仕事をやめた

6年弱続けてきた仕事を辞めた。
理由は何故わたしが真摯に仕事をしているということを受け入れてもらえないのか、認めてもらえないのかということを何度確認して説明されても理解出来なかったからだ。

只管に頑張ってきた自負がある。
本来なら自分の仕事の範疇でないことも積極的にやってきた。
たくさんの方からの信頼を得られた実感もあった。
楽しく働けていた。
自分らしさを活かせる仕事だと思っていた、幸せな時間だと感じていた。

いつからか、違和感を覚えるようになった。
さまざまな事情で少しの間仕事をまとまって休み、復帰してからだと思う。
わたしが働いていたところだったかなここは、と感じることが多々あるようになった。
どうしてこんなに機械的に対応するようになってしまったのか、ものでなく、人と向き合う仕事な筈なのに。とたびたび思い、どうにか職員間で話し合いが出来ないものかとアプローチもした。

でもこの変化は故意であるということに何となく気付き始めていた。
わたしのような仕事の仕方をする人間は要らないと思われていること、仕事を仕組みだけで完結させたい、個人スキルによらない業務実施体制を作り上げたいという思惑があることをひしひしと感じていた。
辞めたいな、辞めようかなと思うことが増えた。
そしてこの頃から上司から、わたしに非があるかのような注意が頻繁に行われるようになった。

わたしにはどうして注意をされるのかがわからない。
注意に対して、わたしに問題があるとすればと憶測で話をすればそれは確定事項となり、わたし自らが認めた非によって業務を円滑に行えていないという烙印が押される。
その烙印によって、今後は契約をしない可能性が高いという脅しを受けた。

業務怠慢だから、改善しろと言われる。
何を改善すればいいのか分からない。
ただただ一生懸命仕事をしても、求められている業務をあなただけ出来ていないと責められる。
無職になってしまう恐怖だけが残る。
仕事をしていると言っても、認めてもらえない。
わたしはどうすればいいのか、わからなくなっていた。

こんな恐ろしいことか続くことに耐えられなかったわたしは、自分から一生懸命続けてきた、大好きだった仕事を続けられない状況に持ち込んで自主退職した。
上司は、一度も退職勧奨となる発言はしてない、と一点張りだった。
録音しておけばよかった。

そうしていま、無職になった。
大好きだった人たちにお別れも言えず、嘘の退職理由を言いふらされ、わたしの立場はなくなり、お金もなくなる。

これだから、嫌いだ、みんな、人間も、宗教じみた会社も。

頓服を飲み、ぐっと堪え、またエネルギーが貯まるまで大人しく、死なずにいること。
また新しく頑張れるだろうか。
苦しい、辛い。
本当なら、逃げたい。

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