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あなたが死んでしまうのはいつも夢だから大丈夫
志村けんが新型コロナウイルス感染症で死んでしまった。
子どもの頃、テレビがブラウン管のものだったころ、毎週加藤茶と志村けんの番組を観ていた。
幼い頃の楽しさ・喜びってものは純度がとても高くて大人になった今でも忘れられずにいる。普段意識はしないけど頭から染み付いて離れない、自分の一部を構成する要素としてとても大きいものとして在る。
感染の一報をメディアで知ったときには、元気で戻ってきますようにと
さみしくなったら、またあおうね
忘れられないひとがいる。
病院で働いていたとき、統合失調症の男性が定期的に点滴を受けに来ていた。
その目的は点滴ではなく社会参加だったのだと、いま気付く。
彼には仕事もなかったし、所属する居場所もなかったように思う。
だからこそ来ればひとと話せる病院を、点滴をする機会を大切にしていたように思う。
年齢は50歳目前。
けれどいつも子どものような表情をしていた。
病院では感情の起伏が激しくなること