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果たし得ていない約束〈前半〉(恐るべき戦後民主主義)~私の中に三島由紀夫が遺したもの~
『果たし得ていない約束ー私の中の25年』は、昭和四十五年(1970年)七月七日、産経新聞夕刊に掲載された三島由紀夫氏の評論随筆である。
同年(1970年)十一月二十五日、三島由紀夫氏は、憲法改正のため自衛隊の決起を呼びかけた後に割腹自殺をしました。
『果たし得ていない約束ー私の中の25年』は、三島氏の実質的な遺書、決別状の意味合いがある文章と位置付けることができるのでしょう。
私なりに三島氏
【#2000字のドラマ】守るべき時
「鈴木君。何時だと思っているのですか。」
教壇で私は、チョークを片手に話した。
誠は、何も答えず、俯き加減に教室の机に向かう。
同級生達は、誠に注目している。
誠は自分の席に着くと、鞄から教科書やノートを机の上に出した。
私はネクタイを右手で整えながら誠の机の横に歩み寄った。
「どうして遅刻した?」
誠は、チラッと私の顔を睨むかのように見たが、すぐ視線は黒板に向けた。
「遅刻は信用を
時人を待たず、時人を来たる(仮、推敲前)前編
令和3年3月、北海道旭川市の公園で凍った状態で14歳の少女が発見された。
イジメという名に置き換えられた犯罪行為により一人の少女の命が奪われた。
加害少年らの卑劣で残虐な行為。
学校関係者の狂った発言。
司法行政の事なかれ主義の隠蔽。
反吐が出そうだ。
それは、単にその卑劣で残虐な行為や責任逃れをしようとする卑怯で醜悪な行為に対してだけでは無い。
私を含めて、全ての人が残虐な心