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イラスト使ってもらいましたnote

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イラスト使ってもらいました。さまざまな方の物語を読むことができて、とても楽しいです。描いた者としてこんな特権もあるんですね。よければご覧ください。
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2021年2月の記事一覧

余白

余白

「余裕」ではなくて、余白。

そう思うのは、頭の中が余計なものばかり、雑念だらけだと感じるから。

流していたつもりのことを、似たような場面で思い出したり、映像や言葉で再燃することもある。

夢に出てきて、まだ気にしてたのかと呆れることも。

むなしかった気持ちややるせなかった心境、

悲しみもあるけれど

1番疲れるのが怒り。

疲れるのが苦しい、馬鹿らしいから怒らない選択をしたつもりだったけど

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効率的な掃除

効率的な掃除

時間も気持ちも。

完璧は無理でも、気づいたときに情報を更新して、自分にとって最良の選択を積み重ねていきたい。

良かれと思って掃除をして、かえって汚れを撒き散らしていたなんて哀しいとおもう。身近な環境から地球全体まで。

組織の人数が増えるほど、トップダウンが主流になることが多かった時代もあるけれど、
ネットを使えば、個人へ伝達や微調整も簡単で、最善の方法を当たり前に見つけていけるんじゃないかな

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30%弱の集中力で一度観ただけの映画

30%弱の集中力で一度観ただけの映画

たぶんもう観ることはないけれど、忘れられない映画ってありますか?

私は「海の上のピアニスト」を、不朽の名作と知らず、なんとなく吹替で作業をしながら観ていました。

ピアノ演奏にも思い入れがないので、なんとな〜く聴いていて、トランペットの演者さんも本当の演奏家みたいな雰囲気だなぁ、こんなにアップでの撮影に堪えられるなんてすごいよなぁなどとだんだんトランペット奏者の方に感情移入していきました。

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ギャンブル

ギャンブル

青木さやかさんというタレントが

ギャンブルにハマったときの心境を記事で語っていた。

どんなに疲れていても朝10時前の開店にあわせて出掛けて行き、リーチがかかると全ての悩みを忘れ去るぐらいの快感があった

というような表現だったと記憶している。

そんな魔力があるなんて!

疲れていても行ってしまうなんて、大好きなアーティストの初めてのライヴぐらい楽しみじゃないと無理だけど、それでも私は10代の

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「ふわふわらいどおん」

「ふわふわらいどおん」

(雨が降りだす。)

男・あ。

男 語り・(口を開けて空をぼーっと眺める。)空から何か降ってくると口を開けてしまう。雨でも…(雪が降る)雪でも…(雷が落ちる)

(口の中に雷が。)

雷様 声・こちらに来なさい。

(雷の光に口を開けたまま連れてかれる。)

雷様 声・ふわふわらいどおん

(雲の上につく。雲の上にはソファーやテレビや机や扉がある。)

雷様・今日から君が暮らす場所だ。

男・…

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ショートショート:モスキート高橋

ショートショート:モスキート高橋

 テレビをつけると、最近暗いニュースばかりが報道されている。容姿端麗で博識そうなアナウンサーが、ここ連日過重労働による失踪が増えているということを、深刻そうな表情で伝えていた。僕自身は、そのニュースをどこか他人事のように、聞いている。

*

 まだ寒い日が続くちょうど冬と春の中間地点、僕は昨夜からある深刻な問題に悩まされていた。

 それは、季節外れの小さな吸血鬼。つまり、蚊のことである。蚊だと

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幽霊船が沈まぬ朝を

幽霊船が沈まぬ朝を

冬垂れのなか
挫いたオールを引き摺りながら
私は駅へと帆を張ります

蛮性に満ちた列車への乗車はいつも心の奥が震えております
しかしながらも駅へと向かう潮の流れには逆らえず
群衆を渦の中心へと巻き込む魔の地帯

朝の切り傷の様な冷たい空気が
より私に深傷を負わせ
氷山の裏側でひっそりと私船と氷は衝突いたしました

休んで船を修理してる暇がないと
勘違いを繰り返し
連日幽霊船の様な朽ちき帆を靡かせ

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現実は想像より嬉なり

現実は想像より嬉なり

誕生日に際し相方が「〇〇でも行く?」と最近行ってなかったお気に入りレストランを提案してくれる。もちろん「嬉しい」と思うと同時に、ふと思い浮かんだことがあった。

「〇〇もいいけど、相方くんが全部用意してくれるのもいいな〜」

「え?」

「別に買ってきたものでもインスタントでも何でもいいんだけど、私は何もしないで、ただいるだけで全部料理が出てきて、皿洗いまでやってくれて、とか」

想像したら、ちょ

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小声コラム#18 シェイクスピアの夢

小声コラム#18 シェイクスピアの夢

明大前から甲州街道沿いを西へ歩く。途切れることなく次々と車は去っていく。
水銀燈でオレンジ色に照らされる道を歩いていると、なぜか強烈に独りだと思わされる。

そんな道を歩いている2人。
同じ年くらいの仲良さそうな2人。

出会いは常に別れを育んでいるって気づいたのはいつだったろうか。
季節を1つ越えるたび、近づいたのか遠ざかったのかわからなくなる。

いつの間に責任なんてものを背負ったのか、心当た

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家族と夕飯、夕飯と家族

家族と夕飯、夕飯と家族

「今日の夕飯何にする?」と母

私は、まず冷蔵庫に有る物をチェック。

有る物を母に報告し、バランスを考えながら、夕飯のメニューを決めていく。

買い物リストを綺麗な小さい字でメモパッドに書いていく母と、阿吽の呼吸で必要食材を言っていく私。

スーパーへ買い出しに、さっき作った買い物リストを見ながら、商品をカゴに入れていく。

試食コーナーから、「焼き立てのウインナーでーす」の言葉と良い匂いの誘惑

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子育てをちょっとだけ振り返って

子育てをちょっとだけ振り返って

ちょっとご無沙汰でした…
地震、猛吹雪、大雨、大雪…
自然の力はいつでも人間の都合とは無関係。だからいつも決して侮ってはいけないと気を引き締め直す。つい人は忘れがちで、なんでもずっと自分の想い通りになると思い込みがち。その思い込みを時々訂正してくれる大自然だなって思います。

kawaminakoさんの素敵な記事で、私もいろいろ思い出しました。

https://note.com/o33mimi/

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不完全なままで大丈夫。メンタルが安定したらスキルも発揮できるようになった話。

不完全なままで大丈夫。メンタルが安定したらスキルも発揮できるようになった話。

「人は心が原動力だから心はどこまでも強くなれる」

これは大ヒット映画『鬼滅の刃』の主人公である竈門炭治郎くんが言っていた言葉です。ずっと引っ掛かっていたのですが、最近少し理由がわかりました。「人は心が原動力」という部分、たしかにそうだなぁと実感する出来事があったのです。

先日会社の下半期が終わり、評価の結果が公開されました。わたしの所属するGCストーリーという会社では「スキル」「マインド」の2

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バカじゃないの?

バカじゃないの?

せんだい豊齢学園の修了(卒業)文集等を読むと、生まれは仙台ですが、転勤続きで定年後に戻ってきた方や、これからの長い生活を考え、終の棲家として住みやすい仙台を選んだという方も少なくありません。
そのせいなのか、以前より仙台弁が聞こえることが少なくなった気がします。

昔の話になりますが、私の家族も他県から仙台に引っ越してきました。
姉は中学の途中からということもあって、小学生の私よりも緊張していたと

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世界からいただきますが消えたなら

世界からいただきますが消えたなら

「いただきます」という言葉が世界から消えてしまうかもしれない。

赤羽の定食屋で鮭ハラス定食を注文し、ご主人に「いただきます」と伝えた瞬間、そんな恐怖におそわれた。

おそらく、久しぶりに誰かに「いただきます」という言葉を伝えたからだ。毎日一人でごはんを食べているので、「いただきます」を言うことはあっても、誰かに向けてその言葉を伝えることはない。

家でごはんを食べるときは、「いただきます」が六畳

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