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自然のパワーでストレスを軽減する工夫とは?(バイオフィリア効果の活用)

「なるほど、自然を体感することは、たとえ疑似だったとしても様々なメリットがあるということか」

4月になり、暖かい日が増えました。少し桜も散りはじめていますが、今週は天気も良かったので、お花見に出かけた方も多いのではないでしょうか。

桜を見ると心地よく、リラックスできますよね。でも、これってなぜそう感じるのでしょうか。そして、桜に限らず、自然に触れることで得られる効果にはどんなものがあるのでしょうか。

桜の香りの効果

桜の木の下を通ると、華やかな香りに包まれます。桜の木はフィトンチッドという香気成分を発するそうです。フィトンチッドを分泌することで、カビや病原菌から桜の木が自分自身を守っているそうです。

フィトン=植物 + チッド=殺す

という意味で「植物が(細菌を)殺す」=殺菌作用をもつ、ということですね。

フィトンチッドを人が吸い込むと、血中に溶け込み、脳のGABAA受容体の
応答を強めます。この受容体の応答が強まると、興奮などが抑制され精神が安定するのだそう。桜の木の香りのリラックス効果は、単なる良い香りではなく、機能的に作用があるということですね。

桜が咲くこの季節は、公園は無料のリラクゼーションスペースということです。活用しない手はないですね。時間を見つけて、ぜひ公園足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

バイオフィリア効果

桜に限らず、公園に行ったり、キャンプや登山をすると心が洗われるような気持ちになります。人が視覚、聴覚、嗅覚、触覚を通じて「自然」を感じることで、ストレスの軽減や集中力向上などのプラスな影響をもたらす効果があります。これをバイオフィリア効果と言います。この言葉は2つの意味の組み合わせです。

バイオフィリア=bio(生命の) + philia(愛)

つまり、バイオフィリアとは「人が先天的に他の生物(植物・動物・自然)に対して愛着の感情を持つ」という考え方のことですね。

バイオフィリア効果とは、自然や生命から人間が受けるポジティブな効果を指します。我々は本能的に生命や自然との結びつきを求めており、それらに触れることで生産性の向上、ストレス解消などのプラスな影響を受けるとされています。

最近、ソロキャンプや焚き火がちょっとしたブームですね。私もアウトドアが好きですが、日仕事場でパソコンをカタカタ打っていると無性に自然の中に身を置きたくなります。これは本能的にバイオフィリア効果を体が欲していて、自然の中に飛び込めばストレスが解消されることを体が知っているからなんですね。

バイオフィリックデザインとは?

バイオフィリア効果の活用の仕方として最近注目されているのが「バイオフィリックデザイン」。これはバイオフィリアの考え方を建築やスペースデザインに応用したものです。

前述のバイオフィリア効果により、生産性の向上やメンタルヘルスの改善が期待されるため近年注目を集めています。このバイオフィリア効果として自然がもたらす効能としては大きく3つあります。

1.幸福度の向上
2.生産性の向上
3.創造性の向上

ビジネス心理学のある研究では自然の要素を取り入れた環境では「人間の幸福度」が15%、「生産性」が6%、「創造性」が15%向上する効果があったとの調査結果もあります。

オフィスの緑化は社員の生産性、クリエイティビティだけでなく、幸福度にもプラスに影響するということですね。そして、この効果は、実際の自然やリアルな植物は必ずしも必要ではありません。擬似的に感じるだけでも効果があるといいます。

つまり、「森林の絵」や「川が流れる音」でもこの効果は得られるということですね。これはぜひ生活に取り入れるべきヒントですね。

すぐにできるバイオフィリックワークスペース

私もバイオフィリア効果を日々活用しています。それがAIスピーカーの活用です。私は自宅で日々テレワークスタイルで仕事をしております。この仕事場で大活躍しているのがAmazon Echo show5です。

これまでもAIスピーカーで音楽をBGMとして流しておりましたが、このAmazon Echo show5は液晶画面がついています。これが抜群に使えます。私はこれで自然の映像とヒーリング・リラックスミュージックをyoutubeで検索して仕事中に流しています。

青空の映像、砂浜の映像、森の映像や、川のせせらぎなどなんとなく視界に入る自然の映像と、自然の中の環境音を耳にすると、本当に癒やされます。これを導入してから仕事の生産性も2-3割上がったように思います。そして何より、殺伐とした気持ちになることがほとんどなくなりました。

膨大なタスクをこなした後でも、穏やかな気持ちで仕事を終えることが多く、本当に助かってます。そして、仕事が終われば、そのままお笑いのコンテンツを見たり、Amazon primeで映画を見ることもできます。

さらに、タイムスケジュールや、ニュース、天気、打ち合わせ前のアラートなどなど、音声で管理できますので、本当に秘書がいるような感覚で仕事に集中できます。個人的にはテレワークの最強のツールといえますね。超オススメです。

まとめ

今回はお花見の季節ということで桜の効用と、そこから派生して「自然」が持つポジティブな効果について考えました。「バイオフィリア=bio(生命の) + philia(愛)」という言葉の通り、我々は本能的に自然の中に身を置くことでストレスが軽減されることを知っています。

なぜなら、私達人間も自然の一部だからです。コンクリートで囲まれた環境で過ごすのは本来からすると「不自然」な状況と言えます。なるべくストレスなく、あるべき姿でいるためには、自然な状態、まさしく「自然の中にいる」という状況をなるべく選ぶのが良いですね。

最近は「ワーケーション」という言葉も生まれています。「ワーク(Work)」と「休暇(Vacation)」を組み合わせた言葉。休暇中の合間に仕事をするという、新しいワーク スタイルの考え方です。我々の働き方の自由度は上がっています。バイオフィリア効果を自分なりに工夫して、日々の生活に上手に取りいてみてはいかがでしょうか?

実際に自然の中に身を置く時間を持つのが本当は望ましいですが、それが擬似的な体験でもバイオフィリア効果は得られます。例えば職場のバイオフィリックデザインを考えた時に、手っ取り早い対策として、ご紹介した液晶画面付きのAIスピーカーの活用は本当にオススメです。テレワークで日々ストレスに苛まれている人は是非試してみてはと思います。

新生活がスタートするこの季節。改めて、「バイオフィリア効果」をフル活用する視点で日々生活する環境の整備をしてみてはいかがでしょうか。

自然のパワーの助けを借りて、リラックスしながら、新しい生活を乗り切っていきたいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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