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呉座勇一さんとの新刊の「おわりに」を公開します。
5月27日をめどに、呉座勇一さんとの新刊『教養としての文明論』が書店に並びます。Amazonでも予約の受付が始まりました!
タイトルの通り、ずばりコンセプトは「文明論の復権」。
中世史家と、(元)近現代史家の2人による対談形式で、以下の5冊の「文明史の名著」を読み解きながら、現代世界の課題を考えています。
なぜ、近日はむしろ「悪口」のようになってしまっている、文明論というジャンルに再度取り組む
尾久守侑さんと書店イベント(6/6)やります。
今月下旬に『倫理的なサイコパス ある精神科医の思索』を刊行される尾久守侑(読みは「おぎゅう・かみゆ」。詩人としても知られる)さんと、来月に書店イベントやります。
6/6(木)19:00~、代官山の蔦屋書店にて。現地での観覧のほかに、Zoom視聴のチケットもあるので、遠隔地の方もご参加いただけます。詳しい情報はこちらをご覧ください。
尾久さんとは面識がなく、当日が初対面になります。また『倫理的な
橋迫瑞穂氏による障害者差別について、所属機関に告発します
4月24日、および25日と連続して、私に対する差別発言を謝罪するよう求めてきた橋迫瑞穂氏から、27日の朝にTwitter上で回答があった。
上記2つのリンク先を読んでいただければ明らかだが、私は当初から連休が明ける5月7日まで待つと明言しており、回答を急かしたり煽ったりすることは一切していない。特に後者の記事では「学問の本義である熟慮と黙考の上で」、答えてほしいとさえ述べている。
彼女が謝罪を
『Wedge』5月号の平成特集に寄稿しました。
誹謗中傷への対応のため、ご報告が遅れましたが、近日よくお世話になる『Wedge』の5月号(今月20日刊)に寄稿しております。
同誌はそもそも、元号が「平成」になって最初の年度初めだった1989年4月の創刊なので、今月で35周年。それを記念した「平成」特集が、来月出る号との2号連続の予定となっています。
上・下合わせると相当コンパクトに「私たちの同時代史」が学べる資料集になるはずです。書店で購入
橋迫瑞穂氏が行う「虚言の流布と名誉毀損」に抗議する
4月17日に「北村紗衣・山内雁琳」訴訟の地裁判決が出た際、便乗して私を中傷する学者が出現したので、22日に前回の記事を書いた。文中にも記したとおり、うち1名は度重なる差別発言を繰り返している嶋理人(日本史学・熊本学園大学講師)である。
もう1名は、たまたまツイートを入手したものの、本人がその後消したように思われたので、文面のみ引用して実名は記さずにおいた。しかし翌23日、当該の人物から更なる「再
なぜ人文学者は、遠からずChatGPTに置き換わるのか
これまでもお世話になってきた『表現者クライテリオン』誌(隔月刊)で、連載「在野の「知」を歩く」を始めることになりました。今月刊の5月号での第1回ゲストは、批評家の綿野恵太さん。以前ご案内した2月の対談イベントを基にしつつ、大幅に増補した内容になっています。
「在官」すなわち大学のアカデミズムと、一般の読者の印象・感想とのあいだを繋いできた「批評」とはなんだったのか? それは今も機能しているのか?
大東亜戦争とコロナワクチン: 歴史学者たちの「責任」
今週発売の『文藝春秋』5月号も、表紙に刷られる目玉記事3選の1つが「コロナワクチン後遺症 疑問に答える」。この問題は当面、収まりそうにないし、またうやむやにしてはならない。
及ばずながら前回のnote では、日本で接種が始まった2021年以降、僕がコロナワクチンについてどう発言してきたかの一覧を掲載した。こうした試みがもっと広く――特に、僕よりはるかに有名で権威があり、社会的な影響力の大きかった
2021年以来、僕はコロナワクチンについて何を語ってきたか
4年前の今日、つまり2020年の4月7日に、日本で初めて感染症の流行に対する「緊急事態宣言」が出た。もちろん新型コロナウィルスをめぐるもので、当時の首相は安倍晋三氏(故人)。最初は7つの都府県に限られていたが、同月16日に全国に拡大され、翌月まで続いた。
おそらくこのとき、僕たちの社会は決定的に壊れた。今日に至るまで元の場所に戻れず、もがいているのが現状だと思う。
同時期に世界の諸国が行ったロ
なぜ現代人は、こんな未来が「来る来る詐欺」にここまで弱いのか
本日(4月4日)のNewsPicksに、「未来を考えるには『小説』が必要だ」としてインタビューが載っています(有料)。タイトルだけだとなんの記事かわからないかもですが、どうしてみんな「20XX年問題」みたいな話がここまで好きなの? を考える内容です。
有料記事の中身をそのままは書けないので、無料の動画を挙げると、コロナの渦中だった2020年に小林秀雄賞をいただいた際のスピーチでも、ミヒャエル・エ
資料室: 1977年春、戦争はまだ海の向こうで始まるものだった。
次の仕事のために村上龍さんの『海の向こうで戦争が始まる』を読もうとしたら、どうも文庫が品切れみたいで驚いた。僕でも名前を知ってるくらいだから代表作の一つと思うけど、もう半世紀近く経つのだからしかたないのかもしれない。
『戦争が始まる』は村上龍の第二作で、まず『群像』の1977年5月号に載り、翌月に単行本になった。はっきり言ってストーリーはまったくなく、ビーチ(国も不明だが海外と思われる)でドラッ
資料室: 1978年のアカデミー賞授賞式(多様性とポリコレの前、いかに世界は真剣だったか)
近年トラブル続きの米国のアカデミー賞が、今年も情けない次第になったことはよく知られている。3月10日の授賞式では、助演男優賞と主演女優賞の受賞者(ロバート・ダウニー・Jr とエマ・ストーン)が「アジア系のプレゼンターを無視した」として批判を浴びた。
皮肉なのは運営側の、ダイバーシティの象徴として「多様な人種からなる5名のプレゼンターが候補者を紹介し、オスカー像を授与する」という演出が仇になったこ