすめ

「つながらない休暇」実践のすすめ

スマホが登場して以来、オンとオフの区別をつけることが劇的に難しくなった。海外と仕事をしているとなおさらである。

私がサンフランシスコの会社で働いていたときは、チームメンバーが東京オフィスにもいたため、夜に家でSlack返信や電話でメンバーの相談に乗るということはよくあったし、日曜の夕方に東京が月曜の朝を迎えると、何か通知が来ていないかと頻繁にスマホをチェックしていた。また、ソーシャルメディアに関

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多様性観点が足りない表現に感じるモヤモヤ

多様性観点が足りない表現に感じるモヤモヤ

少し前、とある会社のPR動画を見た。そこに登場していたのは見事に男性のみで、「この会社では男性しか評価されず、女性が評価されるには男性の何倍も成果を出すことが求められるんだろうな」という感想を抱いた。おそらく制作側にそのような意図はまったくなかったのだろうとは思う。しかしその観点が欠落しているということ自体に、私はモヤモヤを感じた。

一方、春頃に乗ったデルタ航空国際線の機内ビデオでは、最後に登場

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個人事業のビジョンを考えて会社員時代に思うこと

個人事業のビジョンを考えて会社員時代に思うこと

独立してよく考えるようになったのが、「自分自身のビジョン」、つまり「自分が人生において成し遂げたいこと」だ。会社員だった頃に会社のビジョンやミッションについてCEOと議論することはあったが、独立して「個人事業主」になると、同じように「個人事業」のビジョンやミッションを考えることが必要になってきたのだ。個人事業主というのは会社ではないので、事業のビジョンというのはそのまま自分自身のビジョンとなる。そ

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目的フォーカスを忘れた思考停止の蔓延

目的フォーカスを忘れた思考停止の蔓延

先日、友人であるBさんが「仕事内容に関して異議を唱えたら、その仕事をやりたくないと解釈された」と憤っていた。彼女はアサインされた仕事の内容に納得ができず、そもそもの内容自体を見直すべきなのではないかと上長に対して異議を唱えていたという。そうするとある日上長から、「Bさんの仕事はこれだけに減ったよ、よかったね!」と言われたというのだ。彼女は唖然とし、もはや話が通じないことを悟ったという。そして「いい

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仕事での対立を個人的関係にまで持ち込むな

仕事での対立を個人的関係にまで持ち込むな

私は意見を率直に表明する方だ。特にビジネスにおいてはそのほうがよいと思っている。異なる意見の場合は尚更だ。全員が同じ意見などありえないし、異なる視点があるからこそアイデアや方向性はブラッシュアップされる。なにより、私は自分が納得できるかたちでないと物事を前に進められないし、チームメンバーをモチベートすることもできない。よりよいアイデアや方向性を生むためにも、決まったことを効率よく推進していくために

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