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■うつ病

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うつ病闘病経験に基づいた記事をまとめています。
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この春新生活を迎える女性たちへ~生理痛が辛ければ産婦人科に行こう

この春新生活を迎える女性たちへ~生理痛が辛ければ産婦人科に行こう

2024年の春。

それぞれの場所で、自分なりの方法で新生活を始める方々、おめでとうございます!

期待も不安も、どちらもたくさんあると思いますが、どうぞ無理なく、自分のペースで歩んでいってください。

わたしも今から十年ほど前に新生活…就職して、仕事を始めました。

色々あって辞めてしまいましたが、あのときの新鮮な気持ちを、今でも忘れることはできません。

一つだけ、後悔していることがあります。

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水面下で

水面下で

2024年になって早くも半月が経つ。

日記にも書いてきた通り、先週は怒涛の一週間だった。

夜中に子供が何度も嘔吐して救急外来へ。便秘が原因と思われたが、翌日には下痢をして小児科へ連れていった。

その夜、今度は夫が激しい腹痛と嘔吐、悪寒に見舞われ、数日間身動きがとれなくなった。

二人とも胃腸炎との診断で、夫のほうはウイルス性の可能性があると告げられたようだ。

二人暮らしだった頃なら、ただ夫

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東京に8年間暮らしてよかったこと、課題だったこと

東京に8年間暮らしてよかったこと、課題だったこと

3年ほど前まで東京に暮らしていた。家族が転職して地方移住した今も東京は好きだし時々懐かしくなるけれど、東京にいたころより充実している部分もあるので、今のところ帰りたくなってはいない。

この記事では、就職をきっかけに東京で8年間暮らしたわたしが、東京暮らしのよかったことと課題だったことを整理してみたものである。



東京暮らしのよかったこと

「最先端」の近くで暮らせているという幸福感それほ

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ずっと飲み会が苦手だった

ずっと飲み会が苦手だった

以前もここで少し書いたような気がする。

何年か前まで飲み会がとても苦手だった。

両親はお酒を飲めるが、量は飲まない。二人とも会社の飲み会となると憂鬱そうな顔をしていたのをよく覚えている。特に母からは「家の外でやたらとお酒なんか飲むもんじゃない」と言い聞かせられていたこともあり、学生時代は飲酒に対する嫌悪感があった。片道二時間近くかけて東京へ通学していた娘を危険な目にあわせたくないという思いあっ

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過去の植木、未来の植木

過去の植木、未来の植木

移住、移住、移住ってよく言ってるけど、今のあなたのアイデンティティー、そこにしかないわけ?移住してたって、そのことを強調しないで、もう次のステージに行ってる人、たくさんいるでしょ?

…という声が、つい最近、自分のなかで聞こえた。

冒頭の言葉で怖がらせてしまった人がいたら、申し訳ない。これは完全にわたしからわたし自身へ向けた内なる声であることをまずお断りしておく。

実家で暮らしていた頃(子供の

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三田三郎歌集『鬼と踊る』によせて

三田三郎歌集『鬼と踊る』によせて

敬称略にて失礼します。



だめな大人。カッコ悪い大人。

酒を飲み、飲み過ぎて嘔吐する。会社は恐らくブラック企業で、理不尽な扱いを受ける。そしてまた酒を飲む…三田三郎の歌集『鬼と踊る』を通読して立ち現れるのはそんな大人だ。酒を飲むからだめになるのか、それともだめだから酒を飲むのかは、分からない。でも、この世の中が灰色なのは確実。だとしても生きてゆく、例えどんなにカッコ悪くても。だめなのもカッ

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どちらも自分

どちらも自分

わたしは20代のころからPMSの傾向にある。



日本産科婦人科学会のホームページによれば、PMSとは「月経前症候群」(premenstrual syndrome : PMS)のことで、月経前の女性ホルモン量の変動の影響により「月経前、3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するもの」のことを言う。



症状は多岐にわたっており、以下に引用する症状にはわ

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姿見の前で

姿見の前で

昨年出産した。

いわゆる高齢出産というやつだった。

出産ではいろいろなことがあったのもあり、この出産が最後になる可能性は非常に高い。



SNSを見ていると時々こんなつぶやきに出会う。



こんなご時世に子供を産もうなんて思えない。

●の子を産んだら、いつか●害者になってしまうかもしれない。

だから子供を産むなんて正気の沙汰じゃない。

子供を産むなんて愚かなこと。



かつて

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器の準備はできている

器の準備はできている

フィーリングの合わない場所に入ってしまうことがたまにある。

事前情報がない訳ではなく、かといって「怒鳴られる」とか「作法についてうるさく言われる」とかのレベルで「ちょっとヤバそう」な情報がある訳でもなく、口コミだけで避けるのはなんとなくイヤだから、ちゃんと自分の目で確かめようと思い切って飛び込んでみる。

そしたら案の定、というやつ。

あ、ここ、合わないなあ、というのは、割と入ってすぐに分か

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大学職員を辞めて二年~地方で大学職員を目指すということ

大学職員を辞めて二年~地方で大学職員を目指すということ

大学職員を辞めた理由についてのエントリーをアップしてから二年が経ちました。

今年の秋が来ればもう三年…光陰矢の如しとはよく言ったものですね。

これらの記事には引き続き関心を持ってくださる方が多く、今も就職活動シーズンとなればちょこちょこ購入頂いているようで嬉しいです。

大学職員を辞めて一年後に書いた記事はこちら。

では二年後の今、どうしているのか…?

答えは、引き続き「地方都市の無職」で

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うつ病休職3ヶ月目で1ヶ月間転職活動してみた話

うつ病休職3ヶ月目で1ヶ月間転職活動してみた話

うつ病休職3ヶ月目で1ヶ月間転職活動をしていました。転職活動に踏み切ったのは

・休職中の会社の環境が悪く、戻りたくないという気持ちが高まったから。
・転職の情報収集が気分転換になったから。

このような理由からでした。

習い事の回数も減らすなどして挑んだ転職活動でしたが、結果的に体調を崩してしまい、心療内科のドクターからも「もっと休むように」とお咎めを受けて反省し、今は再び休養につとめていると

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母子手帳には花が咲く

母子手帳には花が咲く

「看護師さんだって忙しいんだから、寝てばかりいないで動かないと」

産褥入院中、出産後3日目の午前中のことだっただろうか。

病室に様子を見に来た主治医からこんな言葉を掛けられた。

主治医の表現は適切で、私はちょうど、電動リクライニング式のベッドに横たわったまま、ナースコールで呼んだ看護師に、重くて一人では動かせなかった入院用荷物のトランクの中身を確認してもらっているところだった。

確かにこの

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かつての私は今の私を恨み続けている

かつての私は今の私を恨み続けている

私の人生は誰かの自己実現のための踏み台にされて終わるのか……と、まだ二十代だったにも関わらず、半ば陶酔にも似た諦めにとらわれるようになったのは、今から七~八年くらい前のことだったように思う。

結婚。妊娠。出産。育児。

女性の多い前職で、しかし決してロールモデルが多いとは言えない中、女性の先輩たちがそうした人生のステップを重ね、自己実現してゆく姿を何度か支え、そばで見てきた。

当時私はまだ学生

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仕事での理不尽を人事部に訴え出た後に忘れちゃいけないことについてのお話

仕事での理不尽を人事部に訴え出た後に忘れちゃいけないことについてのお話

私ね、正直、同期と飲んで愚痴れば仕事の理不尽なんて耐えられると思ってました。

仕事で辛いことがあって、どう考えても理不尽で、だけどもう社会人だしお金貰ってるんだからこれ位のこと耐えられなきゃやっていけないから、同期と仕事の後お酒をのみに行って、こんなことがあったんだ、酷いね辛いね、私もこんな酷いことされてるんだよ、嫌だよね、でも仕方ないよね、皆で頑張ろ…

仕事をしていた頃こんな一幕がありました

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