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エッセイ

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いつものまさかに出会えたら。
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成功の固執。

そのときにとった手段で、

結果を収めたとしても、

それが正しいとは限らない。

その方法がたまたまヒットしたのかもしれない。

自分なりの方程式をつくる。

大切なことだけれど、

自分なりの方程式を疑う目をもつことも

兼ね備えてなくてはならない。

いずれにせよ、成功に固執するのが

一番よろしくない。

成功したわけではないのですが。

物欲を満たして、創作意欲を無くすな

物欲を満たして、創作意欲を無くすな

社会人も5年、7年、10年と年数を積み重ねていくと、

おのずと年収も増えていくわけで、

そうなってくると、ランチは1000円越えも余裕だし、

飲み会の回数も増やせるし、

服だってワンランク上のブランドを買えるようになる。

さらに、ちょっと家賃の高いところへの引っ越しもかなえて、

部屋には2、3万するお気に入りのキャラクターのフィギュアや、

6、7万する新進気鋭のアーティストの絵なんか

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夢中になれない時間

夢中になれない時間

「いま自分は、この遊びに没頭しているんだ」という

強い意識をもって、遊んでいることがある。

要は心から楽しめていない状態。集中していない状態。

時間を忘れて、とは正反対の時間の過ごし方である。

たとえば、関係性が薄いけど参加せざる得なくなった

結婚式の二次会やバーベキュー。

TSUTAYAでかりたDVDを観ているとき。

「いま自分は楽しい!」

「この映画は面白い!」

と意識を集中

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タグ

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隠れないで タグ

きみを早くみつけたい

どこにいるの タグ

0がいくつあるか知りたいんだ

がっかりさせないで タグ

やっぱり きみは 高嶺の花

もういいや タグ

さようなら タグ

こないで 店員さん

ちょっとしたストレスを抱えながら、今日も

ちょっとしたストレスを抱えながら、今日も

電車のドアがしまって発車するかと思ったら

「一旦ドア開きまーす」というアナウンスがあり、

再度ドアが開くとき。

会社から駅までの道のりで、やたらと信号にひっかかり、

ふだんならギリギリで始業時間に間に合うはずなのに、

2,3分遅刻してしまったとき。

コンビニのコーヒーメーカーの水が不足していて、

店員さんに補充してほしいのに、

店員さんがレジ対応に追われていて、

中々こちらに気づ

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男と女。経年による立場逆転現象の考察

男と女。経年による立場逆転現象の考察

「女には賞味期限があるから」。

結婚や出産に焦るアラサー女子からよく聞く言葉だ。

たしかに女性は出産というものがあり、

それを将来経験する道を選びたいとなれば、

時間は有限であることは曲げられない事実としてある。

そんな女性から同世代の男性に向けて放たれるのは、

「いいよね男は、年とってからも若い子とつきあえるし」とか

「男は30からでしょ!」とか

「仕事をバリバリこなせる30代、

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猫の見ている世界

猫の見ている世界

猫はかわいそうだと思った。

実家の猫はいつも寝てばっかりで、ほとんど家からでない。

そんな猫を見ていて、ふと、かわいそうになった。

こいつは日本はおろか大都会東京も見ることなく、

田舎の片隅の半径1キロ未満の小さな世界しか知らないで死んで行くんだ。

そんなことを、昔付き合っていた彼女に話すと、

彼女は遮るかのように語り出した。

「キミんちの猫ちゃんは、全部知ってるんだって。

東京の

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自己啓発本を読み漁って、気づいたこと

自己啓発本を読み漁って、気づいたこと

大学を卒業してから26、27歳の頃まで。

少しでも早く何者かになりたくて、

成功した人物の本や、自己啓発本を読みあさっていた。

地位や名声を得た人の人生論、仕事観は、やはり刺激を受けるもので、

一冊を読み終えるたびに興奮し、自分も「やってやるぞ!」という

気にさせられたものだ。

しかし、ある時気がついた。

散々、色々な自己啓発本を読んでいるけど、

自分自身はなにひとつ変わっていない

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好きの強さを思い知った。『漫勉』を観て

好きの強さを思い知った。『漫勉』を観て

NHK Eテレの「漫勉」が好きだ。一昨年の秋口から

放送されているこの番組。

漫画家「浦沢直樹」が、第一線で活躍している同業のもとを訪ね、

創作秘話や、漫画を描くときのこだわり、漫画家のバックボーンを

対談形式で引き出していくという趣旨のもの。

登場ゲストは、東村アキコや、浅野いにお、さいとうたかをなど

そうそうたる顔ぶれで、漫画に明るくない自分でも、

彼ら彼女らの創作現場を垣間みら

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人見知りなんて、嘘だ。

人見知りなんて、嘘だ。

「自分、人見知りなんで」と言うひとがたまにいる。

最近では、コミュ障なんていう便利な言葉が一般的に

なってしまったがために、

その言葉に逃げてるだけではないかという気がする。

もちろんこの場合、精神疾患などで苦しんでいる人は例外なんだけど。

人は誰だって、人見知りだ。

初めて会う人には、年齢・性別問わず緊張するものだし、

会話の糸口が見つからず、盛り上がりに欠けることだってある。

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夢は書店員と言った、女の子。

夢は書店員と言った、女の子。

僕は広告業界に身を投じている。今、働き方が問題になっている業界だ。

僕はグラフィック(紙)の畑だけど、ときたま電波の仕事もやることがある。

そんなときは、映像制作会社の人と組んでやるわけだけど、

この「映像」という畑が、紙とは比べ物にならないほど忙しい。

徹夜は当たり前だし、家に一週間帰れないこともざらにある。

よくTVで、ADさんがデスクの椅子を並べて寝ている姿が流れるが

(それを流

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amazonで、思い出すこと。

amazonで、思い出すこと。

amazonで買い物をするとき、

商品をカートに入れてレジに進み、

登録された住所を選択して、

支払いを済ませるという手順を踏むわけだけれど、

ぼくには、登録されている住所がいくつかある。

たぶん、みなさんもそうではないかと思うのだが。

今住んでいるマンションの住所だけではなく、

上京して12年のうちに住んだ2軒の賃貸マンションと

今の会社と、前の会社と、実家の住所。

さらには、

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可能性を捨てると、人は前に進める。

可能性を捨てると、人は前に進める。

人は可能性を取っておきたい生き物だと思う。

例えば、小説が好きで読書量も豊富な人が、

芸人の又吉みたいに、自分も小説を書いて、賞を受賞して、

文壇デビューできる日が、いつか来ると信じているように。

でもその“いつか”は、いつ訪れるのだろうか。

まず、小説を書き上げなければその“いつか”は一生訪れないのだが、

それすらもしない人が多すぎるという事実。

だから、頑張って小説をひとつ書き上

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