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りすのよまい言、大きな木のうろの中から

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「だから、なんなの?」と言われてしまいそうな他愛もないことを綴っていきます。悪しからず。
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2020年4月の記事一覧

「りすの独り言」

🐿虹は幸運期がやって来る前兆らしい。前日に誕生日を迎えるも、あいにくの雨に、どこか浮かない表情だった奥さん。今日午後、用事で外出中、たまたま虹を見かけ、喜び勇んで撮影したそうだ。陰陽道によると、2020年は「八方塞がり」とのことだが、早くも転機が訪れた!?

「りすの独り言」

🐿先日の誕生日以来、奥さんはスイーツ三昧だ。当日はモロゾフのプリン。今日は不二家のモンブランのケーキ。そう言えば、先日、買い置いてあった4個入りのシュークリームはどこに行った?奥さんに訊ねると、外方を向く。一切、視線を合わさない。明日はスイーツなし。決定。

期せずして聖地巡礼

期せずして聖地巡礼

ーオレとアチキの西方漫遊記(39)東京を出て高知・四万十川、仁淀川、桂浜、高知城を巡り、兵庫・明石を経て、京都・嵐山に立ち寄った今回の旅行。奥さんが大好きなNHK大河ドラマによくよく縁がある。京都・嵯峨野巡りで乗った嵯峨野トロッコ電車(下り)の終点、トロッコ亀岡駅(京都府亀岡市)の周辺は、現在放送中のNHK大河『麒麟がくる』(※)の主人公・明智光秀が治めた亀岡城とその城下町があったところ。奥さんの

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景色で腹は膨れない

景色で腹は膨れない

ーオレとアチキの西方漫遊記(38)今回の旅行。京都の最終日。トロッコ嵯峨駅(京都市右京区)の近くにあるレトロモダンな佇まいの喫茶店に入る。意外にも、頭を悩ましていた京都・嵯峨野巡りのルートはあっさり決まった。保津川下りは見送りに。決定打は「京料理ランチは譲れない」という奥さんの一言。確かに、どんな風光明媚な景色でも腹は膨れない。机の上に置かれた期間限定のケーキに喜色満面の奥さん。言いたいことはあっ

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得るものと同等の代価

得るものと同等の代価

ーオレとアチキの西方漫遊記(37)「何かを得るためには、同等の代価が必要となる」ー。漫画『鋼の錬金術師』で、主人公のエドワード・エルリックはいう。なるほど、人は何かの犠牲なしに何も得ることはできないと言いたいわけだ。つまり、等価交換。言い得て妙。ただ、これを真理というには、いささか乱暴に過ぎる。奥さんの快気祝いを兼ねた今回の旅行中、それにあらためて気付く。そこで、この一言を付け加えたい:「得るはず

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"神の見えざる手"

"神の見えざる手"

ーオレとアチキの西方漫遊記(36)休暇も残すところわずかになり、奥さんの快気祝いを兼ねた今回の旅行もいよいよ終盤戦を迎えた。旅行中、幾度となく寄り道した"ツケ"がたまり、この日の夕方までに京都を発つことで、これを支払う羽目に。滞在24時間未満。慌ただしいこと、この上ない。渡月橋(京都市右京区)を満喫した後、二人で相談することなく、"神の見えざる手"に導かれるように向かった先は、嵯峨野観光鉄道嵯峨野

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絵になる京都

絵になる京都

ーオレとアチキの西方漫遊記(35)京都・嵐山を訪れて今さら気付いたことがある。どこで写真を撮っても、そこそこ絵になるのだ。外国人観光客に人気の理由の一つには、そんな事情があるのかもしれない。帰国後、家族らに自慢しまくれる。奥さんの快気祝いを兼ねた今回の旅行。東京から高知・四万十川、仁淀川、桂浜、高知城などを巡り、いよいよ終盤戦を迎えた。残すところ、わずかになった時間。元気になった奥さんを撮るカメラ

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この寄り道に迷いなし

この寄り道に迷いなし

ーオレとアチキの西方漫遊記(34)兵庫県明石市には深い思い入れがある。亡き祖母がここで暮らし、父が若年時代を過ごした。物心が付くまでは、夏や冬の休みになる度に遊びに行ったものだ。たくさんある思い出の場所の一つに、当時よく家族揃って「明石焼」を食べた店がある。その店は、今回の旅行の次なる目的地として向かっている京都・嵐山までのほぼ道中だ。予約した宿へのチェックインにかなり遅れるが、ここまで来て、奥さ

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「さよなら、高知」

「さよなら、高知」

ーオレとアチキの西方漫遊記(33)「折角ここまで来たのだから」は実に強力な殺し文句だ。旅行中、この先は余裕を持って行動しようとどんなに固く誓っても、この言葉を思い浮かべると、どうしても決意が揺らいでしまう。厄介なことに、普段生活している場所から遠く離れるほど、この言葉の威力は増す。そのせいで、高知市内に思わぬ長居をすることになる。

前回のお話:「悪癖と桂浜」/これまでのお話:「INDEX」

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「りすの独り言」

🐿朝ラジオを奥さんに促しているが、その道のりは長く険しそうだ。奥さんにラジオ遍歴を尋ねると、ファンの坂本龍一や矢野顕子が進行役のFM番組に限って聴いた程度らしい。しかも遠い昔の話だ。その割にスマートフォンアプリ「radiko」の操作に詳しい。どうも解せん。

「りすの独り言」

🐿朝テレビから朝ラジオへの切り替えを密かに狙い、奥さんに理解を取り付けるべく、まずラジオへの興味を促してみる。最近、よく聴く深夜ラジオ『オードリーのオールナイトニッポン』を奥さんに勧めたところ、断固拒否。追い打ちに痛恨の一撃:「だって春日がつまらないもん」

「りすの独り言」

🐿毎朝、時計代わりに付けているテレビをラジオに切り替えようと提案。奥さんは一顧だにせず却下し、交渉決裂。こうなったら実力行使だ。奥さんが必ず選ぶ『羽鳥慎一のモーニングショー』からチャンネルを変え、黙って『NHKあさイチ』に。地味な抵抗。再度の話し合いを狙う。

悪癖と桂浜

悪癖と桂浜

ーオレとアチキの西方漫遊記(32)このまま京都に向かうのか、それとも時間が許す限り、高知を楽しむかー。スケジュールを気ままに決められる旅行では、こうした出発当日の朝の判断が難しい。好きに選べば良いと分かっている一方で、ありもしない正解を探そうとしてしまう。もはや"悪癖"に近い。泊まった民宿は景勝地・桂浜(高知県高知市)まで徒歩で行ける距離。少なくとも、坂本龍馬がこよなく愛したというこの浜に寄り道す

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「りすの独り言」

🐿毎朝、テレビを付ける習慣。わが家は奥さん由来。時間やニュース速報の確認に便利だからとか。実家は父由来。通勤・帰宅中の雨を避けるため、出かける前に必ず天気予報を確かめたいという。話を聞く限り、ラジオで事足りるはず。だが、二人にその発想はこれっぽっちもない。