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熊の優太

                 

 森に優太という熊が住んでいました。
 優太はとても素直な子熊です。
 優太が物心がついた時には母さん熊はいませんでした。
 優太はまだ子供でしたが同い年の熊に比べて体は一回りも二回りも大きく、力もありました。
 それは父さん熊の教えに従い、その通りに獲物を探しましたから、いつも満腹でしたので、自然と体が大きくなり、力も付いたのです。
 優太は父さん熊を誇りに思い、
「父さんの教えは必ず守る。」
と、優太はいつも心に言い聞かせていました。



 ある日、優太が森を歩いていると地面に潰された鳥の巣と卵を見つけました。
 卵は食べた様子がありません。
 首をかしげながら優太は歩き出すと、また潰された巣と卵を見つけました。
 この卵もただ潰されただけでした。
 優太は顔を上げると、その先にも潰された巣と卵が地面にありました。
「どうしてこんなことをするのだろう。」
 優太は、潰された巣と卵のあとを追い、歩き出しました。



 ガサガサッ
 しばらく優太が歩いていると林の向こうから物音が聞こえてきました。
 優太は木の影から音の先をうかがいました。
 そこには一匹の猿がいました。
 それは、猿の圭介でした。
 圭介は見た事が無い変わった長い棒を持ってました。
 圭介はその長い棒を大木の枝に向けて突き上げてました。
 ガサガサッ
 ゴソッ
 大木の枝から何やら地面に落ちました。
 それは、鳥の巣と卵でした。
 圭介は鳥の巣と卵を見つめながら満足そうな笑みを浮かべていました。
 「何しているの」
 優太は木の影から出て声をかけました。
 「やあ、優太。
  俺は、カラスを退治していたんだ」
 「どうして、カラスを退治しているの」
 圭介は地面に落ちた巣と卵を長い棒で突きながら話しを続けました。
 「カラスはカアカアといつも鳴いている。
  朝から晩までカアカア。
  馬鹿にしてカアカア。
  昼寝も出来やしない。
  それに、空から糞を降らせやがる。
  この間、俺が大あくびしたら口を狙って糞を落としやがった。
  だから、退治しようと思ったのさ」
 圭介は地面に落ちた卵を踏みつけました。
 優太は気分が悪くなりました。
 「あっ、見つけた」
 圭介は、少し離れたところの木の下に駆け寄り、その木の枝にあるカラスの巣に棒を向けました。
 「食べもしないのに巣や卵を潰すのを止めろ」
 優太は、圭介が持っていた棒を取り上げました。
 「あ、大事な棒を返せ」
 圭介は、棒めがけて飛びついてきました。
 優太は左前足で飛びついてきた圭介を払いのけました。
 優太は力を加減したのですが、圭介は飛ばされて尻もちをつきました。
 圭介は立ち上がり、お尻をさすりながら言いました。
 「本当に大事な棒なんだ。お願いだ。棒を返してくれ」
 ガオー
 優太は、2本足で立ち上がり吠えると、圭介はびっくりして後ずさりし、逃げて行ってしまいました。


               


 「この棒、どうしようか。」
 優太は圭介から奪い取った棒を咥えながら歩いていると、父さん熊と猿の長老達が何やら話しているのが見えてきました。
 優太が近づいて行くと父さん熊が優太の方へ振り返りました。
 優太は父さん熊の顔を見た瞬間、怒っているのが分かりました。
 父さん熊は素早い動きで優太から棒を取ると、優太の顔を平手打ちしました。
 優太はその痛みから倒れながら頭の中が真っ白になりました。
 父さん熊は猿の長老に棒を渡しました。
 猿の長老は言いました。
 「おお、大切な棒が戻ってきた。
  大切な棒が無事に戻ってきたし、親が叱ってくれたから、今回だけは許  
 してやろう。
  もう二度と我が猿一族の代々伝わるこの棒に触れないで欲しい。
  息子さんの優太が神聖な場所からこの棒を持ち出しことに圭介が気付
 き、追いかけて奪い返そうとした圭介のお尻を叩いて追い払った。
  そうだったな、圭介。」
 長老の後ろから圭介があらわれ、長老の横にうつむきながら立ちました。
 長老は圭介を後を向かせながら言いました。
 「ほれ見ろ。圭介のお尻がこんなに赤くなっている。」
 優太は、猿の尻は最初から赤いのに、と思いました。
 父さん熊は優太を睨みつけながら言いました。
 「他人の物を盗まない。
  獲物を捕る以外、暴力を振るわない。
  この教えを忘れたのか、優太」
 「でも、」
 優太が言いかけた時、父熊は優太を平手打ちしました。
 優太はまた、一瞬頭が真っ白になりました。
 「いい訳は絶対にしない。
  嘘は絶対につかない。
  この教えも忘れたのか。」
 優太には謝るしか選択する事が出来ません。
 優太は泣きながら言いました。
 「ごめんなさい。」
 父熊は少し穏やかな目をして言いました。
 「お前は賢い子だ。
  私もくどくどと説教はしない。
  教えに逆らうようなことはもう二度としないこと。」
 父熊はそう言ってその場を離れていきました。
 猿の圭介や長老達も棒を大切に持ちながらその場から立ち去りました。
 優太はその場でずっと泣いていました。



 それからしばらく経ったある日、優太が森を歩いていると圭介が目の前に飛び出てきました。
 「やあ、優太。ごきげんよう。元気かい。」
 優太は無視して行こうとしました。
 「優太。この前のこと、本当に悪かった。あやまるよ。」
 「もういいから、かまわないでくれよ。」
 優太は無視しました。
 「ねぇ、ところで美味しいものがある所、教えてくれよ。
  腹ペコで死にそうなんだ」
 優太は、本当に死にそうならこんなに喋らないだろうと思いました。
 「うるさいなあ。」
 優太は構わず歩き出しました。
 圭介は
 「美味しいものがある所、教えてくれよ」
 と繰り返し言いながらついて優太について行きました。
 しばらくすると急に圭介は言いました。
 「じゃあ、優太は美味しいものがある所を知っているの。
  知らないの。
  どっちなの。」
 優太は知っていると答えれば圭介が場所を教えてといつまでも言い続けてくると思いました。
 それで
 「知らないよ」
と答えました。
 すると圭介は、大きな声で言いました。
 「あっ、今嘘言った。
  本当は知っているのに知らないと言った。
  嘘つき。嘘つき。
  優太の父さんに言っちゃおう。
  教えを破ったと言っちゃおう。」
 優太は慌てました。
 父さんに知れたら叱られると思いました。
 「父さんには言わないでくれよ。」
 優太は圭介にそうお願いしました。
 「分かった。
  そのかわりに秘密の場所、案内してもらいますよ。」
 優太は、仕方が無く案内することとなりました。



 優太は森の外れにある山崖の麓に圭介を連れてきました。
 「ここか。高いなあ」
 その崖は高く直角で身軽な猿でも登れません。
 「圭介。こっちだ。」
 圭介がその崖を見上げていると優太は崖下にうっそうと生い茂っている雑木の中に入って行きました。
 圭介は優太の後を恐る恐るついて行きました。
 雑木を抜けるとそこはトンネルになっていました。
 しばらく暗闇を手探りで歩いていると、先に丸い光が見えてきました。
 丸い光を抜けると、そこには四方が急な崖に囲まれた池がありました。
 「ここだよ。」
 優太は圭介に話しました。
 優太が圭介にこの場所を案内する事を決心したのは理由がありました。
 圭介は、ごつごつとした石の上を歩いて池のほとりに行き、池をのぞき込みました。
 池の中にはマスが今にもつかめるほどたくさん泳いでいました。
 圭介は水面近くのマスを取ろうと手を伸ばすが捕まりません。
 何度も手を伸ばすのですがマスに触れることが精一杯。
 「ええい」
 バシャン
 圭介は、池の中のマスに狙いを定めて飛び込みました。
 しかし、マスを捕まえることは出来ません。
 優太はゆっくりと水面に近づき、右手を素早くすくいました。
その手にはマスがつかまれており、目を丸くする圭介の顔を見ながらマスを半分程食べました。
 優太は圭介にこの場所を教えたのは、猿は魚を取ることが出来ないことを知っていたからです。
 その場所は池以外、石や岩に覆われて食べ物となる草や実は全くありません。
 「その魚、分けてくれよ。」
 圭介はよだれをふきながら優太に言いました。
 「お前達猿は魚を食べないはずだ。
  猿は足が付いているものや草、実は何でも食べるが魚は食べないと父さ       
  んに教えてもらった。」
 優太がそう言うと、猿は力無く答えた。
 「俺達は川や池で魚を捕るのが苦手なんだ。
  食べないでは無くて、食べれないんだ。
  俺はお前の食べのこした魚を食べた時、こんな美味しいものはないと分
  かったんだ。
  たのむ。その魚をくれないか。」
 優太は、圭介に食べかけの魚をあげると
 「う、美味い。美味い」
と言って全部食べてしまいました。
 「もう一匹捕ってくれないか」
 優太は右手を素早くすくいあげ、先程より少し小振りのマスを捕り、圭太に渡しました。
 「本当に美味いなあ。今まで食べてきたもののなかで一番美味い。」
 圭介はマス一匹食べていまいました。
 圭介はふくれたお腹をさすりながら言いました。
 「もう一匹。」
 優太は圭太を睨みつけながら言いました。
 「もう一匹捕ってやる。
  そのかわり二度とお前とは一緒にここに来ない。
  二度とお前のために魚を取らない。
  これは約束だ。」
 優太は大きなマスを圭介の顔の前に付きつけた。
 「約束は守ってもらう。破ったらただではおかぬ。約束できるか。」
 「出来る。出来る。」
 圭介はそう言って優太が持っているマスを奪うように取り、美味しそうに食べ始めた。
 しかし、5口か6口ぐらいほおばると
 「もういい。食べきれない。腹いっぱいだ。」
 と言って、マスを地面に投げ落としました。
 ああ、なんてことをするんだ。粗末に扱って。
 優太はそう思いながら、そのマスを拾いあげ、口に運びました。

 優太は、圭介に秘密の場所を教えたあの日以来、その場所に近づかなくなりました。
 それは、圭介にばったり会って嫌な思いをしたくなかったからでした。
 その日からしばらく経ったある日、優太が昼寝をしていると父熊が血相をかえて帰ってきました。
 「やられた。
  隣山の熊がこの森に入り込んできた。
  秘密の場所は、奴らに乗っ取られた。」
 優太は一遍に目が覚めました。
 「なんでも、ちょっと前から秘密の場所には猿達も一緒に住んでいると聞  
  いた。
  隣山の熊は何でも襲う恐ろしい存在だ。
  おかしい話だ。
  どうして猿達と。
  そんなことはどうでもいい。
  うかうかしていられない。」
 優太は、はっとしました。
 そして心の中で思いました。
 「僕が圭介に秘密の場所を教えたからに違いない。
  しかし何故、隣山の熊が秘密の場所に入り込んでいるのだろう。
  僕も一回、隣山の熊を遠くから見た事がある。
  僕や父さんと同じ熊なんだけど、目の周りが黒くぞっとするものがあっ
  た。
  父さんから、同族の熊、それも特に隣山の熊とは絶対に戦うなという教
  えを9番目に教えてもらった。
  父さんは隣山の熊だけは許せない。奴らは悪魔だ。と言っていたな。
  ああ、父さん、秘密の場所はお前が教えたのかと、どうか僕に聞かない
  でください。」
 父さん熊は、
「おい、優太。森を歩くとき十分気を付けろ。
 何とかしなければ。」
と言い残し、怖い顔しながらどこかへ出かけて行きました。
 優太は、父さん熊に聞かれなかったことでほっとしました。


 そのうち優太は秘密の場所が、どうなっているのか気になりだしました。
 しかし、そこには恐ろしい隣山の熊が間違いなくいるのです。
 でも恐ろしい隣山の熊と猿がどうやって仲良く生活しているのか興味があったのです。
 「怖いけど、確かめに行こう」
 優太は秘密の場所へ向かいました。
 隣山の熊と合わないようにびくびくしながら森を歩きました。
 森の山崖の麓に着くまで、いつもより2倍時間がかかりました。
 優太は崖下のうっそうと生い茂っている雑木の中からトンネルに入って行きました。
 いつものように暗闇の先に丸い光が見えてきましたが、ちらちらと大きな黒い影が横切るのも見えました。
 優太は恐る恐るトンネルから外を覗き込むとそこのは、隣山の熊と猿一族がいました。
 「いち、に、さん…」と優太は心の中で、隣山の熊を数えました。
 「九もいる」
 優太が様子をうかがっていると、棒を持った猿の長老が隣山の熊達に話し出しました。
 「私達は、あなた達が捕ったマスの半分を必ず分けるという約束で、この
  池に案内してやった。
  最初はきちんと約束を守ってくれた。
  しかしあなた達は段々と約束を守らなくなった。
  今では、1匹も私達にマスを渡さなくなった。
  今日こうやって一族全員で来たのは、今までの分を全て渡すという話だ
  から来たんだ。
  さあ、約束を果たしてもらおうではないか」
 隣山の熊の1匹が話し出した。
 「確かに、半分渡す約束をした。
  最初にお前らが、マスに一生困らない池があると言って俺達を隣山から
  ここまで呼んだ。
  最初は面白いように取れたが、今じゃ1日で1匹か2匹。
  そう、お前らが俺達を騙したんだ。
  呼びだしたのは他でもない。
  今日から、お前らの体で足りない分を補ってもらう。」
 ガオー
 隣山の熊は世にも恐ろしい叫び声をあげ、鋭い牙を剥き出した。
 棒を持った猿の長老は、後ろに後ずさりした。
 「わっ、分かった。今までの分のマスは忘れてやる」
 隣山の熊は一歩近づいた。
 「よっ、よし。この池もくれてやる。お前ら自由にしろ」
 隣山の熊は、反応せす又一歩近づいた。
 「よっ、よせ」
 猿の長老は、持ったいた棒を隣山の熊に向けた。
 隣山の熊は、猿の長老が持っていた棒をさっと右前足で取り上げ、それを咥えると力を加えた。
 「あっ、止めろ」
 その声をよそに、弓のように曲げて、いとも簡単に折ってしまいました。
 長老は、力が抜けその場で座り込んでしまいました。
 それを見ていた猿達が一斉にギャーと声をあげ、トンネルの入り口に向けて走り出しました。
 一番先頭を走っているのは圭介でした。
 優太は
「あともう少しだ。圭介。走れ。走れ。」
と心の中で叫びました。
 あともう少しで圭介がトンネルの入り口の届くというところで
ズドン
という音とともに優太の視界が急に真っ暗に閉ざされました。
 それは、隣山の熊の1匹が寸前のところで大きな石を持ち上げて入り口を塞いでしまったのでした。
 それでも桃くらいの穴が開いていましたので優太は覗いてみました。
 目の前に倒れこんだ圭介の顔がありました。
 圭介も優太に気が付いた目をしてました。
 悲しげな顔でした。
 ギャー
 圭介は突然聞いた事の無い叫び越えを上げ、顔がくしゃくしゃになりました。
 見ると、隣山の熊が圭介の片尻を食いちぎっているのではありませんか。
 圭介の尻は真っ赤に染まっていました。
 優太は、目を逸らしました。
 しばらく圭介の叫び声が聞こえてましたが、やがて聞こえなくなりました。
 遠くの方では猿達の悲鳴が悲鳴がこだましていました。
 隣山の熊が
「今日は2匹。いや3匹頂くとするか。」
という声が聞こえてきました。



 優太は、住み家に戻ってきました。
 「ああ、僕のせいなんだ。」
と思いました。
 でも優太には、何が自分のせいなのかはっきり分かりませんでした。
 「父さんに何て言えばいいのだろう。
  父さんの約束を破って秘密の場所に行って見てきたことを話したほうが
  いいのだろうか。
  僕はどうすればいいのだろうか。」
 優太は色んなことを考えたのですが一つも答えは出ませんでした。
 その日の夜は優太はなかなか眠れませんでした。
 次の日のお昼頃、優太は目を覚ましました。
 父さん熊は帰ってきた様子はありません。
 優太は、凄く不安でしたが待つしかありませんでした。


10


 それから幾日か経ったある日の午後、父さん熊は帰ってきました。
 「父さん、何処に行っていたの。
  どうしようかと思っていた。」
 父さん熊は険しい顔で答えた。
 「もうこの森には居られない。
  父さんは安全な場所を遠くまで探しに出かけたんだ。
  ずっと先の山を越えて、谷を下ったところにいい森を見つけた。
  そこなら、安全に暮らせる。
  時間が無い。
  出発だ。」
 優太も、この森から逃げたいと思っていました。
 優太もうなずきました。
 父さん熊の後を付いて優太も歩き出しました。
 どれだけ歩いたのでしょう。
 当然、父さん熊は立ち止まりました。
 「優太。ここで待っていろ。」
 父さん熊は、前方の茂みに注意深く入って行きました。
 ガサガサガサ
 ガルルゥー
 ガオー
 木が擦れ合う音と熊の唸り声が響き渡りました。
 優太は声の方向に走りました。
 すると、父さん熊を九匹の熊が取り囲んでいました。
 それは隣山の熊でした。
 父さん熊は優太の方を見て叫びました。
 「優太。逃げろ。」
 その隙を見て、父さん熊の背後から1匹の熊が襲い掛かりました。
 その熊は父さん熊の背中を噛みついたのですが、ぐるんと体を回して振り落としました。
 しかし、次の熊が父さん熊を前から押し倒しました。
 その熊は、父さん熊の首を噛みつこうとして顔を近づけました。
 父さん熊は後足を使って押し避けました。
 ガオー
 父さん熊は二本足で立ち上がり吠えながら隣山の熊の襲い掛かかりました。
 しかし又、別の熊が背後から父さん熊の首筋を噛んできました。
 優太は、動けませんでした。
 優太も父さん熊を助けたい思いは勿論ありました。
 しかし父さん熊を目の前にして
「同族同士、争っては絶対にしてはならない」
という父さんの教えが頭の中に響いたのです。
 「父さんが今、戦っているのは、父さん自身がその教えを守らなかったか
  らではないのか。」
ふとそう思っていたからです。
 父さん熊は熊を背負ったまま前方の熊を押し倒し、その首筋に噛みつき叫びました。
 「ええい。妻のかたき」
 ギエエエ
 父さん熊が噛みついた熊は、その声を発して力を落としました。
 しかし、父さん熊もぐったりしてました。
 「こいつらが、僕の母さんを」
 優太にはもう、教えはありません。
 優太は今まで経験した事が無いとてつもない力を感じました。
 グァオオオオオ
 優太は隣山の熊の集団の中へ咆哮をあげながら猛然と走り出しました。

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